福徳宮の天魁星が表すもの
福徳宮に天魁星(てんかいせい)がある人は、助けてくれた人を覚えていて、大事なときには誰かが現れるとも信じているので、満ち足りやすく、気持ちが沈んでいるときにも孤立無援とは感じません。ただ、毎日を誰かが救いに来るのを待つ形にはしないことです。
天魁星(てんかいせい)は生まれ年の十干で配置され、子・丑・卯・午・亥の五つの地支にしか入りません。天鉞星は寅・巳・未・申・酉にしか入らないので、二つが同じ宮に入ることはありません。甲・戊・庚年生まれの人は天魁星が丑、天鉞星が未にあり、ちょうど向かい合います。福徳宮に天魁星があれば、その宮は必ずこの五つの地支のどれかです。
人の優しさを覚えている
心の中に名簿があり、あなたが困ったときに誰が引き上げてくれたかを覚えています。そうしたことを思い出すと、落ち込みを乗り越えやすくなり、善意を次へ渡そうという気持ちも強くなって、誰があなたに借りがあるかを数えることはあまりありません。
満足感は、親切にされた記憶から来ることが多く、一言の助言、一度の紹介、一度の食事でも、長く覚えています。自分が好かれていることを賑やかさで証明する必要はあまりなく、一人でいても慌てません。
ずっと誰かが救いに来るのを待つ
時が来れば誰かが現れると思い、自分で動くべき一歩を後回しにして、待っているうちに時機を逃します。
感謝が、断れなさに変わることもあります。助けてくれた人が頼んでくると、言いにくくて断れず、恩があなたが人のために働く理由になり、続けるうちに心の中に不満も生まれます。
人の優しさは覚え、自分の道は自分で歩く
名簿は残しておいてかまいませんが、決定権まで渡す必要はありません。ある人に感謝しながら、同時にその人の段取りに同意しないこともできます。
感謝があれば、お返しをし、次へ渡し、自分も立たせます。人があなたを一度引き上げるのは、あなたをしっかり立たせるためで、その先の道は自分で歩きます。
福徳宮の天魁星と、天鉞星の位置
甲・戊・庚の年生まれで天魁星が福徳宮にあるとき、天鉞星(てんえつせい)は向かいの財帛宮にあり、お金の使い方に節度があって、お金のことで助言してくれる人もよくいます。乙・己・辛の年生まれなら、天鉞星は夫妻宮にあり、福徳宮と同じ組になります。パートナーが気持ちのいちばんの支えで、落ち込んだときにはよく相手が引っぱり上げてくれます。
丙・丁の年生まれなら、天鉞星は命宮にあり、二つの星が父母宮を挟んで、年長の人から得る安心感がとても大きくなります。壬・癸の年生まれなら、天鉞星は官禄宮にあり、二つの星が田宅宮を挟みます。仕事にも家庭にも安心でき、家に帰れば本当に休めます。
気持ちに火星・鈴星・地空星・地劫星・化忌が重なるとき
火星(かせい)か鈴星(れいせい)が天魁星と一緒に福徳宮に入ると、気持ちの動きが速く、ひと言ほめられるととても嬉しく、ひと言批判されるとひどく落ち込みます。地空星(ちくうせい)・地劫星(ちこうせい)が同じ宮にあると、誰かが助けに現れると信じているのに、待っても来ないとがっかりし、心が上がったり下がったりします。
甲年生まれで福徳宮が丑にあると、陀羅星(だらせい)が天魁星と同じ宮に入ります。物事はよくなると心では信じているのに、待つところで止まりがちです。返事を待ち、時機を待ち、人が先に切り出すのを待ち、待つうちに自分でもまだ望んでいるのか分からなくなります。
福徳宮の主星が化忌になると、いつも一つのことが心の中を巡っていて、周りからは見えません。天魁星が示すのは耳を傾けてくれる人がそばにいるということなので、その件を年長の人か友人に話すほうが、一人で考え抜くより早く楽になることがよくあります。
福徳宮に天魁星があると、福に恵まれているのか
福徳宮に天魁星があると、生まれつき福に恵まれ、悩みが少ないのか、とよく聞かれます。福徳宮の天魁星が示すのは、人から受けた恩をよく覚えていて、落ち込んだときにも孤独を感じにくいということです。悩みはやはりありますが、誰かと一緒に片づけられると信じやすいのです。福とは何も起きないことではなく、何か起きたときに心の中に支えがあることです。まず、スマートフォンに「助けてくれた人」の一覧を作り、いつ誰が何をしてくれたかを書き添えておきましょう。落ち込んだときに見返し、お返しの機会を探すきっかけにもなります。