命宮の右弼星が表すもの
命宮に右弼星(うひつせい)がある人は、何かあったとき、最初の動きがたいてい補うことです。話を受け止める人がおらず、場が冷えそうなとき、まず自分が丸く収めます。右弼星は左輔星(さほせい)と対になる補佐の星で、当サイトは右弼星を調整と共感に寄ったもの、左輔星を実行に寄ったものと読みます。読むときは、二つの星を互いに参照できます。
話を受け止める人がいなければ、まず自分が受け止める
ある場に入ると、まず雰囲気を感じます。誰が放っておかれているか、どの発言が人を刺しそうか、この席にこのまま座っていられるか。周りが口を開こうか迷っているうちに、あなたはもう話の糸口を相手の手に渡しています。いちばん話が上手とは限りませんが、場をきれいに収めるのは、たいていあなたです。
人に応じるときは共感を頼りにし、正面からぶつかることはほとんどありません。誰が最近つらいか、誰と誰にわだかまりがあるかを覚えていて、会話ではその線を避けます。とりなして、両側を同じ席に戻す場面では、特に手際がよく、信頼されやすくなります。
手伝ううちに、断れなくなる
困るのは、自分を感情の中継所にしてしまうことです。グループチャットで言い争いが始まると、みんながあなたが出てくるのを待ち、双方が別々のことを言えば、あなたが通訳になり、さらに全員の顔が立つよう引き際まで用意します。あなたが丸く収めるほど、双方はそれをあなたの仕事だと決めてかかり、あなたが声を出さなかった日には、変わったと言われます。
空気を読みすぎる人は、境界線も削られやすくなります。他人のつらさをまず自分に受け取り、家の伝言も、友人の私事も、いっぺんに来ます。口では平気と言いながら、心の中の帳簿は厚くなる一方です。
まず、出ていってほしいかを聞く
手を出す前に、ひとこと聞きます。「今は、聞いてほしい? それとも、間に入ってほしい?」ただ聞いてほしいだけなら、10分付き合えば十分で、争い全体を家に持ち帰る必要はありません。
場を丸く収めるのはいいのですが、裁定は当事者に返します。本当に動かなくなった場にだけ入り、日常的な伝言は、本人たちに話してもらいます。
命宮の右弼星と、左輔星が入る宮
右弼星と左輔星(さほせい)はどちらも生まれ月で配置されるので、右弼星の位置から左輔星の位置が分かります。三月・九月生まれで右弼星が命宮にあるとき、左輔星は夫妻宮にあり、二つの星が兄弟宮を挟みます。きょうだいや同世代との間の用事は、あなたとパートナーが一緒に出ていって片づけることがよくあります。五月・十一月生まれなら、左輔星は福徳宮にあり、二つの星が父母宮を挟みます。年長の人との間ではあなたが間に入って和らげ、後ろで支えてくれる人もいます。
四月生まれで命宮が未にある、または十月生まれで命宮が丑にあると、左輔星と右弼星がそろって命宮に入ります。調整もできて手も動かすので、何かあると皆が真っ先にあなたを思い浮かべます。正月・七月生まれなら、左輔星は遷移宮にあり、外ではよく働くことで認められ、なじみの輪に戻ると場の空気を整える役になります。
戊年生まれで右弼星が化科となって命宮に入ると、公平に話す人だという評判が先に道を開き、双方が信頼できる仲介役としてよく頼まれます。
場を収める人に擎羊星・火星・鈴星・化忌が重なるとき
擎羊星(けいようせい)が右弼星と一緒に命宮に入ると、普段は話の分かる人なのに、本当に追い詰められるとひと言で場を断ち切り、周りはそこで初めてあなたにも譲れない線があると知ります。火星(かせい)・鈴星(れいせい)が同じ宮にあると、和らげるのも速く、顔色を変えるのも速く、さっきまで人をなだめていたのに、次の瞬間には自分が先に席を立っています。
命宮の主星が化忌になると、手放せない気がかりを一つ抱えながら、まず他人の気持ちを気づかう癖が出ます。右弼星があると人に引き際を用意するのが上手なので、このときは自分にも一つ用意し、その件を信頼できる人に話してください。
命宮に右弼星があると、自分の意見がないのか
命宮に右弼星がある人はいつも人に合わせていて、生まれつき自分の意見がないのか、とよく聞かれます。右弼星が示すのは、物事を進めるとき先に関係を気づかい、先に聞いてから態度を示すという順番で、考えがないということではありません。意見の強さは命宮の主星で見ます。右弼星が命宮にある人の多くは、皆が話し終えたあとのひと言で物事を決めてしまいます。まず、次の会議の前に自分の結論を書いておき、皆の意見を聞いてから変えるかどうかを決めてください。