命宮の擎羊星が表すもの
命宮に擎羊星(けいようせい)が入る人は、問題にぶつかっても遠回りせず、いちばん効率のよい一太刀を直接探します。擎羊星は六煞(ろくさつ)の一つで、決断、競争、技術的な鋭さを司ります。煞星(さっせい、凶星のこと)だからといって必ずしも凶ではなく、輝度(廟・陥)と同じ宮の主星を見て読みます。
擎羊星(けいようせい)は生まれ年の十干で配置され、子午卯酉・辰戌丑未の八つの地支にしか入らず、寅申巳亥には入りません。当サイトの命盤の輝度では、辰戌丑未が「廟」、子午卯酉が「陥」です。擎羊星は必ず禄存星から順行で一つ先の地支に、陀羅星は禄存星の一つ手前の地支にあります。そのため擎羊星が命宮にあるとき、禄存星は兄弟宮、陀羅星は夫妻宮にあります。
刃は命宮に、資源は同世代に
この並びでは、あなた自身が刃で、同世代の側には安定した資源があり、恋愛の側は遅く、磨くような進み方になります。
廟地(辰戌丑未)の擎羊星は、勢いが権威や専門性に変わりやすく、陥地(子午卯酉)に入ると、衝突の色合いが強くなります。同じ宮の主星もあわせて見ます。紫微星(しびせい)や天府星(てんぷせい)のような抑えが利く星に出会うと、擎羊星はたいてい決断力に変わり、七殺星(しちさつせい)や破軍星(はぐんせい)に出会うと、勢いがさらに強まり、衝突やぶつかりにいっそう気をつける必要があります。
物の見方がまっすぐで、あまり譲らない
物事の判断が早く、一目でどこがおかしいか、誰が滞らせているかが分かることがよくあります。会議ではずばり言い切り、あいまいな余白を残すことに慣れていません。
衝突をあまり恐れず、言いたいことを率直に言うことが敬意だと考えます。技術、機材、手順を学ぶのが人より早く、決断や責任を求められるポジションでは、かえって自在に動けます。
刃が人に向くと、道が狭くなる
鋭さをすべて人に使うと、相手が覚えているのは、あなたに恥をかかされたことで、あなたが正しかったかどうかは忘れられます。続くうちに、あなたと協力したい人が減ります。
少し曲がれば通れる事柄に、正面から勝負を挑み、理屈では勝っても関係では負け、気が収まったあとも、自分で後始末をすることになります。
刃は物事に使い、人には使わない
切るべきは物事で、手順、コスト、決まらず放置されている案件に使えば、この刃は最も価値を発揮します。人について言うときは、先に自分に問います。問題を解決したいのか、ただ腹いせがしたいのか、と。
決める前に半日置きます。頭に血が上ったときの判断は最も高くつき、一晩置いてから動いても、結果はたいてい同じで、関係は残ります。
生まれ年の十干で、この刃が冴えるかどうかが決まります
擎羊星の位置は生まれ年の十干だけで決まります。甲・丙・戊・庚・壬の五つの陽干の年は、擎羊星が子・午・卯・酉に入り、どれも陥です。乙・丁・己・辛・癸の五つの陰干の年は、辰・戌・丑・未に入り、どれも廟です。同じ擎羊星の命宮でも、自分の生まれ年を確かめれば、この刃が専門の腕前として冴えやすいのか、先に人に当たりやすいのかが分かります。
擎羊星が命宮にあると、財帛宮と官禄宮からも照らし合い、お金の稼ぎ方にも仕事の進め方にも同じまっすぐさが出ます。見積もりは率直で、会議では結論を求めます。陀羅星(だらせい)は擎羊星といつも一宮あけて並ぶため、命宮の三方には入りません。この命盤では速さと遅さが分かれていて、速いのはあなた自身、遅いのは夫妻宮です。
命宮の擎羊星に火星・鈴星・地空地劫・化忌が重なるとき
火星(かせい)が同じ宮にあると、まっすぐさに急ぎが加わり、言葉が出るのと手が出るのがほぼ同時で、後始末の範囲も大きくなります。鈴星(れいせい)が同じ宮にあると反対に、その場ではこらえて心に書き留め、しばらくしてから一刀で断ち切るため、相手はどの一件で怒らせたのか分からないことがよくあります。地劫星(ちこうせい)や地空星(ちくうせい)が同じ宮にあると、切るのが早すぎて、まだ話せた協力や、まだ直せた関係まで一緒に切ってしまいます。
丙年生まれで、命宮が午の廉貞星(れんていせい)・天相星(てんそうせい)の人は、擎羊星と廉貞星の化忌(かき)が同じ命宮に入ります。決まりごとや名分のことで最も詰まりやすく、しかもあなたは引かないので、ひとつの言い分をめぐって長く膠着しがちです。その言い分を手に入れたら何と引き換えられるのかをまず自分に聞き、何にも換えられないなら手放しましょう。
武曲星と天府星の命宮に陥の擎羊星がある命は悪いのか
命宮が武曲星(ぶごくせい)と天府星(てんぷせい)で、そこに陥の擎羊星が加わり、三方にも吉星がないため、この命は悪いのではと心配する人がいます。武曲星と天府星は財を守り、実利を重んじる組み合わせで、擎羊星が加わると、お金と決まりごとでさらに譲らなくなり、交渉も取り立ても人より強くなります。陥というのは、この刃が先に人に当たりやすいという意味で、命が悪いということではありません。練習したいのは、その強さを条件のほうに使うことです。金額や期限は一歩も譲らなくてかまいませんが、口調には少し余地を残してください。そうすればお金も人も手元に残ります。