福徳宮の陀羅星が表すもの
福徳宮の陀羅星(だらせい)を持つ人は、物事が終わってもまだ考え続け、一言を何度も噛みしめます。そのぶん仕事は細やかになりますが、本当にくつろぐのは難しくなります。
ひとつのことを、心の中で長く磨く
なかなか手放せません。昼に起きたことを夜も考え、数か月前の会話の細部も覚えています。
この執着のおかげで、仕事は丁寧になり、人の親切もよく覚えていますが、背負わなくていいものまで人より多く背負います。記憶力は資産ですが、覚えなくていいところに使うと負担になります。
繰り返し再生が、消耗になる
振り返りを責任だと思い、同じことを十回考えます。五回目からは新しいことが何も出てこないのに、止まれません。
周りはとっくに忘れているのに、あなたはその件をもっとうまく言う言い方を探し、眠るときまで再生しています。
区切りをつける動作を持つ
考えていることを書き出し、書いたら閉じておきます。書くことは、この件はもう処理したと自分に示す手続きになります。
毎日、考えない時間を少し設けます。散歩、皿洗い、音楽を聴くことなど何でも構いません。一度肩の力を抜いても、要求水準は残っていて、むしろ質は上がります。
福徳宮の陀羅星、擎羊星は官禄宮にあります
陀羅星が福徳宮にあるとき、禄存星(ろくぞんせい)は田宅宮に、擎羊星(けいようせい)は官禄宮に入ります。仕事では硬く速いのに、心の中ではずっと考え続け、昼に決めたことを夜家に帰ってもまだ正しかったか考えています。家には安定した土台があるので、本当に手放せないのは仕事の人間関係や出来事であることが多いです。
陀羅星が福徳宮にあると、夫妻宮と遷移宮から照らし合い、財帛宮が真向かいにあります。恋愛や外でのことも心の中で繰り返し、お金はなおさら長く考えてからでないと使えません。廟(辰・戌・丑・未)なら、考え深さは細やかさになり、陥(寅・申・巳・亥)なら、袋小路に入り込みやすくなります。
主星が亥の太陰星(たいいんせい)で陀羅星が加わると、心が細やかで、人の何気ないひと言を長く抱えます。主星が丑・未の天相星(てんそうせい)で陀羅星が加わると、けじめを気にして、気配りが足りなかったことを何度も思い返します。
心の中のことが火星・鈴星・地劫星・化忌に出会うとき
火星(かせい)が同じ宮にあると、ふだんは黙って考え込んでいるのに、ある晩突然じっとしていられなくなり、起き出して部屋を丸ごと片づけます。鈴星(れいせい)が同じ宮にあると、同じことを何度も考え、夢の中でもまだ片づけています。地劫星(ちこうせい)が同じ宮にあると、計画していた休みや趣味がほかの用事に押し出されやすく、予定に入れてもやらずに終わりがちです。人と約束するときのように、取り消せない時間として入れておきましょう。
福徳宮の主星に化忌(かき)がついて陀羅星があると、心にずっとのしかかっていることがあります。それを二つに分けてみましょう。自分にできることと、自分ではどうにもできないことです。できることは次の一歩として書き出し、どうにもできないことはいったん置いておけば、心の中の堂々巡りが短くなります。
福徳宮に廉貞星・貪狼星と陀羅星、抑え込みすぎなのか
福徳宮が廉貞星(れんていせい)と貪狼星(どんろうせい)に陀羅星で、欲しいものをわざと押し込めていて、見た目には分からないのに、行動がときどき急に激しくなると言われた人がいます。廉貞星と貪狼星が福徳宮にあると、心の中の欲求も基準も高く、陀羅星はそれを簡単には表に出させません。押し込めているうちに、あるとき一気にあふれ出すのです。この力に決まった出口を用意しましょう。長く打ち込める趣味や、目標のある運動です。欲しいものに行き場があれば、ずっと押し込める必要はなくなります。