紫微家

命宮の天魁星が表すもの

天魁星(てんかいせい)が命宮にある人は、人生に一本の「貴人の線」を持っています。立場のある人、師、上司が、大事な場面であなたの名前を挙げてくれやすくなります。天魁は六吉星の一つで、引き立て、正当な援助、最後のひと押しを司ります。この星があるからといって必ず成功するわけではなく、誰かがあなたの代わりに仕事を終えてくれるわけでもありません。

財帛身庚寅廉貞破軍子女辛卯夫妻壬辰天府兄弟癸巳武曲貪狼父母乙未太陽巨門福徳丙申天相田宅丁酉天機天梁官禄戊戌紫微七殺奴僕己亥遷移庚子疾厄辛丑天同陥太陰不天魁命宮甲午金四局命主 破軍 身主 天同陰女
サンプル命盤:天魁が命宮にある例(あなたの命盤ではありません)

大事な場面で、誰かが口を開いてくれる

面接、新年の挨拶回り、部署の食事会のような場で、あなたが場をいちばん盛り上げるとは限りませんが、目上の人はあなたを見て、誰かに紹介したいと思います。たいていは、おもねることとは関係なく、礼儀が行き届き、話をきちんと理解し、物事を背負えそうに見えるからです。

第一印象は、きちんとしていて、人前に出せる人です。履歴書は普通でかまいません。実態とおおむね合っていれば、人があなたのために口添えしても、その人が恥をかくことはありません。紹介にはたいてい名目があります。師門、正式な会食、上司の指名などで、酒の席の兄弟付き合いのような形はあまり見られません。

天鉞星(てんえつせい)がどこにあるかも、合わせて見る

天魁・天鉞はともに生年の天干で星を置き、二つが同じ宮に入ることはありません。天魁が命宮にあるとき、天鉞がちょうど対宮の遷移宮に入ると、『紫微斗数全書』巻二は「坐貴向貴」と呼びます。命宮では人が引き立ててくれ、外に出ても人が連れて行ってくれて、貴人の線が双方向になります。この配置は特定の生年の天干にしか現れず、天魁が命宮にある人すべてにあるわけではありません。

天鉞が遷移宮にないときは、天鉞が入った宮が、あなたのもう一本の、内々で橋渡しをしてくれる経路になります。天魁は表立った推薦を司り、天鉞は水面下での補いを司るので、二つの線を合わせて見ると、助けがどこから来るのかが分かります。

誰かが気づいてから動く

よくあるのは、仕事を途中で止めて、才能を見出す人が現れるのを待つことです。その人が現れなければ、この星は嘘だと感じます。貴人が動くときは、たいていあなたがすでに8割方の成果物を持っていて、本人も現場にいます。

もう一つの面は、関係に頼って実力で進まないことです。紹介が来て席が与えられても、成果を出せなければ、次は誰も指名してくれません。引き立ててもらうことを当然のサービスと考えると、この線はまず途切れます。

まず自分が受け止められるようにしてから、引き上げを待つ

引き上げられたあとは、自分で立っていなければなりません。内容が問いに耐え、任されたことを最後までやり遂げ、お礼は作法にかなって伝え、受けた恩は心に留めます。

顔を出す場を選びます。式典、師門の集まり、部署の中で目上の人がいる席のほうが、名刺をばらまくよりも役に立ちます。貴人は扉を開けてくれますが、扉の向こうの仕事は自分でやります。

命宮の天魁星、生年で決まる天鉞星の位置

天魁星は子・丑・卯・午・亥の五つの地支にしか入らないので、天魁星が命宮にある人の命宮は、この五つの宮のどれかに限られます。天鉞星(てんえつせい)の位置は生まれ年の天干で決まります。乙・己・辛の年生まれなら、天鉞星は財帛宮にあり、命宮と同じ組になります。引き立ててもらう機会がそのまま収入になりやすく、仕事を紹介してくれた人が、ついでに顧客まで紹介してくれることもよくあります。

丙・丁の年生まれなら、天鉞星は夫妻宮にあり、二つの星が兄弟宮を挟みます。きょうだいや同世代もあなたの貴人の縁にあずかり、あなたが彼らを連れて人に会いに行くことがよくあります。壬・癸の年生まれなら、天鉞星は福徳宮にあり、二つの星が父母宮を挟みます。年長の人との事柄がとりわけ順調で、上司や先生との関係もたいてい良好です。

命宮の天魁星に陀羅星・火星・鈴星・化忌が重なるとき

天魁星が擎羊星(けいようせい)と同じ宮に入ることはなく、陀羅星(だらせい)と同じ丑の宮に入るのは甲年生まれの人だけです。この形では、引き立ててくれる人はいるのに、物事が手続きで止まりがちです。推薦状は書いてもらえたのに枠がなかなか発表されないといったことがあり、辛抱強く待つ必要があります。火星(かせい)・鈴星(れいせい)が同じ宮にあると、機会が急にやって来て、急な欠員を埋めるよう呼ばれることが多く、準備の時間はわずかです。

命宮の主星が化忌になると、心に一つの気がかりを抱えます。たいていは人の期待に応えられないのではという不安です。天魁星が示すのは引っぱり上げてくれる人がいるということなので、このときはその人に直接懸念を話すほうが、一人で悶々と推し量るよりよいでしょう。

命宮に天魁星があると、一生貴人に恵まれるのか

天魁星が命宮にあると、どこへ行っても貴人がいて、それほど努力しなくてよいのか、とよく聞かれます。天魁星が示すのは、きちんとしていて人前に出せるという印象を与えるので、上の人が引き立てたくなるということです。引き立てられたあとに残れるかどうかは、あなたが出すもの次第です。貴人もいつもいるわけではなく、環境や上司が変われば、この線は結び直す必要があることがよくあります。まず、この三年で手を差し伸べてくれた人を書き出し、その人たちがあなたのどこを見込んだのかを考えてみてください。