官禄宮からこのことを読む
どんな仕事が向いているか。官禄宮が示すのは会社名ではなく、あなたの働き方です。ゼロから作るのが好きか、今あるものを磨くのが好きか。誰かに引っ張ってほしいか、自分でペースを決めたいか。転職したい気持ちは急にわいてくるものですが、まずこの宮を読み込むと、答えは少しずつ見えてきます。
官禄宮が見るのは、一日のうちで一番力を注いでいることをどう進めるかです。会社勤めも、勉強も、起業も、家族の世話も含まれます。どの業界が上かを順位づけるのではなく、あなたの仕事のしかたを示します。どれくらいの裁量がほしいか、どんなペースが合うか、どの立場で一番力を発揮できるか、ということです。
まず主星を見ます。七殺星(しちさつせい)が官禄宮にあれば、手ごたえがあって自分で決められる仕事が合い、手を動かせるほど力が出ます。破軍星(はぐんせい)なら、新しいことを始めたり古いやり方を変えたりする仕事が合い、同じやり方が長く続くと刷新したくなります。貪狼星(どんろうせい)なら、人と関わりアイデアを出す仕事が合い、裁量があって面白く、人と相性が合えば長く続きます。
天府星(てんぷせい)・天相星(てんそうせい)・天梁星(てんりょうせい)は粘り強いグループで、安定と信頼が求められる立場が向いています。天府星は資源と手順を守り、天相星はルールと節度を整え、天梁星は人を育てたりチェック役を担ったりするのが得意です。紫微星(しびせい)が官禄宮にあれば、決定権があり方向を決められる役割が合います。武曲星(ぶごくせい)は実績が問われ、数字ではっきりわかる仕事、廉貞星(れんていせい)はルールのある組織で、制度の中で成果を出す仕事が合います。巨門星(こもんせい)が官禄宮にあると、仕事は「きちんと言葉にして伝える」ことと結びつきやすく、教育・研究・コンサルティング・交渉で力を発揮します。太陰星(たいいんせい)や天同星(てんどうせい)なら、必要なのはペースとゆとりで、細やかな仕事や人を支える仕事が長く続きます。天機星(てんきせい)は頭を使い変化の多い仕事、太陽星(たいようせい)は人前に立ち、人のために力を尽くす立場が向いています。
四化は、その仕事の手ごたえを表します。官禄宮に化禄があれば、仕事が多く順調で、周りにも認められます。ただ、忙しくしていることが本当にやりたいことかは見極めが必要です。化権なら、あなたが求めるのは発言の重みで、責任と権限がそろったときに一番力を出せます。化科なら、評判や評価を大切にし、評価制度・作品・資格がプラスに働きます。化忌が官禄宮にあるのは、うまくいかないという意味ではありません。その仕事が特に気にかかり、特にうまくやりたいと思うぶん、ここでつまずきやすいということです。
官禄宮は単独では読めません。対宮は夫妻宮で、仕事の時間が長くなると、まずパートナーとの関係の質に表れます。三合は命宮と財帛宮で、あなたの考え方やお金の余裕が、どこまで我慢できるかを左右します。同じ官禄宮でも、半年分の生活費がある人と貯金がまったくない人とでは、判断がまるで変わります。
奴僕宮もあわせて見ます。仕事そのものがこなせないのと、一緒に働く人に疲れるのとは別の問題です。奴僕宮のほうが官禄宮よりにぎやかな人は、どの会社に移っても人間関係の課題がついてきます。官禄宮に煞星(さっせい、凶星のこと)があっても奴僕宮が穏やかな人は、見直すべきは多くの場合仕事の中身で、人ではありません。
流年の官禄宮がどの宮に重なるかで、その年の仕事の重心が何と結びつくかが決まります。財帛宮に重なればお金のこと、田宅宮なら家や住まい、通勤のこと、命宮なら自分でやり方を変えたいという気持ちが中心になりやすいでしょう。
このやり方に合う業界を知りたいときは「自分に向いている業界」をご覧ください。すでに転職を考えているなら、悩みの元が仕事なのか、人なのか、それともどこに移っても出てくることなのかを先に見分けましょう。確かめる順番は「転職前に確かめておきたい三つのこと」にまとめています。