命宮の天相

命宮の天相星(てんそうせい)を持つ人は、たいてい場の空気や決まりごとを先に見て、信用を重んじます。物事に向き合うときは、手続きと体裁を整えてから自分の立ち位置を決めます。

紫微天府財帛甲寅太陰子女乙卯貪狼夫妻丙辰巨門兄弟丁巳天梁父母己未七殺福徳庚申天同田宅辛酉武曲官禄壬戌太陽奴僕癸亥破軍遷移身甲子天機疾厄乙丑廉貞平天相廟命宮戊午火六局命主 破軍 身主 文昌陽男
サンプル命盤:天相が命宮にある例(あなたの命盤ではありません)

天相の対宮は必ず破軍なので、遷移宮に入るのは破軍星(はぐんせい)です。あなた自身は安定を求めても、外の環境に変化ややり直しを迫られがちです。天相の命盤のおよそ半数は別の主星と同宮し、辰・戌は紫微天相、寅・申は武曲天相、子・午は廉貞天相になります。この場合は二つの星の性格を合わせて読みます。丑・未、巳・亥、卯・酉は天相の単独で、対宮はそれぞれ紫微破軍、武曲破軍、廉貞破軍です。なかでも卯・酉は輝度が弱く、守りの力を発揮しにくい配置です。天相の両隣には必ず巨門と天梁があり、どちらが化禄・化忌になるか、擎羊星(けいようせい)がどちら側にあるかで、この「印」がうまく働くかどうかが決まります。『紫微斗数全書』巻二の「刑囚夾印」(「印」は天相、「刑」「囚」は両隣から受ける圧力を表す古人の言い方で、立場が挟まれ、物事に一段と注意が要る状況を指します)には二つの注があります。一つは天相が「却被羊貞夾之」(擎羊と廉貞に挟まれる)とするもので、当サイトの命盤では廉貞が天相の隣に来ることはないため、この説は両隣の巨門・天梁に戻って読みます。もう一つは天刑星(てんけいせい)を挙げる説で、「天刑廉貞同臨身命」(天刑と廉貞がともに身宮・命宮に入る)とし、廉貞と天相が同宮し、さらに刑星に出会う場合を指します。

まず場と手続きを整える

あなたは人の集まる場に入ると、誰がどこに座るか、話がどう進むか、物の置き方が整っているかを先に見ます。自分から我先に話すことは少なくても、抜けているところを埋めるのはたいていあなたです。欠けているものが見えるからです。一人ひとりの名前や好みも覚えていて、その場で誰も気まずくならないように気を配ります。

あなたは信用を重んじ、約束したことは必ず果たします。衝突を好まず、人の前で相手に恥をかかせることもあまりしません。言うべきことは時機を選んで言い、言い方も穏やかです。

角を立てたくないあまり、立場がなくなる

どちらにも配慮して誰もがっかりさせたくないと、話がぼんやりして、結局どちらからも味方をしてくれなかったと思われます。他の人の決定を待ってから動く癖もあり、続けるうちに自分が何を望んでいるのか言えなくなります。

体裁が重荷になることもあります。場は整えたのに本音は口にできず、家に帰ってから気が晴れません。

天相が命宮にある男性と女性の違い

天相が司るのは「印」です。決まりを守り、場を立て、手続きを整える。この性質に男女の差はありません。違いが出るのは周りの評価です。女性なら「気が利いて品がある」と言われるところが、男性だと「決断力に欠ける」「主体性がない」と言われがちです。けれども天相は態度を急いで示さず、場をよく見たうえで立ち位置を決める星です。

古書が天相の女命について書いたのは、『紫微斗数全書』巻三の「女命入廟温和、衣禄遂心」(廟に入れば穏やかで、衣食に恵まれ望みどおりになる)と、巻二「女命骨髄賦」の「府相之星女命纏、必当子貴与夫賢」(天府・天相の星が女命に絡めば、子は貴く夫は賢い)です。当時の女性を測る物差しで、穏やかさ、良い夫、立派な子を挙げています。いま読むときは、天相が命宮にある人は男女とも同じ印星として読みます。信用を守り、節度を大切にし、人のために場を整える星です。

男性は「主体性がない」、女性は「合わせすぎる」と言われますが、鍛えることは同じです。どちらかに立場を取る場面で、自分の考えを一度言葉にすることです。

どちらの側に立つか、一度は口にする

どちらかに付く場面に出会ったら、まず「この件で自分の立場は何か」を自分に問い、それを口にします。全員が納得するまで説明する必要はありません。

小さなことは素直に合わせて、大きなことでは自分の意見を残します。立場をはっきり示せば、周りもあなたとの付き合い方が分かります。