応用編

紫微斗数の対宮とは:向かい合う二つの宮が一緒に動く理由

紫微斗数の対宮は、命盤の中心をはさんで向かい合う二つの宮で、三合とともに宮どうしを一本の線で結びます。恋愛と仕事、お金と気持ちが同じ年に揺れる理由、六組の対宮の一覧、三合のつながり、読み違えやすい例を説明します。

なぜ二つの宮が同じ時期に揺れるのか。それは十二宮が互いにつながっているからです。紫微斗数(しびとすう)の対宮は、命盤の中心をはさんで向かい合う二つの宮で、一本の線の両端にあたります。三合は、互いに照らし合う三つの宮の組です。昔から「宮が一線でつながる」と言われ、ある宮が大限(10年運)や流年(年運)、四化で動くと、対宮や三合の宮も一緒に動くことがよくあります。十二宮がそれぞれ何を受け持つかは十二宮の一覧をご覧ください。このコラムでは、対宮と三合の例を使って、どの線から先に見るか、星どうしがどう影響し合うか、どんなときに読み違えやすいかを説明します。

七殺遷移甲寅天同疾厄乙卯武曲財帛丙辰太陽子女丁巳破軍夫妻戊午天機兄弟己未太陰父母辛酉貪狼福徳身壬戌巨門田宅癸亥廉貞天相官禄甲子天梁奴僕乙丑紫微旺天府得命宮庚申木三局命主 廉貞 身主 文昌陽男
サンプル命盤:命宮を示しています。あなた自身の命盤ではありません

紫微斗数の対宮:まず六本の線を覚える

いちばん安定したつながりは、六組の対宮です。一方に何かあると、もう一方も動きやすくなります。

線の両端なぜ一緒に揺れるのか生活でよく見る同じ出来事
命宮—遷移宮内面の状態と、外での巡り合わせ気分が変わると環境を変えたくなる。外に出ると人が変わる
兄弟宮—奴僕宮同世代との協力と、友人・同僚の輪共同事業と交友関係が同じ時期にこじれる
夫妻宮—官禄宮恋愛と仕事恋愛でもめると仕事の手がゆるみ、仕事でつまずくと家で先に爆発する
子女宮—田宅宮子どもや作品と、家・住まい育てているものに何かあると、引っ越しやリフォームをしたくなる
財帛宮—福徳宮収入と、お金を使うときの気持ち入ってくるお金はあるのに、心では足りないと感じる
疾厄宮—父母宮体の消耗と、目上や権威からの圧力実家に帰るとよく眠れない。管理されると体が先に悲鳴を上げる

夫妻宮と官禄宮の線は、いちばんよく質問されるものです。仕事運とあわせた見方は仕事運はどこを見るか、結婚とあわせた見方は結婚はどの宮を見るかをご覧ください。二つの宮は同じ線の上にあるので、仕事で問題が起きると恋愛にも影響が出るのは、たいてい一つの出来事の表と裏です。

星を通して線を行動として読む

仮の例を挙げます。夫妻宮に廉貞星(れんていせい)の化忌があり、官禄宮に破軍星(はぐんせい)がある場合。恋愛では関係のはっきりさせ方にこだわり、感情も濃く、仕事では古いやり方をくつがえして一からやり直す習慣があります。この二つの宮がつながると、恋愛関係がぎくしゃくすると仕事を辞めたくなり、転職したら今度は恋愛のルールを話し合い直す、という形がよく見られます。片方の宮だけを手当てしても足りません。家でのけんかを勢いで退職届にしない、職場での怒りを家に持ち込まない、と両方に線を引いておくことです。

命宮に紫微星(しびせい)、遷移宮に貪狼星(どんろうせい)がある場合。体面を重んじる人が、外に出ると機会探しや付き合いに忙しくなり、家に帰ると昼間のやりとりを頭の中でもう一度振り返ります。この線が一緒に揺れると、付き合いが多すぎるとか恋愛の波風のように見えますが、実際には体面を保ちたい気持ちと、もっとほしい気持ちが互いを押し上げています。

財帛宮に太陽星(たいようせい)、福徳宮に巨門星(こもんせい)の化忌がある場合。お金は正々堂々と、評判によって稼ぐのに、心はいつも足りないと感じています。お金と気持ちが同じ年に問題を起こすなら、たいていこの線です。収入には問題がなく、問題はお金の使い方と心の中の言葉にあります。子女宮に武曲星(ぶごくせい)、田宅宮に火星(かせい)や鈴星(れいせい)がある場合は、子どもや作品のことで負担がかかると、住まいに我慢できなくなり、引っ越したい、リフォームしたい、出ていきたいと感じやすくなります。

疾厄宮と父母宮の線では、体の疲れが目上の人の話し方と一緒に出てくることがよくあります。これは生活リズムに気をつけてというサインで、何かの病気になるという意味ではありません。

三合は三つの宮を一組に束ねる

対宮が一本の線なら、三合は一つの三角形です。命宮・財帛宮・官禄宮はよく同じ時期に一緒に変わり、性格、お金、仕事がまとめて動きます。夫妻宮・遷移宮・福徳宮もよく一緒に変わり、恋愛、外出、心の安らぎが同時に揺れます。大限がこのうち一つの宮にあり、流年が残り二つのどちらかに来ると、「どうして何もかも動くのか」と感じます。それは同じ組の宮が続けて動かされているからです。

たとえば大限が官禄宮、流年が命宮に来ていて、生年の化忌が財帛宮にある場合。このときは仕事、自信、貯金の三つが同じ時期にそろって苦しくなりやすくなります。分けて読むと、官禄宮のこの10年はもともと仕事の変化が多い時期、流年が命宮に来ているので自分への評価に特に敏感になる、財帛宮の化忌はもともとあるお金への不安がふくらんでいる、ということです。三つを別々に書き出して手当てし、「今年はもう終わりだ」と一言にまとめないでください。

線を読み違えるとき

時期は近いのに宮どうしは関係のない二つの出来事を、無理に一本の線にしてしまう。これが一つ目の間違いです。引っ越しは田宅宮、同僚とのもめごとは奴僕宮で、間に対宮も三合もないなら、二つの別の出来事として扱います。二つ目の間違いは、対宮がそろって化忌になっているのに、慣れているほうの宮しか手当てしないことです。恋愛の話はしても勤務時間の話はしない、貯金の話はしても福徳宮でどう使うかの話はしない、というものです。同じ宮に入った二つの主星を、二つの宮がけんかしていると解釈してしまうのが三つ目の読み違いです。二つの主星は一つの宮の中での役割分担で、詳しくは主星の組み合わせをご覧ください。

実際には、まず三つを問います。この二つの宮は対宮か。同じ三合の組か。同じ四化や同じ大限・流年が同時に動かしているか。三つとも違うなら、無理に一本の線でつながないでください。