官禄宮の陀羅星が表すもの
官禄宮の陀羅星(だらせい)を持つと、昇進は同じ仕事を長く続けて見出されるもので、一足飛びにはなりません。積み上げは人より遅く、人より厚くなります。ただ、黙々と打ち込むばかりで、顔を上げて周りを見ることを忘れやすくなります。
年数と評判でゆっくり底上げする
職場での強みは安定です。同じ仕事を三年、五年続ければ、細部は誰よりも詳しくなります。昇進は速くなくても、替えがきかない存在になり、大きなミスもいちばん出にくくなります。ただしそれは、今いる場所が長く居るだけの価値のあるところであれば、の話です。
長期の積み上げが必要な専門職にも向いています。技術、法務、財務、研究などです。こうした分野では長く続けた人が最後に差をつけ、ゆっくり温まる性質がここではむしろ強みになります。
黙々と打ち込み、言わず、動かない
たくさんやっても言い出しにくく、年末に覚えられているのは話のうまい人です。
合わないと分かっていても慣れて辞めず、年数は積み上がっても、能力も関心も同じ場所で止まります。
定期的に自分の位置を確かめる
年に一度、この仕事は自分を強くしているかと問いかけます。答えが違うなら転職の準備を始め、耐えられなくなってから去る必要はありません。
成果を書き出して、人に伝えます。あなたの積み上げは本物です。知るべき人に知ってもらえてこそ、ポジションに変わります。
官禄宮の陀羅星、擎羊星は遷移宮にあります
陀羅星が官禄宮にあるとき、禄存星(ろくぞんせい)は奴僕宮に、擎羊星(けいようせい)は遷移宮に入ります。外では思い切って突き進み、勝ち取りに行くのに、仕事そのものに戻るとゆっくりで粘り強く、自分が納得するまで仕上げてから渡します。友人や同僚の側に安定した支えがあり、仕事の機会は知り合いの紹介で来ることが多いです。
主星が寅・申の廉貞星(れんていせい)で陀羅星が加わると、決まりを重んじ、手順が済まないうちは先へ進まないので、チェック役が必要な持ち場ではとても頼りになります。主星が辰・戌の破軍星(はぐんせい)で陀羅星が加わると、改革したい気持ちはあるのに、その過程がたびたび先送りになります。
命宮と財帛宮は官禄宮とひと組で、ここに陀羅星があると、仕事の遅さが収入のリズムにも響き、昇進も昇給も待つことになります。向かいは夫妻宮なので、仕事での先延ばしに最初に気づき、いちばんやきもきするのはパートナーであることが多いです。
仕事で火星・鈴星・天馬星・化禄に出会うとき
火星(かせい)が同じ宮にあると、ふだんはゆっくりなのに、締め切りが来ると一気に駆け抜け、出来は最後の数日にかかっています。鈴星(れいせい)が同じ宮にあると、仕事への不満を長く胸にしまい、表ではいつもどおりでも、心の中ではとうに逃げ道を探しています。
天馬星(てんませい)が同じ宮にあると、仕事で移動や出向が多く、予定と手続きが増えると、進み具合は書類待ちで止まります。毎回準備するものを決まったリストにしておき、次からはそれにチェックをつけていきましょう。
壬年生まれで、官禄宮が戌の天機星(てんきせい)・天梁星(てんりょうせい)の人は、陀羅星と天梁星の化禄(かろく)が同じ宮に入ります。専門性と経験の積み重ねで得た立場はとても安定していますが、昇進は予想より一、二年遅れがちです。この遅さを奪い返しに行く必要はありません。経験を人が学べるやり方として書き残せば、立場のほうがあなたを待っていてくれます。
官禄宮に陀羅星があると、転職はずっとうまくいかないのか
官禄宮に陀羅星があり、向かいにも化忌(かき)があって、転職がずっとうまくいかないのではと心配する人がいます。この宮の陀羅星が示すのは、仕事のリズムも決断も遅めで、転職にはふつう準備に長くかかるということで、転職したらうまくいかないという意味ではありません。あなたに合うのは、在職中から準備を始めることです。まず履歴書を更新し、業界の人二、三人と話しておきましょう。機会が来たときには、あなたの遅さはもう先に済ませてあります。