福徳宮の紫微
福徳宮に紫微星(しびせい)が入る人は、余暇までも質と秩序のあるものにしたがり、暇ができるとかえって落ち着きません。楽しむことは知っていますが、何も生み出さない自分を許しにくいのです。
福徳宮の紫微の配置は6通りです。子・午の宮では単独で入り、対宮の財帛宮は貪狼。丑・未の宮では破軍と同宮で、財帛宮は天相。寅・申の宮では天府と同宮で、財帛宮は七殺。卯・酉の宮では貪狼と同宮で、財帛宮には主星がありません。辰・戌の宮では天相と同宮で、財帛宮は破軍。巳・亥の宮では七殺と同宮で、財帛宮は天府。どの配置でも、三合の夫妻宮には必ず武曲があります、遷移宮には必ず廉貞があります。
くつろぎにも質がほしい
休み方の段取りが、仕事の段取りと同じになりがちです。流れがよく、環境が合い、時間を無駄にしない。そのため休暇の質は悪くありませんが、本当に頭を空にするのが難しく、暇になると、まだ何が残っているかを頭が棚卸しし始めます。
消費で安心を買うこともあり、身分にふさわしいものを一つ買って、しばらくの安定を得ます。そのお金で買えるのは、多くは気分です。紫微星が福徳宮で貪狼星(どんろうせい)と同じ宮なら、遊び心と楽しみへの欲求が強くなり、七殺星(しちさつせい)と同じ宮なら、心の中の急ぎがいっそう手放しにくくなります。
何も生み出さない自分を許せない
よくあるのは、休むことまで課題にしてしまい、終えてからでないとくつろげず、結局ずっとくつろげない形です。あるいは楽しむことを罪と考え、能力はあるのに、まだその時ではないと思い続けます。
心が空くと予定を埋めてしまう形もあり、静かなときには、見たくないものが見えるからです。「意味がある」の基準を高く設定しすぎて、元気を取り戻せるものの多くが、始める前に除外されてしまいます。
何も生み出さない時間を持つ
毎週、予定を入れず、何も学ばず、ついでの用事もしない時間を設け、自分が心地よいと思うことを一つだけします。また、「十分」と言う練習もします。家は十分よい、お金は十分ある、場は十分きちんとしている、と。これは退職や仕事が片づくのを待つ必要がなく、今からでも練習できます。
福徳宮の紫微星、明るさが心の自信を決めます
当サイトの命盤で使う明るさでは、紫微星は午・丑・未で廟、子で平です。紫微星が午で福徳宮にあれば、心にゆとりがあり、何があってもあわてず、楽しむことにも堂々としていられます。子宮なら、自分への要求は同じように高いのに、心がいまひとつ落ち着かず、もう少し頑張らないと休む資格がないといつも感じます。
紫微星と天相星(てんそうせい)が辰・戌にあるときは二つとも得地で、くつろぎ方にも決まりがあり、休暇はきちんと組み、旅程は筋が通っていないと落ち着きません。紫微星と天府星(てんぷせい)が寅にあるときは天府星が廟で、楽しみ方を知り、お金も貯められ、余暇の出費にも節度があります。紫微星と破軍星(はぐんせい)が丑・未にあるときは二つとも明るく、趣味がよく変わり、しばらくひとつのことに夢中になって、極めたらまた次へ移ります。
心の中の紫微星に擎羊・陀羅・化忌が重なるとき
擎羊星(けいようせい)が同じ宮にあると、自分にとても厳しく、ひとつうまくいかないと心の中で何度も自分を責めます。陀羅星(だらせい)が同じ宮にあると、休みたいのに細かな用事にずっと足止めされ、休暇が延びに延び、心はいらだつ一方です。
紫微星は化忌(かき)になりません。乙年生まれの人は紫微星が化科(かか)になり、心の中の秩序の感覚が強まって、自分の暮らしのリズムを整えるのが上手になります。同じ年に太陰星(たいいんせい)が化忌になりますが、太陰星は紫微星の三方四正に入らないので、この年の心の気がかりがこの組の宮に出ることはありません。
福徳宮に紫微星があると、楽しみ上手なのか
福徳宮に紫微星があるのを見て、楽しみ上手で暮らしの質が高いと聞いたのに、自分はいつも忙しいと感じている人がいます。この宮の紫微星が示すのは、暮らしに求めるものがあり、何がよいものかも分かっているのに、楽しみをよく責任の後回しにするということです。楽しみは小さくてかまいません。おいしいコーヒー一杯、誰にも邪魔されない散歩でも十分で、忙しさが終わるまで待たなくてよく、人と比べる必要もありません。