福徳宮の陰煞
福徳宮の陰煞星(いんさつせい)を持つ人は、物事がはっきりしないままだと、心の中で繰り返しシミュレーションしてしまいます。考えれば考えるほど、悪い方向へ進みがちです。
頭の中で止まらないシミュレーション
一人のとき、あの人のあの言葉はどういう意味か、自分が何か間違えたのかと考えています。答えが出る前に、すでに疲れています。
良くない細部を覚えやすく、他人がとっくに忘れた一言を、長く心にとどめておけます。ただ、人にはあまり話しません。
人に助けを求めることもあまりありません。話すと迷惑がかかる、考えすぎだと思われると感じて、一人で遅くまで消化します。
寝る前の再生と、たまった悔しさ
最悪の可能性がすぐにも起こると考えて、まず一通り不安になります。横になると頭が回り始め、考えるほど目が冴えて、翌日はもっと疲れます。
その場の不満を口に出さず、心の中で発酵させ、最後に小さな事で一度に爆発します。
事実と推測を分ける
心配事を書き出し、一つずつ、確かな事実と自分の推測に印をつけます。分けると、多くのことはそれほど重くなくなります。
疑問があれば、当事者に聞くほうが、一晩考えるより役立ちます。決める必要のあることは、寝る前に処理せず、昼間に回します。
福徳宮の陰煞星は、生まれた時刻と主星に関係します
寅・巳・申・亥の刻に生まれた人は、陰煞星が兄弟宮、財帛宮、奴僕宮、福徳宮の四つのどれかにしか入らず、どの宮かは生まれ月が決めます。福徳宮の陰煞星は、心の中の見えない部分が、同世代、お金、友人という筋とよくつながっていることを示します。
同じ宮の主星が、心の中の見えない部分の形を決めます。天機星(てんきせい)と同じ宮なら、考えることが多く、ひとつの出来事からいくつもの結末を思い描きます。天同星(てんどうせい)・天梁星(てんりょうせい)と同じ宮なら、人のことを考えるのが習慣で、自分の悔しさは最後に回します。七殺星(しちさつせい)と同じ宮なら、心の中の負けん気が強く、陰でひと言言われただけで長く覚えています。太陰星(たいいんせい)と同じ宮なら、気持ちがとても細やかで、人の何気ないひと言を、一週間も心に置いておけます。
心の陰煞星に擎羊・鈴星・地空・化忌が重なるとき
擎羊星(けいようせい)が同じ宮にあると、自分への疑いがとても鋭く、小さな失敗ひとつで心の中で何度も自分を責めます。地空星(ちくうせい)が同じ宮にあると、心配することの多くはまだ起きておらず、これからも起きないことで、深く考えても、現実に置いてみると空っぽです。鈴星(れいせい)が同じ宮にあると、いやな気持ちを胸にしまい込み、ため込んだ末にある小さなことで一度に噴き出し、自分でも驚きます。
化忌(かき)が福徳宮の主星につくと、手放せないことがひとつあり、夜が更けるほどはっきりしてきます。決まった時間を与えましょう。たとえば毎日午後のお茶の時間に十五分だけ考え、時間が来たらやめます。居場所を与えておけば、一日じゅうを占められることはありません。
福徳宮に陰煞星があると、考えすぎてしまうのか
福徳宮に陰煞星があるのを見て、自分は生まれつき考えすぎて眠れないたちなのかと尋ねる人がいます。この宮の陰煞星が示すのは、人の言葉や場の空気にとても敏感で、心の中で何度も推し量りやすいということです。この敏感さそのものは悪いことではなく、出口が必要なだけです。本音を話せる友人を一人か二人見つけ、心の中の推測を話して、ほかの人の見方を聞いてみましょう。多くの心配は、口に出すだけで半分の大きさになります。運動、料理、パズルなど、集中が必要なことを見つけるのもよい方法です。手が忙しくなれば、頭の中の推し量りは自然に止まります。