紫微家

命宮の陀羅星が表すもの

陀羅星(だらせい)が命宮に入る人は、物事をじっくり磨くように進めます。決めるのは遅く、直しは多く、同じことを何度も往復してようやく合格を出します。陀羅星は六煞星のひとつで、遅れ・繰り返し・粘り強さを司る星です。不運や怠け癖とは別のものです。

七殺田宅甲寅天同官禄乙卯武曲奴僕丙辰太陽遷移丁巳破軍疾厄戊午天機財帛己未紫微天府子女庚申太陰夫妻辛酉貪狼兄弟壬戌廉貞天相父母甲子天梁福徳乙丑巨門旺権陀羅命宮身癸亥水二局命主 巨門 身主 天同陰女
サンプル命盤:陀羅が命宮にある例(あなたの命盤ではありません)

自分が納得するまで、次へ進めない

資料を三稿目まで直しても提出しない。部屋の片づけが途中で、箱がリビングに残ったまま。周りは先にやってから考えますが、あなたは先にリスクを丁寧に潰します。自分の中の関門を通らないと、次の一歩が出ません。陀羅星は常に禄存星(ろくぞんせい)のひとつ手前の地支に入り、子・午・卯・酉の四宮には現れません。陀羅星が命宮に入るとき、禄存星は父母宮、擎羊星(けいようせい)は福徳宮に固定されます。

あなたが決めたことは、長く磨き続けられます。同じ仕事、同じ技、同じ関係に、誰よりも腰を据えて向き合えます。長く続けられるのは強みですが、いちばん自分をすり減らしやすいところでもあります。

準備を、もう始めたことにしてしまう

基準を上げ続けて、いつまでもあと少しと感じます。提出していない、口にしていないうちに、機会は準備をしている間に過ぎていきます。

決まったはずのことを何度も見直し、力が作り直しに使われます。進みは止まったまま、周りのほうがあなたより焦ってしまいます。

提出の時刻を決めて、時間が来たら出す

始める前に、どこまでできれば十分か、何時までに必ず出すかを決めておきます。足りないのは締め切りで、準備はとっくに足りています。

繰り返しの力は、本当に大事なことのために残しておきます。小さなことは七十点で通し、大きなことだけ徹底的に磨けば、息切れせずに続けられます。

命宮の陀羅星、生まれ年で腕を磨くのか時間を削るのかが分かれます

陀羅星が入るのは辰・戌・丑・未か、寅・申・巳・亥だけです。甲・丙・戊・庚・壬年生まれなら陀羅星は丑・辰・未・戌に入り、どれも廟です。遅さはたいてい堅実さから来ていて、時間をかけるほど本物の腕前になります。乙・丁・己・辛・癸年生まれなら寅・巳・申・亥に入り、どれも陥です。遅さは迷いから来ることが多く、同じ決断を何度も回り道して、まだ決まりません。

陀羅星が命宮にあると、財帛宮と官禄宮からも照らし合い、稼ぎ方も仕事の進め方も同じリズムになります。収入は少しずつ積み上がり、仕事では一歩ずつ確かめてから次へ進みます。擎羊星(けいようせい)は福徳宮に決まって入るので、外では遅いのに心の中は急いでいて、このずれがいちばんあなたを疲れさせます。

命宮の陀羅星に火星・鈴星・天馬星・化忌が重なるとき

火星(かせい)や鈴星(れいせい)が同じ宮にあると、ふだんは先延ばしにしていても、期限が来たとたんに一気に爆発し、一か月分のことを一晩で片づけて、終わると力が抜け切ってしまいます。天馬星(てんませい)が同じ宮にあると、古書ではこれを折足馬と呼び、動きたい、進路を変えたいと思っても、手続きやタイミングにいつも足止めされます。天馬星は寅・申・巳・亥にしか入らないので、このときの陀羅星は決まって陥です。

癸年生まれで、命宮が亥の廉貞星(れんていせい)・貪狼星(どんろうせい)の人は、陀羅星と貪狼星の化忌(かき)が同じ命宮に入ります。欲しいものを長く胸にしまったまま、なかなか取りに行きません。欲しいものをまず書き出し、今月から始められるものをひとつ選んでください。

命宮に廉貞星・七殺星と陀羅星、性格は突っ走るのか先延ばしなのか

命宮が廉貞星と七殺星(しちさつせい)に陀羅星で、ときには衝動的、ときにはどうしようもなく先延ばしにしてしまい、自分はどちらの性格なのか分からないという人がいます。どちらもあなたです。廉貞星と七殺星は思い立ったらやる勢いを与え、陀羅星はその勢いを出発前に長く寝かせます。だからよくあるのは、長く考えて、動き出したら止まらないという形です。このリズムを理解すれば、無理に変える必要はありません。大事なことには決まった準備期間を設け、期限が来たら動き出し、動き出したら七殺星の勢いに任せましょう。