紫微家

財帛宮の貪狼

財帛宮に貪狼星(どんろうせい)がある人は、お金が人脈、場、特技に付いて入ってくることが多く、偶然の財をつかみやすい一方で、手もゆるくなります。

田宅甲寅廉貞破軍官禄乙卯奴僕丙辰天府遷移丁巳天同太陰疾厄戊午太陽巨門子女庚申天相夫妻辛酉天機天梁兄弟壬戌紫微七殺命癸亥父母甲子福徳乙丑武曲廟貪狼廟禄財帛宮身己未水二局命主 巨門 身主 文昌陽男
サンプル命盤:貪狼が財帛宮にある例(あなたの命盤ではありません)

財帛宮の貪狼の配置は6通りです。子・午の宮では単独で入り、対宮の福徳宮は紫微。丑・未の宮では武曲と同宮で、福徳宮には主星がありません。寅・申の宮では単独で入り、福徳宮は廉貞。卯・酉の宮では紫微と同宮で、福徳宮には主星がありません。辰・戌の宮では単独で入り、福徳宮は武曲。巳・亥の宮では廉貞と同宮で、福徳宮には主星がありません。どの配置でも、命宮には必ず七殺があります、三合の官禄宮には必ず破軍があります。

財帛宮の貪狼が、丑・未で武曲と同宮するとき、武曲の財星に貪狼の交際と欲望が組み合わさり、稼ぐ勢いが最も強くなります。『紫微斗数全書』巻四の財帛を論じた条には、貪狼について「見火星、三十年前成敗、後三十年横発有声名」とあり、火星に会うと、30歳までは成功と失敗を繰り返し、30歳を過ぎてから思いがけず財を得て名声が立つ、という意味です。思いがけない財には条件と順序があり、守れるとは限りません。巳・亥で廉貞と同宮して輝度が弱いときは、お金が付き合いと人情にさらに流れやすくなります。

お金は、人と場に付いて動く

交際、特技、場を通して稼ぐのが向いています。営業、広報、飲食、エンターテインメント、イベント、人間味が求められるサービスなどです。話をまとめられるのは、人を分かっているからです。

収入には波があり、良いときはとても良く、淡いときは耐える必要があります。使っても、また稼げると思うので、あまり節約せず、良い人付き合いや機会のために先に払う気持ちもあり、それが道を広げる一方で、リスクに身をさらすことも多くなります。

偶然の財が、試すための費用になる

儲かりそうだと聞くとすぐ投資したくなり、これが最もつまずきやすいところです。機会には敏感でも、中にはただにぎやかなだけのものがあり、お金を入れてからはっきり分かります。場の出費も侮れず、一食、一回は少なくても、1か月合わせると、大きな出費一つより痛手です。

さらに、「もしかしたら使うかも」のために払うこと、つまり一つ多く学び、一式多く買い、一人多く知り合うと、出費が成果より早く膨らんでいきます。

先に上限を決めてから、手を伸ばす

毎月、まず固定の分を貯め、残りから交際と試すための枠を一つ取り出し、枠を使い切ったら止めます。

一回の投入には、失っても耐えられる線を決めます。協力と貸し借りははっきり書き、付き合いを条件の代わりにしません。収入はもともと景気で上下するので、予備を一つ残しておくと、閑散期に慌てません。

財帛宮の貪狼星、地支ごとの明るさの違い

貪狼星は辰・戌で単独なら廟で、人に知られた一つの腕で稼ぎ、収入は評判とともに少しずつ上がります。寅・申では平にとどまり、お金はいろいろなところから入ってきて、副業、請負、紹介料と、どれも大きくはありません。子・午で単独の貪狼星は旺で、人気がそのまま商売になり、会食で決まる案件のほうがオフィスで決まるものより多くなります。

紫微星(しびせい)と貪狼星が卯・酉にあるとき、紫微星は旺、貪狼星は利で、稼ぐにも体面が必要で、ブランドやイメージのために少し多めにお金をかけることをいとわず、収入は地位とともに上がっていきます。

財帛宮の貪狼星に擎羊・陀羅・化忌が重なるとき

擎羊星(けいようせい)は寅・申・巳・亥に入らないので、寅・申の貪狼星や廉貞星(れんていせい)・貪狼星の財帛宮では出会いません。ほかの座り方で擎羊星に出会うと、機会を取るのが速く、値段交渉も強気で、商談には勝っても付き合いを傷つけます。陀羅星(だらせい)が同じ宮にあると、お金があなたの引き受けた義理で止まりがちです。手伝うと言ったこと、参加すると言った協力で、お金が先に出ていき、戻ってくるのはとても遅くなります。

戊年生まれで廉貞星・貪狼星が巳にある人は、貪狼星の化禄(かろく)と禄存星(ろくぞんせい)がともに財帛宮に入り、お金の入る機会は多いものの、二つとも陥なので出ていくのも速くなります。己年生まれで武曲星(ぶごくせい)・貪狼星が未にある人は、武曲星の化禄と貪狼星の化権(かけん)に加えて擎羊星も未にあり、稼ぎ方も交渉も激しくなります。癸年に貪狼星が化忌(かき)になるときは、理解できない投資にはまず手を出さないことです。

財帛宮に貪狼星があると、投資に向いているのか

財帛宮に貪狼星があるのを見て、株や投機に向いているのかと尋ねる人がいます。この宮の貪狼星が示すのは、機会に敏感で先に差し出す思い切りがあるということで、この敏感さは本業の人脈や商売に使うほうが、相場を見るのに使うより確かです。本当に投資したいなら、まず三か月分の余裕資金で少額から試し、売買のたびに理由を書き留めましょう。三か月後に振り返り、理由が当たっていた割合が高ければ、そこで額を増やせばよいのです。