紫微家

福徳宮の太陰

福徳宮に太陰星(たいいんせい)がある人は、精神生活が静かなほうに傾き、一人でいること、読書、音楽、家を整えることを好み、感受性が細やかで、記憶も深いです。廟・旺の亥・子・丑・酉・戌・寅と、利の地の申では、この細やかさが多くの場合、品のよさと心地よさになり、静けさを楽しむことが分かります。卯・辰・巳(陥)や午・未(不得地)では、夜に昔のことを繰り返し思い出し、考えすぎて眠りにくくなりがちです。

廉貞子女甲寅夫妻乙卯破軍兄弟丙辰天同命丁巳武曲天府父母戊午貪狼田宅庚申天機巨門官禄辛酉紫微天相奴僕壬戌天梁遷移癸亥七殺疾厄甲子財帛身乙丑太陽得太陰不権福徳宮己未土五局命主 武曲 身主 文昌陽男
サンプル命盤:太陰が福徳宮にある例(あなたの命盤ではありません)

福徳宮の太陰の配置は6通りです。子・午の宮では天同と同宮で、対宮の財帛宮には主星がありません。丑・未の宮では太陽と同宮で、財帛宮には主星がありません。寅・申の宮では天機と同宮で、財帛宮には主星がありません。卯・酉の宮では単独で入り、財帛宮は天同。辰・戌の宮では単独で入り、財帛宮は太陽。巳・亥の宮では単独で入り、財帛宮は天機。どの配置でも、三合の遷移宮には必ず天梁があります。

一人の時間が、充電になる

お茶を淹れ、レコードを一枚聴き、引き出しを整理すると、心が落ち着きます。求めているのは安らぎと空間で、にぎやかな集まりに一度出れば、何日も休む必要があります。

福徳宮は財帛宮の対宮にあるので、気分の良し悪しは、お金の使い方にも表れます。気が滅入って、買い物で自分を慰めていないか、気をつけます。

思い出が、今の悩みになる

何年も前の一言を、そのときの口調まで覚えています。まだ起きていないことでも、最悪の場合を先に考え尽くします。感情にはけ口がないと、どんどん沈みます。こうした繰り返しは、多くが深夜に起こり、昼間に振り返ると、それほど深刻でないことがよくあります。

昔のことはしまい、今日を良く過ごす

寝る前に、今日何とか過ごせたことを三つ書き、注意を今に引き戻します。つらければ人に話し、一人で沈みません。週末は半日、予定を入れない時間を残し、本当に空にします。

同宮に天同があれば、楽しむ心が強く、怠けやすくなります。天機があれば、思考が止まりません。太陽があれば、外のことが片づいてから自分の番になるので、一人の時間がほとんど取れず、意識して作り出す必要があります。

福徳宮の太陰星、同じ組の地支での違い

天同星(てんどうせい)と太陰星が子にあれば天同星は旺、太陰星は廟で、静かな日々を楽しむのがとても上手で、一冊の本や少しの散歩で午後を過ごせます。午では二つとも明るくなく、静けさを好むのは同じでも、静かすぎて何もしたくなくなることがよくあります。太陽星(たいようせい)と太陰星が丑にあれば太陰星は廟で、心が細やかで、一人の時間をたくさん必要とします。未では太陽星が得地、太陰星が不得地で、気分が昼間の出来事に左右され、昼が順調なら夜は気楽です。

天機星(てんきせい)と太陰星が寅にあれば太陰星は旺、天機星は得地で、物事を研究するのが好きで、趣味は頭を使うものになりがちです。申では太陰星は利にとどまり、趣味が変わるのが速く、しばらく一つに夢中になってはまた次へ移ります。

福徳宮の太陰星に擎羊・陀羅・化忌が重なるとき

擎羊星(けいようせい)は寅・申・巳・亥に入らないので、天機星・太陰星や巳・亥で単独の太陰星の福徳宮では出会いません。ほかの座り方で擎羊星に出会うと、自分を責めるのが速く重くなります。天同星・太陰星や卯・酉で単独の太陰星は、福徳宮で陀羅星(だらせい)に出会いません。ほかの座り方で陀羅星に出会うと、一つのことを何年も心に抱えたままになります。

乙年生まれの人は太陰星の化忌(かき)が福徳宮に入り、安心感に関わることがいつも心に掛かっています。庚年・癸年生まれは太陰星が化科(かか)になり、自分を落ち着かせるのが比較的上手で、気分のよいときには暮らしをもっと整えたくなります。気にかかっていることには期限をつけましょう。今月末までに一つ決める。どちらを選んでも前進です。

福徳宮に太陰星があると、夜型なのか

福徳宮に太陰星があり、夜にいちばん元気になるので、太陰星が夜の星だからなのかと尋ねる人がいます。この宮の太陰星が示すのは、静けさと一人の時間が必要だということで、夜はたまたまいちばん邪魔の入らない時間なので、夜更かしが習慣になる人が多いのです。一人の時間を朝に移して一週間試してみましょう。たとえば一時間早く起きれば、静けさは同じように手に入り、睡眠を犠牲にせずにすみます。