夫妻宮の火星が表すもの
火星(かせい)が夫妻宮に入ると、恋愛は激しくなります。始まりは早く、熱は強く、衝突も直接的です。付き合いは刺激的ですが、共倒れにもなりやすく、鍵になるのは、熱が引いたあとに何が残るかです。
愛し方もまっすぐ、ぶつかり方もまっすぐ
好きな人ができたとき、先延ばしにせず、感覚が合えば前に進みます。付き合うと温度が高く、うれしいときは本当にうれしく、不満なときも取り繕いません。あなたの愛は直接的で、相手にもたいてい伝わります。
こうした関係は退屈しませんが、緩衝材が足りません。口を開くと強い言葉になりやすく、場の温度がすぐに上がって、最後は小さなことで疲れ果てるまで言い合うこともよくあります。
どの主星と同じ宮かで、激しさの形が変わる
夫妻宮で火星が貪狼星(どんろうせい)に出会うと、恋愛では一目で決まり、突然始まり、熱も早く冷めがちです。廉貞星(れんていせい)や破軍星(はぐんせい)に出会うと、関係の中での衝突が比較的激しく、太陰星(たいいんせい)や天同星(てんどうせい)のような柔らかい主星に出会うと、普段は穏やかなのに、急くと一気に態度を翻します。
廟旺の火星なら、この熱は関係の活力を支えることが多く、陥地の火星なら、気性の荒さと誤解が増えます。二人とも落ち着いてから長期の話をすれば、摩擦は少なくなります。
火が燃え尽きると灰だけが残る
言い合いが制御を失うと、あなたの話し方は早く重くなり、相手が応じる間もなく、最後はどちらが痛いかの比べ合いになって、問題自体は解決しません。
熱が引くと、一気に冷めます。情熱で関係を支えていると、日常を一緒に過ごすことに辛抱がなくなり、相手はあなたが変わったと感じ、あなたも相手が面白くなくなったと感じます。
熱に枠を与える
いくつかの最低ラインを約束しておきます。別れ話は持ち出さない、深夜には言い争わない、言い合いの途中でも一時停止を言い出してよい、などです。火を枠の中に収めると、かえって言い合いから結論が出ます。
普段から力を日常に使います。一緒に何かをする、一緒に出かける、話し方を少し柔らかくする。そうすれば熱は、平穏な時期も乗り越えられます。
夫妻宮の火星、鈴星と主星の位置
火星と鈴星(れいせい)は同じ宮に入らず、向かい合うこともありません。申・子・辰年生まれなら、鈴星は決まって火星の三合の位置に入り、火星が夫妻宮のとき鈴星は遷移宮です。恋愛ではすぐ燃え上がるのに、外では黙っていて、外で受けたいら立ちを持ち帰り、パートナーが受け止めることになりがちです。
主星が天機星(てんきせい)なら、恋愛での火は考えすぎから来ていて、ひとつの考えが疑いになり、疑いが問い詰めになります。主星が太陽星(たいようせい)なら、気前よく愛し、相手にも同じ熱さで応えてほしいと思うので、相手が半拍遅れると、冷たくされたと感じます。
恋愛の火が擎羊星・陀羅星・化忌に出会うとき
擎羊星(けいようせい)が同じ宮にあると、けんかのとき二人とも勝ちたくて、言葉がひと言ごとに重くなります。陀羅星(だらせい)が同じ宮にあると、怒りは湧くのにけんかから答えが出ず、同じことで何度も言い争います。
火星が夫妻宮の主星の化忌(かき)に出会うと、恋愛で気にかかっているその一件を、問い詰める口調で持ち出しがちです。「私は何が心配なのか」という言い方に変えれば、相手は答えやすくなり、あなたも答えを聞き取りやすくなります。
夫妻宮に武曲星と火星があると、晩婚がいいのか
夫妻宮が武曲星(ぶごくせい)と火星で、多くの資料に晩婚を勧められ、何歳で結婚するのがいいのか知りたいという人がいます。こうした説は、今では多くの人がもともと昔の人より遅く結婚しているので、あまり気にしなくてかまいません。夫妻宮の武曲星と火星が示すのは、恋愛で一緒に奮闘でき、手際のよい相手を求めるということで、二人ともせっかちなので、摩擦はお金と決断に出やすくなります。何歳で結婚するかを数えるより、二人で難しいことをひとつ片づけられるかを先に見てみましょう。たとえば旅行の予算を一緒に組んでみる。それがうまくできれば、時機はもう来ています。