遷移宮の火星が表すもの
遷移宮の火星(かせい)を持つ人は、新しい場所で、試すことにも踏み込むことにも積極的で、家にいるときより動きが速くなります。急いで損をしやすくもなり、特に道を急ぐときがそうです。
遷移宮の主星で、外でのリズムが決まる
遷移宮で火星が貪狼星(どんろうせい)に出会うと、外に出て突然のチャンスに恵まれることが多く、来るのも急、去るのも急です。天機星(てんきせい)のような動きのある主星に出会うか、同じ宮に天馬星(てんませい)があると、移動が多く、予定もよく変わります。天府星(てんぷせい)、天相星(てんそうせい)のような安定した星に出会うと、火星は出かけるときの動作を少し素早くするだけです。
火星の輝度が高ければ、外での勢いは目に留まり、重用されやすく、陥地なら衝突と慌ただしさが増えます。遷移宮は命宮の対宮でもあり、命宮に主星がないときは、この宮の火星が、人に与える第一印象に直接影響します。
外に出れば思い切って動く
慣れない環境のほうがかえって解放され、思い切って尋ね、試し、ほかの人が引き受けない仕事を引き受けます。外で発展する度胸は家にいるときより大きく、チャンスもこうしてつかんでいます。
あなたの行動力は、新しい土地を切り開く場所で最も価値があります。ほかの人がまだ様子を見ている間に、一巡を走り終え、一次情報も手にしています。
急いで動くと、問題が起きやすい
予定に追われることが、この配置で最も問題が起きやすいところです。乗り物、乗り継ぎ、運転、会議への移動で、急ぐと物を忘れたり、転んだり、擦ったりしやすくなります。
手続きも同じです。契約、ビザ、賃貸の書類で、急ぐと細部を飛ばし、漏れたものは補うのに時間がかかり、補うときには人の顔色もうかがうことになります。
スケジュールを緩めに組む
予定に三十分の余白を足します。遅くなる必要はなく、「間に合わない」状態に自分を置かなければ、たいていの事故は起きません。
書類は出発前の晩に一度確認します。身分証、予約、契約の条項です。十分もかからないのに、出先で一番面倒な後始末を省けます。
遷移宮の火星、天馬星と同じ宮なら地支を見ます
天馬星(てんませい)は寅・申・巳・亥にしか入らず、火星と天馬星が一緒に遷移宮にあるとき、火星は寅で廟、巳で得地、亥で利、申で陥です。遷移宮が寅・巳の人は、動き回ればたいてい成果が出ます。申の人は、何度も足を運んだのに事が少しも進んでいないことがよくあります。
申・子・辰年生まれなら、火星が遷移宮のとき鈴星(れいせい)は福徳宮に入ります。外では動きが速く思い切りがいいのに、心の中ではずっと黙って考えていて、家に帰ってはじめて自分がとても疲れていると気づきます。
外で擎羊星・陀羅星・化忌に出会うとき
擎羊星(けいようせい)が同じ宮にあると、外では勝ち取りに行ける一方、知らない人ともぶつかりやすく、道を尋ねる、列に並ぶ、値段を交渉するといった場面でも言い争いになりかねません。陀羅星(だらせい)が同じ宮にあると、早くしたいのに外の手続きはあいにく遅く、ビザや異動がひとつずつ止まり、そんなときにいちばんかっとなります。
火星が遷移宮の主星の化忌(かき)に出会うと、外でひとつうまくいかないだけで、すぐに場所を変えたくなります。もともと約束した期間をまずやり終えてから離れましょう。そうすれば次の場所に同じ問題を持ち込まずに済みます。
遷移宮に火星があると、外へ出ないほうがいいのか
遷移宮に火星があり、家族から外出には気をつけて、なるべく外へ出ないようにと言われた人がいます。遷移宮の火星が示すのは、外ではリズムが速く、試すことを恐れないということで、外へ出ると何か起きるという意味ではありません。外へ出たときこそ、いちばん力を発揮できることが多いのです。気をつけたいのはひとつだけ、急ぐことです。新しい場所に着いたら、まず半日かけて周りに慣れてから本題に取りかかりましょう。道順や交通手段、食事の場所が頭に入っていれば、そのあとずっと時間に追われずに済みます。