命宮の陰煞
陰煞星(いんさつせい)が命宮に入る人は、どこかおかしいという点に特に敏感です。話が途中で終わった、空気が変わった、手順が一つ抜けている。そうしたことに人より先に気づきます。当サイトでは陰煞星を二つの面から読みます。一つは、表に出ない妨げに出会いやすい面、もう一つは、そうした妨げに人一倍敏感な面です。
陰煞(いんさつ)は生まれ月で配置され、子・寅・辰・午・申・戌の六つの地支にしか入らず、丑・卯・巳・未・酉・亥には入りません。命宮に陰煞があれば、その宮は必ずこの六つの地支のどれかです。
見えないところに特に敏感です
理由は言えなくても、なんだか変だと感じることがよくあります。この人は今日おかしい、この書類は一部足りない、この件は見た目ほど単純ではない。あとから、その直感に根拠があったと分かることも多いでしょう。
先に観察してから態度を決める習慣もあります。新しい環境や新しい協力関係では、しばらく様子を見て、それぞれの立ち位置と動機を把握します。
推測を事実にしてしまう
一つの視線から十通りの可能性を考え、確かめる前から落ち込み、心の中で費やす時間が、物事そのものより長くなります。
あるいは聞きも言いもせず、心の中で静かに相手を分類し、相手は何が悪かったのか分からないまま、関係が冷めていきます。実際に聞いてみると、思っていたこととまったく違うことも多いものです。
直感を確認に変える
おかしいと思ったら、聞く、見る、調べる。直感は知らせる役、証拠は結論を出す役です。
大事なことは文字に残します。約束、条件、誰が何を言ったか。同じことを一巡考えて新しい情報がなければ、いったん置いて、ほかのことをします。
命宮の陰煞星は、生まれ月と同じ宮の主星で見ます
陰煞星は旧暦の生まれ月で位置が決まり、二か月ずつ組になって同じ地支に入ります。正月と七月は寅、二月と八月は子、三月と九月は戌、四月と十月は申、五月と十一月は午、六月と十二月は辰で、閏月生まれの人は別に数えます。命宮がちょうどその地支なら陰煞星は命宮に入るので、陰煞星が命宮にある人は、命宮がこの六つの陽の地支のどれかにあります。
同じ宮の主星によって、物事の裏に気づく仕方が変わります。天機星(てんきせい)・太陰星(たいいんせい)と同じ宮なら、細部から推し量り、ひと言の口調がおかしいだけで心に留めます。武曲星(ぶごくせい)・天相星(てんそうせい)と同じ宮なら、お金や約束の抜け穴にとくに敏感で、契約書に一文字増えていても見逃しません。七殺星(しちさつせい)と同じ宮なら、おかしいと気づくとその場で暴きたくなり、勘は鋭いのですが、動くのも急です。
命宮の陰煞星に陀羅・鈴星・化忌が重なるとき
陀羅星(だらせい)が同じ宮にあると、気づいた違和感をずっと放置し、心の中で何度も考えるのに、なかなか確かめに行かず、費やす時間がどんどん長くなります。鈴星(れいせい)が同じ宮にあると、ある人への疑いを胸にしまい込み、表向きはいつもどおりなのに、ある日急に距離を置くので、相手には理由がまったく分かりません。
化忌(かき)が命宮の主星につくと、「誰かが陰で自分のことを言っているのでは」という考えに引っかかりやすくなります。そんなときは、まず自分が最近疲れすぎていないかを見てみましょう。疲れているときほど悪いほうへ考えやすいものです。よく眠ってから判断すれば、多くの疑いは自然に小さくなります。
命宮に陰煞星があると、人に陥れられやすいのか
命宮に陰煞星があるのを見て、小人(しょうじん、陰で足を引っぱる人)に当たると聞き、一生陰で足を引っぱられるのではと心配する人がいます。当サイトでは陰煞星を、目に見えないところの小さな妨げとして読みます。知らせが一歩遅れる、誰かが陰でうわさをする、物事に関門がひとつ増える、といったことで、一つひとつは大きくなくても、積み重なると思うようにいかないと感じさせます。その裏返しとして、あなたはこうしたことにとても敏感で、人より早く気づきます。あなたの敏感さは財産です。協力相手を選ぶときや契約の細部を見るときに使うほうが、人の心を推し量るのに使うより割に合います。