福徳宮の天馬
福徳宮の天馬星(てんませい)を持つと、心がいつも次のことを追っています。静かになるとかえって落ち着かず、場所を変え、場面を変えて、ようやく気持ちが緩んでいきます。
心がずっと動いています
一人でいるときも次の一手を考えています。次の旅、次の計画、次に終わらせること。空白は不安を呼びます。何もしないのが難しいのは、止まると、いろいろな気持ちが浮かんでくるからです。
同じ状態にも長くいられません。生活が安定すると、新しい刺激を探し始めて、前に進んでいる感覚を保とうとします。
次のことで忙しくしている
忙しさで空白を埋め、考える時間がないほど予定を入れ、長く続くと、自分が何を求めているのかも忘れます。
休みにまで効率を求め、休んだあとも疲れています。
一人になると落ち着かず、いつも何かをしている、メッセージが届いているという状態で、やっと安心します。
決まった静けさを練習する
毎日10分、何もせず、スマートフォンも見ない時間を作ります。最初は居心地が悪くても、乗り越えると、心はゆっくりできると分かります。
動くことを逃避ではなく楽しみにします。遊びに出るなら、ついでに何かを済ませようとせず、しっかり遊びます。
ときどき自分に問いかけます。次にやることがなくて、今こうしているのでいいか。問い続けると、答えは少しずつ変わります。
福徳宮の天馬星、主星が心の向かう先を決めます
天馬星は寅・申・巳・亥にしか入らないので、福徳宮がこの四つの地支のどれかにあるときだけ天馬星が入ります。同じ宮の主星が、心の向かう先を決めます。太陰星(たいいんせい)と同じ宮なら、一人旅が好きで、静かに場所を変えて数日過ごします。廉貞星(れんていせい)・貪狼星(どんろうせい)と同じ宮なら、くつろぎ方はにぎやかさで、集まり、遠出、新しい体験を求めます。天機星(てんきせい)と同じ宮なら、いつも新しい計画が頭の中で回っていて、手が空くと何か新しいことを学びたくなります。紫微星(しびせい)・天府星(てんぷせい)と同じ宮なら、くつろぎには質が必要で、出かける回数は減らしても、出かけるならよい宿に泊まりたい人です。
福徳宮は財帛宮の真向かいにあり、ここに天馬星があると、お金と気分がよく一緒に動きます。心が乱れると、お金を使う速さも上がります。
心の天馬星に陀羅・火星・地空・化忌が重なるとき
陀羅星(だらせい)が同じ宮にあると、少し出かけたいのに、仕事や家のことにずっと足止めされ、引き延ばすほどいらだち、出かけなくても休めません。地空星(ちくうせい)が同じ宮にあると、旅行や新しい計画が想像の中で止まりがちで、航空券を取っては払い戻し、講座に申し込んでは行かずじまいです。火星(かせい)が同じ宮にあると、いらいらするとすぐ出かけたくなり、急に切符を取って急に出発し、帰ってくると片づけるべきことがそのまま残っています。
化忌(かき)が福徳宮の主星につくと、心に手放せないことがひとつあり、場所を変えてもついてきます。出かける前にそのことを書き出し、帰ってから何日に片づけるかを決めておけば、出かけている数日は紙の上に置いておけます。帰ってきたら決めた日に片づけ、それ以上は先延ばしにしないことです。
福徳宮に天馬星があると、旅行好きなのか
福徳宮に天馬星があるのを見て、よく海外旅行をすると聞いたのに、実際にはほとんど出かけないという人がいます。この宮の天馬星が示すのは、心に流れが必要だということで、旅行はその一つの方法にすぎず、カフェを変える、新しい道を歩く、新しいことを学ぶのも同じです。本当に遠くへ行かなくてもかまいません。大事なのは心に換気の出口を作ることで、出口が見つかれば気持ちはそれほど沈みません。毎週決まった午後に新鮮な小さいことをひとつするほうが、年に一度の長旅よりも心がほぐれます。