福徳宮の天相
福徳宮に天相星(てんそうせい)がある人は、暮らしの質を重んじ、気持ちは穏やかで、日々を楽しむ術を知っています。『紫微斗数全書』巻四の福徳論には「天相、安逸享福、有寿」(天相は安らかに福を享け、寿もある)とあり、巻一にも天相は「為福善」(福と善をなす)とあります。
福徳宮の天相の配置は6通りです。子・午の宮では廉貞と同宮で、対宮の財帛宮は破軍。丑・未の宮では単独で入り、財帛宮は紫微破軍。寅・申の宮では武曲と同宮で、財帛宮は破軍。卯・酉の宮では単独で入り、財帛宮は廉貞破軍。辰・戌の宮では紫微と同宮で、財帛宮は破軍。巳・亥の宮では単独で入り、財帛宮は武曲破軍。どの配置でも、命宮には必ず貪狼があります、三合の夫妻宮には必ず天府があります。
対宮の破軍星(はぐんせい)は、お金を稼ぐ道に波が大きく、方法もよく変わることを示しますが、あなたの心には定まったものがあり、お金の出入りで日々が乱れることはあまりありません。
秩序のある暮らしが、そのまま福
あなたは暮らしをきちんと整えるのが好きです。食事の時間が決まっていて、家が整っていて、服装がふさわしいこと。おいしい店、心地よい寝具、一杯のよいお茶といった小さなことで満たされます。刺激はあまり求めず、安定していて、体裁も趣味も良い日々があなたの望むものです。
食べ物に恵まれ、人にも恵まれて、食事に招かれたり、贈り物を受け取ったりすることがよくあります。人付き合いで礼儀を重んじるので、集団の中でも居心地よく過ごせ、周りもあなたと付き合いたいと思います。
人の目を気にして、楽しみまで課題になる
天相は体裁を重んじ、その気がかりは時に家まで付いてきます。あの一言は失礼ではなかったか、あの件の段取りは行き届いていたか、と考えてしまいます。
もう一つは、楽しみまでが決まりごとになることです。休暇を予定でいっぱいにして、行くべき場所、食べるべきものを決め、遊び終わるとかえって疲れます。
良い日々を自分のために残す
毎週、誰かをもてなすのでもなく、完璧に整える必要もない、完全に自分の好みで過ごす時間を取ります。お金は自分が心地よくなることに使ってかまいません。ただし上限を決め、体裁のための出費が本当の楽しみを押しのけないようにします。
人の評価は聞き流してかまいません。あなたには、もともと安定して暮らす土台があります。
福徳宮の天相星、明るさで心の落ち着きが変わります
天相星は子・午、寅・申と丑で廟で、心が落ち着いていて、自分のペースで日々を過ごし、外がどれだけ騒がしくてもあまり影響されません。辰・戌、巳・亥と未では得地で、心はおおむね安定していますが、態度を示さなければならない場面では何度も考え直します。卯・酉の天相星は陥で、人からどう見られるかをいちばん気にし、ひと言の評価で何日も考え込みます。
紫微星(しびせい)と天相星が辰・戌にあれば、楽しむのは品があって体面の保てる暮らしです。武曲星(ぶごくせい)と天相星が寅・申にあれば、安心感が貯金と結びついていて、口座の数字が安定していれば心も安定します。子・午の廉貞星(れんていせい)と天相星の組み合わせでは、心の落ち着きに加えて、人付き合いへの気づかいが一つ増えます。
福徳宮の天相星に擎羊・陀羅・化忌が重なるとき
擎羊星(けいようせい)が同じ宮にあると、小さなことが一つ自分の決まりに合わないだけで一日中いらいらします。武曲星と天相星の組み合わせや巳・亥の天相星は擎羊星に乱されません。陀羅星(だらせい)が同じ宮にあると、気がかりが少しずつ心をすり減らし、大きくはないのに、ずっと消えません。
癸年生まれの人は、命宮の貪狼星(どんろうせい)が化忌(かき)になり、欲しいものを手放せず、福徳宮の天相星がいくら安定していても、その欲しい気持ちを消化するのに時間がかかります。心がざわつくときは、まず外に出て少し歩き、戻ってからそのメッセージに返信するかどうかを決めましょう。少し歩くと、言わなくていいと思えることがたくさんあります。
福徳宮に天相星があると、福に恵まれるのか
福徳宮に天相星があるのを見て、福に恵まれる配置だと聞いた人がいます。この宮が示すのは、あなたが秩序があって品のある暮らし方を知っているということで、福はたいていその整え方から生まれます。一度、まったく予定を立てない旅に出てみましょう。切符だけ買い、着いてから食べる所や泊まる所を探すのです。計画どおりでない日々でもちゃんと過ごせるとわかり、帰ってきたら、いちばんくつろげた旅だったと思うかもしれません。