官禄宮の巨門
官禄宮の巨門星(こもんせい)を持つ人は、専門的な判断力と表現力で働く仕事が向いています。複雑なことを分かりやすく伝え、漏れを見つけることができる一方で、職場で議論を呼びやすくもなります。
専門性と話す力で足場を固める
研究、取材・調査、編集、翻訳、企画、営業の交渉、カスタマーサポートの管理職など、物事を調べ尽くして明確に伝える仕事で、人より深く取り組めます。
会議を恐れず、問題の核心を突く役になりがちで、チームが無駄な回り道をせずに済みます。
話しすぎて、手柄が記録されない
最もよくある状況は、口だけを出すことです。分析は明確に話しても、実行は人任せで、続くうちに、周りはあなたが話せることは覚えていても、何をしたかは覚えていません。会議で上司の案の穴を公然と指摘すれば、あなたは事柄に即して述べているのに、上司の記憶に残るのは、あなたに恥をかかされたことです。何でも議論にしてしまうと、効率も関係も一緒にすり減ります。
どの道を選ぶかは、同宮する星も見ます。陽巨が寅・申にあれば、前面に立ち、発言と名声で立場を得るのが向いています。機巨が卯・酉にあれば、企画や研究など、頭を使い変化も多い仕事が合います。同巨が丑・未にあれば、環境が心地よいほうが長続きし、厳しすぎる組織では不満が出やすくなります。
意見を、納品できる成果に変える
四半期ごとに、自分が完成させたものを一つ残します。報告書、手順、完了したプロジェクトなどで、何を作ったかを人に覚えてもらいます。
違う意見があるときは、まず担当者に二人のときに話し、公の場では代案だけを提示します。
官禄宮の巨門星、旺・廟・陥で歩む道が違います
巨門星は子・午・巳・亥で旺で、職場での発言に重みがあり、チェック役や説得役が向いています。寅・申・卯・酉では廟で、太陽星(たいようせい)か天機星(てんきせい)が同じ宮に入り、あなたの専門性が多くの人の目に留まります。辰・戌の巨門星は陥で、表に立つと細かいとうるさがられやすく、裏方で調査や確認、原稿のチェックをするほうが水を得た魚のようになります。
丑・未で天同星(てんどうせい)と同じ宮にあると二つとも不得地で、仕事には居心地のよさを求め、決まりが多すぎる職場には長くいられず、職場の雰囲気のほうが給料より大きく影響します。
官禄宮の巨門星に擎羊・陀羅・化忌が重なるとき
擎羊星(けいようせい)が同じ宮にあると、会議でその場の言い争いになりやすく、その議題では勝っても、同僚にはあなたの口調が印象に残ります。太陽星と巨門星の組み合わせや巳・亥の巨門星は擎羊星に出会いません。陀羅星(だらせい)が同じ宮にあると、案件が審査や口頭確認で止まりがちで、「もう少し考えます」のひと言で二週間延びます。
丁年生まれの人は巨門星の化忌(かき)が官禄宮に入り、仕事でひと言につまずきがちです。口調を加減しそこねたメール、誤解された指示などです。癸年生まれの人は巨門星が化権(かけん)になり、発言が権限と責任に変わり、言ったことには責任を持たなければなりません。会議が終わったら議事録はあなたが書き、みんなが確認した版をよりどころにしましょう。あとで言った言わないになることがぐっと減ります。
官禄宮に巨門星があると、口で稼ぐしかないのか
官禄宮に巨門星があるのを見て、営業や教師、弁護士しかできないと思う人がいます。巨門星は研究の星で、調査、編集、品質管理、報告書の作成もこの星の持ち味で、人前に立つとは限りません。仕事を見るときは、その日常が「話す」ことが多いのか、「調べる」ことが多いのかを自分に問い、どちらのほうが疲れないかと照らし合わせましょう。答えは肩書きよりはっきり出ます。調べるのが好きな人が調べられる立場に移ると、口数はかえって減り、成果はかえって増えます。