財帛宮の天梁
財帛宮に天梁星(てんりょうせい)がある人のお金は、多くが経歴、専門性、長年の信頼から来ます。天梁星は蔭星(かげぼし)と呼ばれる庇護の星で、財帛宮にあると、目上や古い顧客が仕事を紹介してくれることがよくあり、人のために立て替えたり、後始末をしたりすることも多くなります。
財帛宮の天梁の配置は6通りです。子・午の宮では単独で入り、対宮の福徳宮は太陽。丑・未の宮では単独で入り、福徳宮は天機。寅・申の宮では天同と同宮で、福徳宮には主星がありません。卯・酉の宮では太陽と同宮で、福徳宮には主星がありません。辰・戌の宮では天機と同宮で、福徳宮には主星がありません。巳・亥の宮では単独で入り、福徳宮は天同。どの配置でも、三合の官禄宮には必ず太陰があります。
財帛宮の天梁星は、一攫千金を示しません。安定した収入に向いています。陽梁なら、お金が評判や対外的なサービスと結びつきます。同梁なら、お金は楽に入ってくる一方、出ていくのもゆるくなります。
経歴と紹介で収入が入る
収入は年数と評判で積み上がりがちです。コンサルタント、医療・介護、保険、福祉、教育、公務、あるいは会社で審査・保険金の支払い・クレーム対応を担う立場。古い顧客が友人を紹介してくれるのは、あなたの言うことが信頼できるからです。原則を守って、儲かる案件を断ることもできる人です。
お金の使い方は保守的で、理解できない投資には手を出さず、売り込まれると反発を覚えます。
人の分を立て替え、人の分を背負う
天梁星の庇護の力がお金に向かうと、いちばん多い落とし穴は、保証人になる、立て替える、急にお金が必要になった友人にお金を貸す、というものです。人助けが先で、お金のことはあとで考える。結局、後始末をするのはあなたです。貸したお金は返してと言いにくく、置いておくうちに、顔を合わせるのも気まずくなります。
もうひとつのつまずきは、原則が硬すぎることです。協力関係には少し柔軟さが要るのに、あなたが譲らないと、話がまとまりません。
受け取るべきは受け取り、断るべきは断る
貸し借りと保証は書面に残し、金額は、戻ってこなくても生活に響かない範囲を上限にします。収支は定期的に見て、善意が生活を食い潰さないようにします。
見積もりと範囲は最初にはっきりさせます。決まりを先に話しておけば、その後の付き合いは長く続きます。
財帛宮の天梁星、廟・旺・陥での稼ぎ方
天梁星は子・午で単独なら廟で、お金は評判で積み上がり、なじみのお客さんが何度も戻ってきます。丑・未では旺で、収入は安定していますが、自分から値段を言い出すのは苦手です。巳・亥の天梁星は陥で、お金はたいてい人の用事を済ませてからようやく入り、入り方も遅めです。
天機星(てんきせい)と天梁星が辰・戌にあると、天梁星は廟、天機星は利で、知恵を出したり計画を立てたりして稼ぎ、アイデアが多く、収入は案件しだいで上下します。太陽星(たいようせい)と天梁星が卯にあると二つとも廟で、評判が先に届き、お金があとからついてきます。酉なら太陽星は平で、働きのわりに稼ぎが少し少なくなります。
財帛宮の天梁星に擎羊・陀羅・化忌が重なるとき
擎羊星(けいようせい)が同じ宮にあると、原則のためにお金のことで人と争い、受け取るべきものは一歩も譲りません。天同星(てんどうせい)と天梁星の組み合わせや巳・亥の天梁星には擎羊星が入りません。陀羅星(だらせい)が同じ宮にあると、貸したお金の戻りが遅く、催促するのも気が引けます。
壬年生まれで天梁星が亥にある人は、天梁星の化禄(かろく)と禄存星(ろくぞんせい)がともに財帛宮に入り、二つの禄が同じ宮に重なりますが、亥の天梁星は陥なので、お金は人の用事を済ませてからようやく入ってきます。乙年生まれの人は天梁星が化権(かけん)になり、お金の管理に自分の考えがあり、簡単には説得されません。毎年一定の額を、自分の学びや休息のためだけに使いましょう。全部を人のために使わないことです。自分を大事にできてこそ、長く人の世話ができます。
財帛宮の天梁星が化科だと、金運は控えめなのか
財帛宮に天梁星の化科(かか)があると、この十年の金運は控えめという意味なのかと聞く人がいます。この宮の化科が示すのは評判と筋道で、あなたのお金は信用と評判から来て、入り方が安定し、大きな浮き沈みには頼りません。あなたの専門を、人が読んでわかる紹介文にまとめ、お客さんが見つけられる場所に置きましょう。そうしてこそ評判が広がります。