疾厄宮の天機
疾厄宮の天機星(てんきせい)を持つ人の疲れは、多くが、頭のスイッチを長時間切れないことから来ます。体力は二の次です。考えるほうが実行より多く、真っ先に調子を崩すのは、睡眠と気力です。
明かりを消すことは、電源を切ることではない
最もよくあるのは、寝る前に明日の予行演習を始めることです。会話、手順、起こりうる不測の事態を、何度も繰り返します。体は横になっても、頭はまだ会議を続けていて、翌日の気力が落ちるのは当然です。
長時間画面を見続ける、長く座り続ける、全身が張り詰めるといったことも、あわせて起こります。自分では疲れていると感じず、顔色が悪いことに、人のほうが先に気づくことがよくあります。サインはたいてい小さく、口数が減る、気が短くなる、小さなことでいらだつなどです。その時が一度立ち止まる合図です。
「もう少し考える」を、休息の代わりにする
考えることを休息だと思い、どうせ体は動いていないから、くつろいでいることになると考えますが、実はそれがいちばん消耗する時間です。小さなサインも放っておきがちで、持ちこたえられなくなってから止まります。
コーヒーやスマホで気を紛らわせて、結果的にさらに遅く寝る人もいれば、休息を予定の最後に回して、最後に回すと永遠に順番が来ない人もいます。
頭に、退勤の儀式を
夜に、画面を消す時間を決め、入浴、ストレッチ、頭を使わなくてよい音を聴くなどして、今日は仕事を終えたと頭に知らせます。毎日、情報を見ず、問題も解決しない時間を持ちます。
頭が止まらない数週間は、寝る前に明日のことを書き出し、一人で資料を調べて、考えをどんどん増やすことをしません。命盤が示すのは、どこで消耗しやすいかだけで、リズムはあなた自身で整えます。
疾厄宮の天機星、明るさで見るのは回復
天機星が子・午で廟なら、頭が止まらなくても回復は速く、ひと晩眠れば元気を取り戻せます。丑・未で陥なら、同じ忙しさでも持ち直すのに一日二日余計にかかり、疲れが一枚ずつ重なっていきます。
辰・戌の天機星・天梁星(てんりょうせい)は天梁星が廟で、人のことを心配して疲れることが多く、自分のことは後回しになります。寅・申の天機星・太陰星(たいいんせい)は、生活のリズムが気持ちに左右されやすく、気になることがある数日はよく眠れません。疾厄宮に天機星がある人は、財帛宮が決まって紫微星(しびせい)なので、稼ぐ重圧と体の疲れが、同じことの表と裏になりがちです。
疾厄宮の天機星に煞星や化忌が重なるとき
火星(かせい)か鈴星(れいせい)が同じ宮にあると、疲れが急にやって来て、忙しくなると水を飲むのも忘れ、手を止めてはじめて一日休んでいなかったことに気づきます。陀羅星(だらせい)が同じ宮にあると、疲れはじわじわ引きずって生まれ、まだ大丈夫だと思っているうちに、生活のリズムが少しずつ後ろへずれていきます。子・午と卯・酉の天機星は陀羅星に出会いません。
戊年生まれで疾厄宮の天機星が化忌(かき)になる人は、手放せないことが夜中にふと浮かんでくることがよくあります。そんなときは起きてぬるめの水を一杯飲み、別の部屋に少し座って、その考えが過ぎてからベッドに戻りましょう。横になったまま考え続けるより効果があります。
疾厄宮に天機星があると、よく眠れないのか
疾厄宮に天機星があり、自分もよく夜中に目が覚めるので、命盤のせいではと心配する人がいます。この宮の天機星が示すのは、頭を回し続ける習慣があり、休んでいるときも考えているので、まず睡眠に影響が出るということです。これは習慣で、判定ではありません。昼間に体を動かす時間をとると、夜は頭が静まりやすくなります。寝る前に無理にすぐ眠ろうとしなくてもよく、横になって聞き慣れた音を流すだけでも休息になります。体に本当に不調があるなら、医師の検査を基準にしてください。