命宮の太陰
命宮に太陰星(たいいんせい)がある人は、まず感じ取ってから口を開きます。この月の星が明るいかどうかは、命宮がどの地支に入るかで決まります。亥・子・丑が最も明るく、酉・戌・寅も明るく、申がそれに次ぎ、卯・辰・巳(陥)や午・未(不得地)はやや弱くなります。明るいときは、細やかさが落ち着きや面倒見のよさ、お金を守る力になりやすく、弱いときは、同じ細やかさが内側へ向かいやすく、心配事が重くなり、夜に眠れなくなります。太陰が命宮にあるとき、福徳宮には必ず巨門が入るので、心が安らぐかどうかは、その宮も合わせて見ます。
命宮の太陰の配置は6通りです。子・午の宮では天同と同宮で、対宮の遷移宮には主星がありません。丑・未の宮では太陽と同宮で、遷移宮には主星がありません。寅・申の宮では天機と同宮で、遷移宮には主星がありません。卯・酉の宮では単独で入り、遷移宮は天同。辰・戌の宮では単独で入り、遷移宮は太陽。巳・亥の宮では単独で入り、遷移宮は天機。どの配置でも、三合の官禄宮には必ず天梁があります。
まず感じ、それから応える
ある場に入ると、あなたはまず顔色や雰囲気を見てから、誰が何を話しているかを聞きます。誰が前回何を話したか、誰が今日は様子が違うかを覚えています。話を奪うことはあまりなく、ちょうどよい頃合いに一言を添えます。
昼間に受け取った多くの感覚を整理するために、自分だけの空間と時間が必要です。
同宮する星で、性格は大きく変わる
太陰が命宮にある命盤のおよそ半分は、単独ではありません。寅・申で天機と同宮するものは機陰と呼ばれ、頭がよく回って考えが変わりやすく、寅の宮のほうが申の宮より明るくなります。丑・未で太陽と同宮するものは日月と呼ばれ、明と暗が互いに引き合い、丑の宮では太陰が「廟」、未の宮では太陽側に傾きます。子・午で天同と同宮するものは同陰と呼ばれ、子では細やかで暮らし上手、午では輝度が足りず、怠けやすくなります。
太陰が単独のときは、遷移宮の星も合わせて読みます。亥の宮での単独は、太陰がいちばん明るい位置で、『紫微斗数全書』巻二では「月朗天門」と呼ばれ、「亥宮安命、夜生人合局」と注記されています。亥の宮に命宮があり、夜生まれの人は格に合う、という意味です。
たくさん考えても、言わない
太陰が命宮にあると、分かってほしいのに自分からは話さない、という点で引っかかりがちです。感覚を内側にしまうので、相手には伝わらず、長くたつと心に積もります。昼間の一言を、寝る前に三回思い返すこともあります。太陰が弱いときは、この傾向がさらに強くなります。
長い話は要りません。「今ちょっとつらい」と一言言えば、相手は何を受け止めればよいか分かります。寝る前に考えていることを書き出し、書き終えたらそのままにします。安心感は自分で育てるほうが、人に与えてもらうのを待つより早く手に入ります。