紫微家

命宮の火星が表すもの

命宮に火星(かせい)が入る人は、何かあると最初の動きが燃え上がる形です。反応が早く、気性がまっすぐで、決断はその場で形になります。火星は六煞(ろくさつ)の一つで、爆発力、せっかちさ、即断即決を司ります。煞星(さっせい、凶星のこと)だからといって必ずしも凶ではなく、輝度(廟・陥)と同じ宮の主星を見て読みます。

武曲天相官禄壬寅太陽天梁奴僕癸卯七殺遷移甲辰天機疾厄乙巳紫微財帛丙午子女丁未破軍夫妻戊申兄弟己酉太陰父母辛亥貪狼福徳身壬子天同巨門田宅癸丑廉貞利天府廟火星命宮庚戌金四局命主 禄存 身主 天相陰女
サンプル命盤:火星が命宮にある例(あなたの命盤ではありません)

まず同じ宮の主星と輝度を見る

火星が命宮に入る場合、同じ宮の主星によって、この火がどこで燃えるかが決まります。貪狼星(どんろうせい)と同じ宮に入ると火貪(かどん)です。『紫微斗数全書』巻二に「貪狼遇火、名為火貴格、三合照身命是也」とあり、貪狼星が火星に出会うと火貴格と呼び、三合から身宮・命宮に照らす場合も同様に成り立つという意味です。当サイトでは、チャンスが突然訪れ、浮き沈みも大きいと読みます。七殺星(しちさつせい)や破軍星(はぐんせい)と同じ宮に入ると、勢いが倍になり、衝突や急ぎすぎによる小さな接触に特に注意が要ります。天同星(てんどうせい)、太陰星(たいいんせい)、天梁星(てんりょうせい)のような穏やかな主星と同じ宮に入ると、外見は話しやすいのに内面は短気な人になりやすいです。

火星が廟旺(びょうおう)の地支に入ると、勢いが成果に変わりやすく、陥地に入ると、急いでも結果が出ず、先に気性が出ることが多くなります。命宮に主星がなく火星だけのときは、対宮にあたる遷移宮の主星を借りて、あわせて読みます。

見過ごせず、まず動いてしまう

あなたは先延ばしに耐えられず、物事が放置されていると落ち着きません。ほかの人がまだ話し合っている間に、あなたはすでに処理を始め、筋の通らないことに出会えば、その場で反応します。

始めること、最初の一巡を駆け抜けること、行き詰まりを破ること。これらはあなたの出番です。誰かが先に飛び込む必要がある場面では、誰よりも頼りになり、そのことで記憶にも残ります。

火がつくのは早く、収まるのは遅い

腹が立った瞬間に口にした言葉は、最も的外れで、最も人を傷つけることが多く、あとで収めるのにより多くの力が要ります。

もう一つの弱点は、燃え尽きてしまうことです。勢いで物事を押し上げ、勢いが引くと放り出し、出だしは猛烈で、後ろを引き取る人がいません。これも、周りからあなたへのいちばん多い不満です。

火は物事に向け、口には向けない

腹が立ったら、先に三分間その場を離れます。あなたは実は冷めるのが早く、その場で言わなければ、ほとんどの言葉は言わずに済みます。無理に我慢する必要はなく、10分遅れて返事をすれば、それで足ります。

勢いは出だしに使い、仕上げは仕組みに任せます。一つの物事を始める前に、誰が収めるかを考えておけば、あなたの行動力が中途半端な成果物になりません。

命宮の火星、命宮の地支で火の大きさが決まります

火星は寅・午・戌で廟、巳・酉・丑で得地、亥・卯・未で利、申・子・辰で陥です。命宮がどの地支に入るかは命盤を出した時点で決まっているので、同じ火星の命宮でも、命宮が寅・午・戌の人は、せっかちさがたいてい行動力として出ます。命宮が申・子・辰の人は、せっかちさが先にかんしゃくになりやすいのです。

火星と鈴星(れいせい)は決して同じ宮に入らず、向かい合うこともありません。申・子・辰年生まれなら、鈴星は決まって火星の三合の位置に入り、火星が命宮なら鈴星は財帛宮です。あなた自身はすぐ燃え上がるのに、お金のことは黙っていて、儲けても損しても人にあまり話しません。

命宮の火星に擎羊星・陀羅星・化忌が重なるとき

火星と擎羊星(けいようせい)が同じ宮にあると、片方は急ぎ、片方は鋭く、決めるのも速ければ手を下すのも強くなります。いちばん必要なのは、動く前にひと呼吸置くことです。火星と陀羅星(だらせい)が同じ宮にあると、気持ちは急いでいるのに物事は止まっていて、人を急かしながら自分は手続きに足止めされることが多く、いちばんいらだちやすくなります。

火星が命宮の主星の化忌(かき)に出会うと、心に引っかかっているその一件をすぐに片づけたくなり、一度で片づかないと何度も触りに行きます。それを予定表の決まった時間枠に入れ、ほかの時間には考えないようにしましょう。

命宮に火星があると、恋愛の縁が少ないのか

命宮が天相星(てんそうせい)と火星で、ずっと恋人ができず、火星が恋愛の縁を遠ざけると聞いた人がいます。命宮の火星が示すのは、リズムが速く言葉がまっすぐで、好意が生まれるのも引くのも速いということで、縁を遠ざけるという意味ではありません。よくあるのは、相手がまだゆっくり様子を見ているのに、あなたはもう反応がないならいいやと思ってしまう形です。次に好意を持てる人に出会ったら、自分に少し時間をあげて、三回会ってから判断してみてください。あなたのまっすぐさは、そのとき長所になります。