財帛宮の陰煞
財帛宮の陰煞星(いんさつせい)を持つと、お金は、はっきり説明できない場所から漏れがちです。記録し忘れた小さな支出、清算されないままの勘定、事を荒立てないために余計に払ったお金。一つひとつは小さくても、合わせると大きくなります。
見えない細部から漏れる
月末に帳簿が合わず、お金がどこへ行ったか思い出せません。払うと言われたお金は、ずるずると延び、結局うやむやになります。無駄遣いをしているとは限らず、少額の出費が最も見落とされやすいだけです。
陰煞星がもたらすのは、暗がりでの消耗です。財帛宮でよく見られるのは、お金の流れが不透明なこと、あるいは、気づかないところで誰かに得をされていることです。
催促を切り出しにくい
口頭で決めた割り勘や貸したお金は、時間が経つと言い分が食い違います。一度催促して結果がないとあきらめ、相手も返さなくてよいものと考えます。
人のために立て替えた費用がおごりとして扱われる、事を大きくしないために余計に出したお金。これらもこの宮に含まれます。
毎回記録を残す
収入、支出、貸し借りをすべて記帳し、同じツールを決めて使い続けます。見えれば、どこから漏れているか分かります。貸し借りや割り勘は文字にして、返す日を決めておきます。
催促すべきお金は、一度ではっきり伝えます。口調は丁寧でも、金額と期限ははっきりさせます。お金で争いを解決したいと思う前に、それで本当に問題が終わるのかを確かめます。
財帛宮の陰煞星、主星がお金の漏れどころを決めます
陰煞星は陽の地支にしか入らないので、財帛宮が子・寅・辰・午・申・戌のどれかにあるときだけ陰煞星に出会います。陰煞星が財帛宮に入りうるのは、寅・巳・申・亥の刻に生まれた人だけです。
同じ宮の主星が、お金がどの見えないところから流れ出るかを決めます。武曲星(ぶごくせい)・天府星(てんぷせい)と同じ宮なら、お金の守りは固いのに、漏れるのは人情に引き止められた勘定で、貸したお金を催促しづらくなります。廉貞星(れんていせい)と同じ宮なら、お金はよく付き合いや人脈に使われ、ごちそうや贈り物が、あとで割に合ったのかよく分からなくなります。貪狼星(どんろうせい)と同じ宮なら、機会にとても敏感で、もうかりそうに見える話にいちばん引っぱられやすくなります。
お金のことで擎羊・鈴星・地空・化忌が重なるとき
擎羊星(けいようせい)が同じ宮にあると、お金のことでいったん問題が起きると大ごとになり、内々で話せたはずの勘定が、関係を壊す言い合いになります。鈴星(れいせい)が同じ宮にあると、お金で人知れず損をしても黙って覚えておき、ある日一度に相手と清算して、関係も切れてしまいます。地空星(ちくうせい)が同じ宮にあると、耳に入る投資の機会は空振りであることが多く、話は確かそうに聞こえても、たどっていくと責任を持つ人が見つかりません。
化忌(かき)が財帛宮の主星につくと、行き先のはっきりしないお金がひとつ気にかかりがちです。共同事業の勘定かもしれませんし、家の支出や自分の投資かもしれません。そのお金のいきさつを一枚の図にしましょう。誰が扱い、いつ、いくらだったかを描き終えれば、たいてい次の一手が分かり、追いかけるかどうかもそこで決められます。
財帛宮に陰煞星があると、お金をだまし取られやすいのか
財帛宮に陰煞星があるのを見て、だまされたり貸し倒れにあったりしやすいのではと心配する人がいます。この宮の陰煞星が示すのは、お金が見えないところで減りやすいということで、少額の出費、延び延びの勘定、不透明な配分などです。だまされると予言しているのではありません。気をつけたいのは「あなただけが知っている好機」といった話で、秘密を守れ、急げと強調されるほど、立ち止まって第三者に一度見てもらうべきです。友人にお金を貸す前にも、戻ってこなかったら受け入れられるかを先に考えておきましょう。