右弼星(うひつせい)とは:紫微斗数での意味と入る宮ごとの読み方
同じ星でも、どの宮に入るか、どの星と組むかで意味が変わります。星一つだけで吉凶は決められません。
右弼星(うひつせい)は紫微斗数の六吉星の一つで、左輔星(さほせい)と並べて「輔弼」と呼ばれます。伝統的には二つとも助けの力、同年代からの支え、手を貸してくれる人がいることをつかさどります。右弼星は生まれ月で配置され、戌の宮を旧暦1月として逆に数えます。左輔星は辰の宮を1月として順に数えるので、二つは4月生まれならそろって未の宮に、10月生まれならそろって丑の宮に入ります。左輔星と右弼星が同じ宮に入るのは丑か未だけで、両側からはさむ形も丑か未をはさむときだけです。当サイトの四化表では、戊年生まれで右弼星が化科になります。
右弼星と左輔星の役割分担
古書は左輔星と右弼星を並べて扱い、性質はよく似ていて大きな違いはありません。現代の鑑定では二つを分けて語ることが多く、左輔星は前に出て物事を進め、最後までやり遂げる役、右弼星は裏で調整し、人をつなぎとめる役とされます。ここでは比べやすいようにこの分け方で書きますが、命盤を読むときは二つとも助けの星として扱います。
右弼星には少しの機転と柔らかさがあり、空気を読み、衝突を和らげるのが得意です。どこへ行っても持ち上げてもらえるとは限りませんが、場が壊れそうなとき、あなたはそれを立て直せます。
調整は一つの技能
部署をまたぐ調整、クレーム対応、交渉、人事、医療現場での患者とのやりとり、親族間の仲裁など、どれも右弼星の力が生きる場所です。チームにはよく、両者を同じテーブルに座らせ続けられる人が欠けています。
この技能のいちばんよくある代償は、見えにくいことです。クレームが収まってもあなたの名前は出ず、会議がうまくいっても手柄は発表者のものになります。調整のたびに結論を書き残しておくことが、周りに気づいてもらういちばん簡単な方法です。
戊年生まれは化科
戊年生まれの人は、右弼星が化科になります。化科があると調整役としての評判が広まりやすく、難しい人間関係の問題を任されて紹介や推薦を受けることが多くなり、信頼が求められる仲介役にも向きます。
右弼星は化禄・化権・化忌にはなりません。ほかの年の四化は主星やほかの補佐の星で見て、右弼星自体はもとの性質のままです。右弼化科と左輔化科の読み方は、右弼化科・左輔化科とはにまとめています。
友人・パートナー・家族から見た右弼星
友人は悩みがあると右弼星の人に話を聞いてもらい、もめごとがあると間に入ってほしいと頼みます。輪は大きくなくても、付き合いはたいてい深いものです。リスクは、みんなの決まった感情のはけ口になってしまうことです。
恋愛では、右弼星の人は雰囲気を大切にして先に譲り、そのぶん話をきちんと開いてくれるパートナーを必要とします。家では通訳役になることが多く、目上の人どうしや、きょうだいの間で言葉を取り次ぎます。どの関係でも磨くべきことは同じで、手を貸す前に、相手が聞いてほしいのか、出てきてほしいのかを先に尋ねることです。
右弼星があっても、こうとは限らない
右弼星があれば必ず人気があり、助けてくれる人に恵まれると思うこと。この星がくれるのは関係を安定させる力で、知り合いが多くても付き合いが深いとは限らず、利用されることもあります。
右弼星を恋愛の星として扱うこと。魅力や引きつける力は別の星の受け持ちです。右弼星が語るのは調整と共感で、人の世話ができることと恋愛上手は別の話です。
左輔星と右弼星が同じ宮にあれば倍よくなると思うこと。二つそろえば助けも増えますが、対処すべき人間関係も増えます。やはり主星と自分の線引きに立ち返ることです。
十二宮別に見る右弼星
同じ右弼星でも、入る宮が違えば、あなたに出てきてほしい相手が変わります。
【命宮】何かあるとまず穴を埋め、場を取りなします。磨くべきは、出ていく前に必要かどうかを尋ねること。
【兄弟宮】きょうだいの間の仲裁役です。当人どうしで顔を合わせて話させること。
【夫妻宮】まず雰囲気を気づかい、先に譲ります。自分の意見も残しておくこと。
【子女宮】なだめて人を導きます。なだめたあとも、ルールはルールとして残すこと。
【財帛宮】信用とリピーターでお金が入ります。人情の貸し借りとお金の勘定は分けること。
【疾厄宮】人の感情を受け止めて消耗します。人の話を聞かない時間を確保すること。
【遷移宮】外では人付き合いのうまさで道を開きます。付き合いに予定を食われないこと。
【奴僕宮】友人の感情のはけ口になります。急場を助けるのはよくても、長く続けないこと。
【官禄宮】調整を仕事にする人です。まとまった結論は書き残すこと。
【田宅宮】家がよく親戚や友人の集まる場所になります。同居や共同出資は書面にすること。
【福徳宮】一人のときも心の中で調整を続けています。自分だけの時間を残しておくこと。
【父母宮】家では和を重んじます。聞き分けのよさだけでなく、自分の望みも口にすること。