田宅宮からこのことを読む
自分の家がほしい人もいれば、帰ればほっとできる場所がほしい人もいます。田宅宮は不動産価格の上がり下がりとは関係なく、買うか買わないかを決めてくれるわけでもありません。扱うのは住まいの環境と質、家庭と拠点、そして不動産とのご縁の傾向です。
田宅宮は「家のあり方」も表します。帰ってきて心からくつろげる場所かどうか。避難所なのか、もう一つの戦場なのか。お金の蔵なのか、ただの通り道なのか。同じ広さでも、田宅宮に緊張がある人には狭く感じられ、ゆとりのある人は小さな空間でも整った暮らしができます。田宅宮は、あなたが自分の「根」をどう扱うか、一か所に落ち着きたいかどうかも表します。
主星は、住まいに求めるものとご縁を表します。天府星(てんぷせい)・太陰星(たいいんせい)が田宅宮にあれば、立地が良く静かな環境を好み、資産づくりのペースも安定しています。武曲星(ぶごくせい)なら、資産価値と実用性を重んじ、古いマンションでも堂々と暮らせます。紫微星(しびせい)なら、体面と間取りを大切にし、客を迎えられる空間を求めます。巨門星(こもんせい)なら、家や権利関係、ご近所づきあいで言い争いになりやすいので、契約前に権利関係と契約条項を一つずつ確認しておきましょう。破軍星(はぐんせい)なら、住まいを何度も整え直したり移ったりしがちで、家は自分の手で作り直していくことが多くなります。地空星(ちくうせい)・地劫星(ちこうせい)が田宅宮にある場合、一番のリスクは高値づかみではなく、お金が手元に残らないことです。
命盤では、財帛宮がお金の入り方を、田宅宮が入ったお金が積み上がるかどうかを表します。財帛宮は順調でしっかり稼いでいるのに、田宅宮に地空星・地劫星や化忌があって、お金が手元にとどまりにくい人もいます。運命で決まっているわけではなく、守るために気を配る必要があるということで、油断するとすぐに消費や人への貸し付けに変わってしまいます。反対に、財帛宮は平凡でも田宅宮が安定していて、こつこつ貯めて歯を食いしばって小さな家を買い、十数年後には高収入の人よりどっしり構えている人もいます。
時期は大限と流年で見ます。田宅宮だけで決まるのではありません。大限が田宅宮を通る10年は、住まいと家庭のテーマが大きくなります。よくあるのは引っ越し、住み替え、家族との同居、あるいは本気で購入を考え始めることです。流年で田宅宮が動く年は、こうしたことが起きやすくなりますが、「起きる」ことは「買い時」という意味ではありません。そのテーマが表に出てくるというだけです。