紫微家

遷移宮の天同

遷移宮に天同星(てんどうせい)がある人は、外では付き合いやすく、導いてくれる人が現れやすいため、環境が変わるときはたいてい友人やご縁に助けられます。一人のときは必ずしも自分から動きませんが、輪に入ると、すぐに居場所ができます。

七殺奴僕甲寅武曲疾厄丙辰太陽財帛丁巳破軍子女戊午天機夫妻己未紫微天府兄弟庚申太陰命身辛酉貪狼父母壬戌巨門福徳癸亥廉貞天相田宅甲子天梁官禄乙丑天同平遷移宮乙卯木三局命主 文曲 身主 文昌陽男
サンプル命盤:天同が遷移宮にある例(あなたの命盤ではありません)

遷移宮の天同の配置は6通りです。子・午の宮では太陰と同宮で、対宮の命宮には主星がありません。丑・未の宮では巨門と同宮で、命宮には主星がありません。寅・申の宮では天梁と同宮で、命宮には主星がありません。卯・酉の宮では単独で入り、命宮は太陰。辰・戌の宮では単独で入り、命宮は巨門。巳・亥の宮では単独で入り、命宮は天梁。どの配置でも、三合の夫妻宮には必ず天機があります。

外での第一印象は付き合いやすい人

新しい職場や新しい街に着いたばかりのころは、誰かに連れられて歩くことがよくあります。誰かが食事に連れて行ってくれたり、環境を紹介してくれたり、コツを教えてくれたりします。あなたは偉ぶらず、あまり選り好みもしないので、友人はすぐにできます。体面にはこだわらず、人に教えを請うのも難しくありません。

出張や旅行も怖くなく、場所が変わるとかえってくつろぎます。『紫微斗数全書』巻四の遷移論には「天同出外遇貴人扶持」(天同は外に出れば貴人の助けに会う)とあります。天梁と同宮すれば「貴人見愛」(貴人に目をかけられる)、巨門と同宮すれば「労心」(気苦労)とあり、外で人のために気を揉んだり、他人の口論に巻き込まれたりしやすくなります。

助けてもらえるから、道のりごと人に任せる

いちばん問題が起きやすいのは、心地よさからついて行くだけになることです。予定は人が組み、決定は人がするので、続けるうちに自分の方向がぼやけ、何か起きても人が処理してくれるのを待つだけになります。

和を壊したくなくて損をすることもあります。外でこき使われたり、無理を言われたりしても断りにくく、笑ったあとで家に帰ってから疲れを感じます。

行く先々で、自分で決めたことを一つ作る

不慣れな環境に移ったときは、自分で決めて自分でやり遂げる小さなことを一つ見つけます。たとえば自分で住まいを探す、自分で一日の予定を組む。世話を受けるのはかまいませんが、主導権は渡さなくていいのです。

困らされたらはっきり言い、笑顔で無理に耐える必要はありません。家が恋しくなったら電話をかけます。家でもあなたの知らせを待っています。

遷移宮の天同星の明るさ

天同星が巳・亥で遷移宮にあると廟ですが、向かいの命宮の天梁星(てんりょうせい)は陥で、家にいるときより外にいるときのほうが気楽で、友人が目にするあなたはいちばん楽しそうです。天同星が卯で遷移宮にあると、酉の命宮の太陰星(たいいんせい)が旺で、外ではおおらか、内では細やかです。天同星が酉なら、卯の命宮の太陰星が陥で、外ではおおらかでも、家に帰ると心が疲れていることがよくあります。

子宮の天同星・太陰星は二つとも明るく、外で人に好かれ、気配りも細やかです。午宮の天同星・太陰星は二つとも弱く、外でのおおらかさは同じでも、心の中ではよく落ち着かなさを感じています。

遷移宮の天同星に煞星や化忌が重なるとき

擎羊星(けいようせい)が同じ宮にあると、外でめったに強く出ないあなたが強く出るのは、追い詰められたときです。天同星・天梁星と巳・亥の天同星は擎羊星に出会いません。地空星(ちくうせい)か地劫星(ちこうせい)が同じ宮にあると、外で人を警戒しにくく、人の話をまず信じてしまい、あとでおかしいと気づきます。

庚年生まれで天同星の化忌(かき)が遷移宮に入る人は、外で居心地の悪いことがひとつありがちで、多くは義理や人付き合いに関わることです。丁年は天同星の化権(かけん)が遷移宮に入り、同じ年に天機星(てんきせい)の化科(かか)が決まって夫妻宮に入るので、外での言葉に重みがあり、パートナーも知恵を貸してくれます。

遷移宮の天同星が化忌だと、外で人の気を悪くしやすいのか

遷移宮の天同星が化忌で、さらに擎羊星と鈴星(れいせい)もあり、思ったことをすぐ口にするので外で人の気を悪くしやすいと言われた人がいます。この宮の天同星の化忌が示すのは、外で気持ちが引っかかりやすく、小さなことを胸にためて、話すときにそれが出てしまうということです。あなたの人柄が悪いわけではありません。腹の立っている日は口数を減らし、怒りが収まってから返信すれば、多くの誤解は起きずにすみます。本当に言いすぎたら翌日ひと言添えれば、あなたの人当たりのよさが丸く収めてくれます。