疾厄宮の化忌とは
化忌(かき)が疾厄宮に入ると、体と気持ちの敏感な点が照らされます。眠りが浅い、緊張するとじっとしていられない、ストレスがいつも決まったところから漏れる、といった形です。これは、疲れたときにどんなふうに「もう止まって」と合図するかを指していて、病名とは対応しません。ここで述べるのは生年化忌です。対宮の父母宮に響くため、体が疲れると、目上の人、上司、書類とのやり取りも引っかかりやすくなります。
生年の化忌は生まれ年の十干で決まります。甲年は太陽、乙年は太陰、丙年は廉貞、丁年は巨門、戊年は天機、己年は文曲、庚年は天同、辛年は文昌、壬年は武曲、癸年は貪狼です。疾厄宮にちょうどその星があるときだけ、疾厄宮の化忌になります。紫微・天府・天相・天梁・七殺・破軍の六つの主星は化忌しません。
疲れたとき、体が先に止めてくれる
何かが起きる前に、生活リズムが先に乱れます。眠りが深くならない、昼間は空回りする、夜になっても昼間の言葉を考えている、といった具合です。
自分の状態に敏感で、少しでも変だと思うと調べたり整えたりしたくなります。細やかなのは強みですが、行きすぎると四六時中見張り番をしているようになります。
体を、テストの答案にしてしまう
小さな合図を大きくしてしまい、考えるほど眠れなくなります。問題なさそうに見えるとまた安心して、本当の疲れのほうが見過ごされます。
生活リズムが一日崩れると自分を責め、休むことまで追試のようになります。
生活リズムを固定して、心配事は口に出す
寝る時間と起きる時間を決めるだけで十分です。一日途切れても失敗ではありません。
ストレスがかかると、気持ちのツケをまず睡眠と生活リズムが払わされます。心配事を口に出し、生活リズムを固定するほうが、耐えて乗り切るより確実です。
天同星・天機星・廉貞星の化忌が疾厄宮に入るとき
庚年生まれで天同星(てんどうせい)が化忌となって疾厄宮に入ると、引っかかるのは力が抜けないことです。休む時間はあるのに気持ちが晴れず、食べることにも遊ぶことにも気が乗りません。天同星は巳・亥で廟となり、このもやもやはすぐに晴れます。午では陥となり、もやもやが長引き、休暇が終わっても休めた気がしません。
戊年生まれで天機星(てんきせい)が化忌となって疾厄宮に入ると、引っかかるのは頭が止まらないことです。寝る前にも明日の段取りを考え、考えるほど目が冴えます。天機星は子・午で廟となり、考えが多くても要点は押さえています。丑・未では陥となり、考えすぎて眠れず、昼間もぼんやりします。
丙年生まれで廉貞星(れんていせい)が化忌となって疾厄宮に入ると、引っかかるのは張りつめた状態です。仕事と人付き合いのプレッシャーを胸にしまい込み、口に出さないので、ずっと張りつめたままです。廉貞星は寅・申で廟となり、プレッシャーに耐えられます。巳・亥では陥となり、張りつめ方がいちばん強く、決まった逃がし口が何より必要です。
体のサインに火星・鈴星・陀羅星・化科が重なるとき
火星(かせい)・鈴星(れいせい)が化忌と一緒に疾厄宮に入ると、疲れが突然やって来ます。さっきまで元気だったのに、次の瞬間には全身から力が抜けます。そういうときは、すぐに手を止めるのがいちばんです。陀羅星(だらせい)が同じ宮にあると、疲れが居座って抜けず、何日か休んでもまだ回復した気がしません。環境を変えて、ようやく持ち直すことも多いです。
丁年生まれで天機星と巨門星(こもんせい)が卯・酉で一緒に疾厄宮に入ると、天機星の化科と巨門星の化忌が同じ宮に入ります。自分を大事にする方法はよく知っているのに、心の中の言葉は口にできず、胸にしまい込むとかえって疲れます。疾厄宮の向かいは父母宮で、父母宮に化禄があると、上司や年長者があなたの事情を汲んでくれるので、疲れたら休みを願い出たり、仕事を分けてもらったりできます。
疾厄宮に化忌があると、体が弱いのか
疾厄宮に化忌があると、体が弱く、病気になりやすいということなのか、とよく聞かれます。本サイトの読み方では、この宮から病気になるかどうか、どんな病気になるかは分かりません。見ているのは、疲れたときにあなたがどう反応するかです。化忌が示すのは、体の調子をとても気にかけ、プレッシャーを体にため込みやすいということです。体の状態は、実際の検査と医師の判断を基準にしてください。まず、次に疲れを感じたら、体が疲れているのか心が疲れているのかを自分に聞いてください。体なら眠り、心なら誰かと話す。二つを混ぜて埋め合わせないことです。