命宮の紫微

命宮に紫微星(しびせい)が入る人は、心の中に議長席を置いています。場が乱れるとまず方向を決め、役割があいまいだと落ち着かず、周りに誰も協力してくれないときは誰よりも空しさを感じます。こうした人が怖いとは限らず、目立ちたがりとも限りませんが、「この場は誰が取り仕切るのか」が頭の中の初期設定の問いです。

七殺遷移甲寅天同疾厄乙卯武曲財帛丙辰太陽子女丁巳破軍夫妻戊午天機兄弟己未太陰父母辛酉貪狼福徳身壬戌巨門田宅癸亥廉貞天相官禄甲子天梁奴僕乙丑紫微旺天府得命宮庚申木三局命主 廉貞 身主 文昌陽男
サンプル命盤:紫微が命宮にある例(あなたの命盤ではありません)

誰も決めないとき、あなたが先に口を開きます

会議で誰も締めくくらないと、あなたが先に言います。これを先にやる、あれは置いておく、誰が収める、と。マイクを奪いたいわけではなく、誰も決めないと座っていられないだけです。友人に何かあったとき、真っ先に思い浮かぶのがあなたなのは、担える人だからです。親しくなると、相手は決断を丸ごとあなたに預けてしまいがちです。

人があなたに抱く第一印象は、落ち着いていて、自分の意見があり、傍観者らしくないというものが多いです。真剣に反対されれば耳を傾けられますが、おざなりに扱われる、飾りにされる、予定を聞かれずに決められるといったことは、事柄そのものより飲み込みにくいものです。求めているのは、きちんと扱われることで、持ち上げられるとかえって居心地が悪くなります。

紫微星が単独で入るのは子・午の二宮だけで、ほかの十の宮では、天府星(てんぷせい)、貪狼星(どんろうせい)、天相星(てんそうせい)、七殺星(しちさつせい)、破軍星(はぐんせい)のいずれかと同じ宮に入ります。同じ宮の星によって、議長席の座り方が変わり、紫府(紫微星と天府星)は守り寄り、紫貪(貪狼星)は遊び寄り、紫相(天相星)は決まりを重んじ、紫殺(七殺星)は気が急き、紫破(破軍星)は刷新を好みます。命宮を読むときは、あわせて見てください。

落とし穴は、一人で芝居を演じきること

いちばん消耗するのは、安心して人に任せることができず、結局すべてを自分で抱え込むことです。長く担うと疲れ、どうして全部自分なのかと心でつぶやきます。周りはあなたが何でも自分でできると見て、なおさら手を貸さず、助けてくれる人がだんだん減ります。

尊重されたい気持ちを抑えて、人が気づいてくれるのを待つ癖もあります。担う気はあっても求めないので、長く続くとつらくなるのはあなたで、相手は本当に知らないのです。その場で非を認めず、あとで説明もしないと、周りに責任を認めない人だと思われることもあります。

紫微星が命宮に入る女性は、男性の命盤とどう違うか

星の性質に男女の区別はありません。紫微星が命宮に入る女性も、何かあればまず方向を決め、役割を気にし、担うことができ、きちんと扱われることを求めます。違うのは周りの目で、男性が同じことをすれば責任感があると言われ、女性がすると強引だと言われがちです。同じ性格が、二つの基準で採点されているだけです。

古い書物は、女性の命盤について別の条文を立てています。『紫微斗数全書』巻三に、紫微星について「女命会吉星清秀、旺夫益子」とあり、女性の命盤で吉星に出会うと清らかで秀でており、夫を盛り立て子の益になるという意味です。測られているのは夫や子の役に立つかどうかで、当時の女性への期待です。同じ巻で紫微星そのものを「為人忠厚老成、謙恭耿直」と述べており、これは忠実で温厚、老成して、謙虚で正直な人柄という意味で、男女を分けていません。今読むなら、紫微星が命宮に入る女性も、紫微星本来の性質のまま読めば十分です。方向を決め、担い、役割を求める性質は、仕事でも家庭でも自分の事業でも同じです。

強引だと言われたときは、まず相手が気にしているのが、事柄の間違いなのか、女性が決めることに慣れていないだけなのかを見分けます。前者ならやり方を改め、後者なら自分を変える必要はありません。

まず、必要としていることを言葉にする

「これは私がやる」と「これはあなたがやる」を分けることが、紫微星が命宮に入る人の練習課題です。大きなことはあなたが決め、小さなことは任せ、間違いがあれば一緒に収めます。人に頼む、はっきり伝える、手柄を他人の名前にする。そのどれも、あなたを小さくしません。

いちばん具体的な一歩は、必要なことを口に出すことです。「先に私に一言聞いてほしい」と伝えるほうが、黙って相手が察するのを待つよりずっと効きます。