紫微家

遷移宮の武曲

遷移宮の武曲星(ぶごくせい)を持つと、外では実力が頼りになります。新しい環境では余計なことを言わず、先にやってみせ、続くうちに周りが従います。人と話して道を切り開くことは少なく、物事をやり遂げることで道を切り開きます。

天機太陰子女甲寅紫微貪狼夫妻乙卯巨門兄弟丙辰天相命丁巳天梁父母戊午廉貞七殺福徳己未田宅庚申官禄辛酉天同奴僕壬戌太陽疾厄甲子天府財帛身乙丑武曲平破軍平遷移宮癸亥土五局命主 武曲 身主 文昌陽男
サンプル命盤:武曲が遷移宮にある例(あなたの命盤ではありません)

新しい場所では、まず仕事を終わらせる

新しい会社や新しい都市では、先に自己紹介をせず、先に手順に慣れ、穴を埋めることがよくあります。あなたから見れば、先に物事を正しく進めれば、人は自然にだんだん親しくなります。

出張、転勤、環境の変化を、自分を証明する機会ととらえ、面倒をあまり嫌がりません。『紫微斗数全書』巻四の遷移を論じる箇所に「武曲鬧忙中進歩、不宜静守」とあり、武曲星は忙しい中で進歩し、静かに守ることには向かないという意味です。七殺星(しちさつせい)、破軍星(はぐんせい)と同じ宮には「身心不得静守」とあり、心身が静かに守っていられないという意味で、外での変動と奔走が多くなります。天府星(てんぷせい)と同じ宮なら、外に出ても安定を保てます。

穴埋めが続いて、外部の便利な道具になる

新しい環境で見ていられないことがあれば、自分で担います。制度がひどい、進み具合が乱れている。文句を言わずに穴を埋め、最後は外部の便利な道具になり、言うべきことは何も言えていません。

よい報告だけして、悪いことは言わないのも、疲れの一種です。家族はあなたがいつも大丈夫だと思い、同僚は仕事をやり遂げたところしか見ず、あなたも疲れていることを知りません。続くと、関係が空洞になります。この宮が語るのは、慣れない場で成長が早いことで、故郷を離れることが運命で決められているわけではありません。

先に成果を出し、本当のことも話す

新しい場所に着いたら、まず皆に見えることを一つ選んでやり遂げ、そのあと人間関係をゆっくり補います。やりきれないことに当たったら、上司に範囲をはっきり伝え、黙って飲み込まないことです。

ときどき道中の難しさを話すと、かえって関係が近くなります。定期的に家に帰り、赴任先での猛烈な頑張りを、そのまま家に持ち込まないようにしましょう。

遷移宮の武曲星の明るさ

武曲星が辰・戌で廟として遷移宮にあると、命宮は廟の貪狼星(どんろうせい)と向き合い、外では腕で、内では手腕で、どちらにも道があります。巳・亥の武曲星・破軍星(はぐんせい)は二つとも平で、命宮は得地の天相星(てんそうせい)と向き合い、外でどれだけ変わっても、自分に戻れば決まりを守る人です。

丑・未の武曲星・貪狼星は二つとも廟で、向かいの命宮には主星がなく、家にいるときより外にいるときのほうが勢いがあり、出かけると別人のようになります。卯・酉の武曲星・七殺星(しちさつせい)は、武曲星が利どまり、七殺星が旺で、外での仕事ぶりがいちばん硬く、人とぶつかりやすくもあります。遷移宮に武曲星がある人は、奴僕宮が決まって天同星(てんどうせい)なので、外で知り合う友人は付き合いやすく、あなたの硬さをずいぶんやわらげてくれます。

遷移宮の武曲星に煞星や化忌が重なるとき

擎羊星(けいようせい)が同じ宮にあると、外での交渉が強気で、相手が一歩譲るまで譲りません。武曲星・天相星と武曲星・破軍星は擎羊星に出会いません。地空星(ちくうせい)か地劫星(ちこうせい)が同じ宮にあると、外での投資や共同事業が空振りに終わることが多く、聞こえはよくても、形にするのは難しくなります。

壬年生まれで武曲星の化忌(かき)が遷移宮に入る人は、赴任先の待遇やよその土地での出費のような、お金に関わることにひとつ引っかかりがちです。庚年は武曲星が化権(かけん)になり、同じ年に太陽星(たいようせい)の化禄(かろく)が決まって疾厄宮に、天同星の化忌が奴僕宮に入ります。外では言葉に重みがあるのに、同僚や友人との間では小さなことがひとつうまくいきません。

遷移宮の武曲星が化禄だと、外での運がいいのか

遷移宮の武曲星が化禄で、外での運がよいと聞いたのに、自分では外でとても苦労していると感じる人がいます。武曲星の化禄が示すのは、外でのチャンスがお金と結びついているということで、お金は入ってきても、あなたが動いて生み出す必要があり、座っていて手に入るものではありません。苦労を感じるのは、たいていチャンスがあなたの力を使っているからです。外で積んだ経験を持ち運べる腕にまとめておけば、次に外へ出るときは少し楽になります。