流年の運勢からこのことを読む
紫微斗数の流年運勢とは、今年の運勢を紫微斗数でどう見るかということです。命盤には十二の宮がありますが、毎年そのうち一つだけが最前面に押し出されます。それが流年の命宮です。流年はあなたのすべてを見るのではなく、この一年だけを見ます。だからこそ、同じ人が去年は順調で今年はつまずいていても、命盤に星が一つ増えたわけではないのです。
流年の命宮は、その年の太歳が入る宮です。命宮は太歳とともに毎年順に移り、十二宮の役割は逆回りに配置され、一年ごとに一つずつ替わります。今年何に追われるかは、流年の命宮がどこに入るかで見ます。官禄宮なら仕事の変化やプレッシャー、財帛宮ならお金の出入りが目立ち、夫妻宮なら恋愛やパートナーとの関係が主役、田宅宮なら家・住まい・引っ越し、福徳宮なら感情と休息をまず大切に、奴僕宮なら人の出入りが多くなります。
ステップ2では、流年の命宮にどの主星があるかを見ます。紫微星(しびせい)は脇役に甘んじたくない年、天機星(てんきせい)は用事が多く変化の速い年、太陽星(たいようせい)は人に見てほしい年、武曲星(ぶごくせい)は実力で語る年、天同星(てんどうせい)は休みたい年、廉貞星(れんていせい)は人間関係が複雑な年、天府星(てんぷせい)は守りが吉の年、太陰星(たいいんせい)は家のこと・食事・体の年、貪狼星(どんろうせい)はチャンスの多い年、巨門星(こもんせい)は口論の多い年、天相星(てんそうせい)はルールと立場を重んじ、気まずい場面を一番嫌う年、天梁星(てんりょうせい)は目上の人や助けてくれる人に関わることがある年、七殺星(しちさつせい)は古いものを断ち新しく始めたい年、破軍星(はぐんせい)は変化が大きく、無理に守ると行き詰まる年です。
次に流年の四化を見ます。流年の十干から化禄・化権・化科・化忌の一組が決まり、本命の十二宮に入ります。化禄はうれしいことがある一方で、気が緩みやすい。化権はプレッシャーがあなたにかかる。化科は人前に出る、試験を受ける、きちんと説明するのに向いている。化忌は何かが行き詰まって目の前に押し出されるということで、まずそれから片づけます。四化がどの宮に入るかをよく見てください。その宮こそ今年の本当の要点で、流年の命宮と同じ宮とは限りません。
遷移宮もあわせて見ます。流年の遷移宮に強い星や四化があれば、外に出る、出張する、遠出する機会が増えます。三方に煞星(さっせい。凶星とも呼ばれますが、物事を急に、強引に進めがちな星というだけで、凶兆という意味ではありません)が多ければ、一か八かの勝負は避けましょう。吉星が多ければ思い切って動いてかまいませんが、実際に外に出てこそチャンスをつかめます。
流月はさらに短い単位で、物事の順番を決めるためだけに使います。今月は話し合いに向いているか、まとめに向いているか、まず書類をそろえるのに向いているか。流月が調整するのはその月のペースで、一年のテーマを変えるものではありません。流日はさらに短く、その日のリズムに影響するだけです。流日で「このことはうまくいくか」を追いかけても、たいてい何も見えてきません。
よくある間違いは二つあり、方向がちょうど逆です。一つは、先に流日を見てから出来事をこじつけること。うまくいかない日は流日に煞星があると言い、うまくいった日は流日に化禄があると言う。これは後づけで、命盤を読んでいることにはなりません。もう一つは、流年で本命を否定することです。本命の夫妻宮が表す関係のパターンは、ある年に官禄宮が重なったからといって消えるわけではなく、その年は恋愛より仕事のほうが目立つというだけです。本命は地形、流年は天気です。天気が地形を変えることはありません。
流年は、年間の予定表として使うのに向いています。命盤で方向とタイミングを見て、フォローの日付や金額は自分のメモに記録しておく。一年が終わったら振り返って照らし合わせれば、自分のどんな判断が当たりやすいかがわかります。