遷移宮の天梁
遷移宮に天梁星(てんりょうせい)がある人は、外に出ると、引き立ててくれる目上や先輩に出会いやすく、周りもあなたを、相談できる人、任せられる人と見ています。『紫微斗数全書』巻五は「天梁加吉坐遷移、巨商高賈」と述べています。吉星が加わった天梁星が遷移宮にあれば、大商人になれる、という意味です。さらに「加刑忌平常」と注があり、刑・忌の星が加われば平凡、ということです。
遷移宮は命宮の向かいにあるので、天梁星が遷移宮にある場合、本人の性格は、命宮にどの星があるかで見ます。天梁星が太陽星(たいようせい)と同宮して遷移宮にあれば、外での評判も忙しさも倍になります。
外では任されやすい
新しい環境では、急いで成果を見せず、まず決まりを見極めます。言葉に節度があり、仕事に順序があるので、目上や上司が助言してくれることが多く、チャンスもその助言から生まれがちです。
海外に出る、転勤や駐在で赴任する、地方で働くといったとき、先輩が住まいを手配してくれたり、人脈を紹介してくれたりすることが多く、困ったときも、聞ける相手が見つかります。同僚が悩みを相談してきて、顧客も仕事を任せてくれます。この信頼はあなたの最大の資産であり、同時に、人情にもっとも縛られやすいところでもあります。
引き止められる、あるいは無料の相談役にされる
物事が崩れていくのを見ていられず、ずっと引き受けて、自分が動けなくなるまで続けます。手を貸したあとで、報酬の話を切り出しにくくなります。
外で人の世話をしている間に、家のことはずっと後回しになり、戻ってみると、すっかり変わってしまっていることがあります。
手伝うときは境界線を、家には時間を
手を出す前に、範囲、期限、対価の有無をはっきり確認します。できないことは、長い言い訳を作らずに、そのまま断ります。
予定には、家に帰る時間を残します。外にいるときは、決まった時間に家へ電話をし、何かあるときだけ連絡するのは避けます。
遷移宮の天梁星、明るさで外で託される重みが変わります
天梁星は子・午で単独なら廟で、外での言葉に重みがあり、人は大きなことをあなたに任せたがります。丑・未では旺で、外で信頼されますが、認められるのは少し遅めです。巳・亥の天梁星は陥で、外で気をもむことがいちばん多く、関係のない人の後始末までしがちです。
太陽星(たいようせい)と天梁星が卯にあると二つとも廟で、外での評判がいちばん輝きます。天同星(てんどうせい)と天梁星が申にあると、天梁星は陥、天同星は旺で、外では話しやすい人ですが、引き受けることが多すぎます。遷移宮が天梁星の人は、福徳宮に決まって太陰星(たいいんせい)があり、外でどれだけ背負っても、心が本当に求めているのは静かな時間です。
遷移宮の天梁星に擎羊・陀羅・化忌が重なるとき
擎羊星(けいようせい)が同じ宮にあると、外で原則のために人とぶつかり、譲ろうとしません。天同星と天梁星の組み合わせや巳・亥の天梁星には擎羊星が同じ宮に入りません。陀羅星(だらせい)が同じ宮にあると、外の用事が延びがちで、引き受けた手助けが延び延びになります。
乙年生まれの人は天梁星が化権(かけん)になり、外で発言力があり、みんながあなたの判断を待ちます。壬年生まれの人は天梁星が化禄(かろく)になり、外での機会も報酬も多くなります。外で責任のある仕事を引き受けるときは、まず一緒に背負ってくれる人を一人見つけ、一人で全部抱え込まないことです。
遷移宮に天梁星があると、人に尽くす仕事に向いているのか
遷移宮に天梁星があるのを見て、サービスや相談役のような、人の問題を解決する仕事に向いているのかと聞く人がいます。この宮の天梁星が示すのは、あなたが外で物事を託されやすいということで、その信頼は仕事に生かすのにぴったりです。まず今の仕事の中で、新人の指導役かお客さんの専任窓口を一度務め、半年続けてみましょう。やるほど力が湧くのか、やるほど疲れるのかがわかります。