命宮の化忌とは
命宮に化忌(かき)が入る人は、「自分はこれで足りているか」という問いに引っかかりやすく、第一印象、自己採点、人の一言を、三日考え続けることがあります。ここで扱うのは生年化忌で、忌はその部分を明るく照らすだけです。一つのことを自分全体の成績表にしないよう、注意を促す印です。命宮の対宮は遷移宮で、外へ出るときや環境が変わるときに、この張りつめた感じが特に出やすくなります。
生年の化忌は生まれ年の十干で決まります。甲年は太陽、乙年は太陰、丙年は廉貞、丁年は巨門、戊年は天機、己年は文曲、庚年は天同、辛年は文昌、壬年は武曲、癸年は貪狼です。命宮にちょうどその星があるときだけ、命宮の化忌になります。紫微・天府・天相・天梁・七殺・破軍の六つの主星は化忌しません。
人の一言を、三日考える
会議で名指しされる、写真にタグ付けされる、評価に一文字増える。そのたびに持ち帰って何度も見返します。この部分には、もともと特に敏感なのです。
人に与える第一印象は、まじめで要求が高い人というもので、ときにはいつも自分にダメ出しをしているようにも見えます。人が何気なく言った「今日は疲れてるみたい」を、自分は足りないという意味に聞いてしまうことがあります。
ひとつのことを、自分という人間全体の答案にしてしまう
完璧を求めて、同じ資料を直し続け、期限を過ぎても出せません。うまくいかなかったことを、「自分がだめだから」と読み替えます。
人が何も言っていないのに、先に自分で点数をつけ、夜まで当直のように見張っています。
まず一度出して、直すかどうかはそれから決める
完成と完璧は分けます。まず使える形で一度出し、直す時間は別に確保します。
人から一言の評価をもらっても、その日は「どこを直すか」をひとつ返すだけにして、夜通し全体を書き直さないようにします。同じ資料の修正は最大二回までとし、三回目は別の人に見てもらうか、そのまま出します。
太陽星・巨門星・天機星の化忌が命宮に入るときの違い
甲年生まれで太陽星(たいようせい)が化忌となって命宮に入ると、引っかかるのは尽くすことと見てもらうことです。たくさんやっているのに誰も見ていない気がして、証明しようとするほど疲れます。太陽星は寅・卯・辰・巳・午で明るく、『紫微斗数全書』巻三には、太陽星がこれらの宮で化忌になっても、かえって悪いこととは読まないとあります。尽くしたことはいずれ誰かが見てくれます。亥・子では陥となり、光がもともと弱いので、見てもらえない感覚がいちばん強くなります。
丁年生まれで巨門星(こもんせい)が化忌となって命宮に入ると、引っかかるのは話すことです。口にしたひと言が別の意味に取られやすく、後から説明に時間をかけることになります。巨門星は寅・卯・申・酉で廟となり、筋が通っているので誤解は解けます。辰・戌では陥となり、説明するほどこじれます。大事なことは口で言うより書いたほうが確かです。
戊年生まれで天機星(てんきせい)が化忌となって命宮に入ると、引っかかるのは考えすぎです。計画を何度も考え直してなかなか決められず、決めてもよく撤回します。天機星は子・午で廟となり、考えが多くても要点は押さえています。丑・未では陥となり、考えが次々に変わるので、周りの人もどうしていいか分からなくなります。
命宮の化忌に擎羊星・陀羅星・禄存星が重なるとき
擎羊星(けいようせい)が化忌と一緒に命宮に入ると、手放せない気がかりが人への苛立ちに変わり、いちばん身近な人にきつい言葉をぶつけがちです。陀羅星(だらせい)が同じ宮にあると、引っかかったことがいちばん長引き、一つのことが何年も心の中を巡っているのに、表からは分かりません。
化忌が禄存星(ろくぞんせい)と一緒に命宮に入ると、両隣には必ず擎羊星と陀羅星が来ます。自分のものは守れるのに、心は一方で急かされ、一方で引き止められ、手放すかどうかの間を行ったり来たりしがちです。癸年生まれで貪狼星(どんろうせい)の化忌が命宮に入るとき、同じ年の破軍星(はぐんせい)の化禄は必ず財帛宮か官禄宮に入ります。欲しいものへの思いは手放せなくても、お金と仕事の側には新しい機会があります。気がかりに使っている力を仕事に向けたほうが、ずっと考え続けるより割に合うことが多いのです。
命宮に化忌があると、一生うまくいかないのか
命宮に化忌があると、この一生はうまくいかず、運が悪いということなのか、とよく聞かれます。本サイトの読み方では、化忌はあることが引っかかりやすく、特に気にかかるということで、何かが起きるという意味でも、運が悪いという意味でもありません。命宮に化忌がある人がいちばん引っかかりやすいのは、自分への要求です。入っている星によって、引っかかる場所は違います。太陽星なら尽くすこと、巨門星なら話すこと、天機星なら決めることです。まず、いちばんよく繰り返し考えていることを一つ見つけて期限を決め、期限が来たらその時点の考えで動いてください。