紫微家

遷移宮の陰煞

遷移宮の陰煞星(いんさつせい)を持つと、外に出たときに、説明しにくい状況に出会いがちです。情報が不透明、口約束にその後がない、事が別の形で伝わっている、といった場面です。

紫微天府財帛甲寅太陰子女乙卯貪狼夫妻丙辰巨門兄弟丁巳廉貞天相命戊午天梁父母己未七殺福徳庚申天同田宅辛酉武曲官禄壬戌太陽奴僕癸亥天機疾厄乙丑破軍廟陰煞遷移宮身甲子火六局命主 破軍 身主 文昌陽男
サンプル命盤:遷移宮の陰煞(あなたの命盤ではありません)

外では全体像が見えない

新しい街や新しい会社で、手に入る情報は断片的なことが多く、他の人がとっくに知っていたことを、あなたは最後に聞きます。その場で疑問を言い出すのは苦手で、場が気まずくなるのを恐れます。

相手の態度が良く、誠実に話すと、まず警戒心を解き、細かいことを聞きそびれたまま承諾してしまいます。

海外や遠方に長く住むとき、賃貸、ビザ、アルバイトの条件といった情報は、細部を現地の人だけが分かっていることが多く、あなたが得るのは、人づてに聞いた情報であることがほとんどです。

口約束には証拠がなく、伝言は形が変わる

仕事の条件、家賃、共同事業の分配。相手の話がうまくても、文字に残していないと、あとで言い分が食い違います。

あなたが現地で言ったこと、したことが、何人かを経て伝わるうちに形が変わります。担当者が替わると、もともと約束されたことを引き継ぐ人もいません。こうした目に見えない行き詰まりが、遷移宮の陰煞星の姿です。

先にはっきり聞き、書面に残す

大事なことは必ず書面に残します。条件、金額、期限を書いてから進めます。新しい環境では、先に現地の決まりや習慣を聞いておきます。一言多く聞くだけで、無駄な遠回りが減ります。

自分についてのうわさを聞いたら、本人に会って、はっきり話します。誤解を放っておかないようにします。

遷移宮の陰煞星は、主星と生まれた時刻で見ます

遷移宮は命宮の向かいにあり、陰煞星がここにある人は、生まれた時刻が子・卯・午・酉のどれかです。同じ四つの刻の生まれでも、陰煞星が命宮に入ることもあり、その違いは生まれ月で決まります。

同じ宮の主星が、外で出会う見えない部分を決めます。紫微星(しびせい)・天府星(てんぷせい)と同じ宮なら、外での体面はよく保てますが、陰でうわさする人も多く、うらやむ人もいれば、面白く思わない人もいます。天機星(てんきせい)・太陰星(たいいんせい)と同じ宮なら、外では情報の差に出会いやすく、引っ越しも部屋探しも仕事探しも、細かいことは自分で聞くしかありません。武曲星(ぶごくせい)・天相星(てんそうせい)と同じ宮なら、外で協力の話をすると、条件は表向き公平でも、細部に相手のもくろみが隠れています。貪狼星(どんろうせい)と同じ宮なら、外での付き合いが多く、会食の席のうわさ話も多いので、聞き流しておきましょう。

外での陰煞星に擎羊・地空・化忌が重なるとき

擎羊星(けいようせい)が同じ宮にあると、外での見えない流れがはじけたときにはとても直接的で、陰のうわさがそのまま面と向かった衝突になります。地空星(ちくうせい)が同じ宮にあると、外で耳にする機会は空振りであることが多く、つてがあると言う人も手伝えると言う人もいて、結局どれも音沙汰がありません。

化忌(かき)が遷移宮の主星につくと、外でははっきりしないことがひとつ気にかかりがちです。誰かが陰で自分のことを言っていないか、新しい環境に歓迎されていないのではないか、といったことです。自分に一か月の猶予を与え、手元のことをきちんとこなして、意見を表に出すのは控えましょう。一か月後に見直せば、この土地についての判断はずっと正確になります。

遷移宮に陰煞星があると、外で足を引っぱる人に出会いやすいのか

遷移宮に陰煞星があるのを見て、外で陰から足を引っぱられやすいのではと心配する人がいます。この宮の陰煞星が示すのは、外では全体が見えにくく、情報が不透明だったり、言葉が人づてにずれたりするということで、小さな妨げに近く、誰かがわざとあなたに逆らっているわけではありません。新しい土地では、まず信頼できる情報源を一つか二つ作りましょう。知っていることが多いほど、陰の言葉にも傷つきにくくなります。新しい輪の中では人の品定めを控えることです。あなたが加わらなければ、陰の言葉もあなたのところへ回ってきにくくなります。