文昌星(もんしょうせい)とは:紫微斗数での意味と入る宮ごとの読み方

同じ星でも、どの宮に入るか、どの星と組むかで意味が変わります。星一つだけで吉凶は決められません。

文昌星(もんしょうせい)は紫微斗数の六吉星の一つで、文の星に属し、文書、試験、規則、表現の筋道をつかさどります。よく文曲星(もんごくせい)と一緒に語られ、文昌星は正式な文書、試験、制度に、文曲星は話す力、芸ごと、ひらめきに寄っています。試験に受かるか、公務員になれるかを文昌星が決めるわけではありません。この星が見ているのは、書面の規則を扱う力と、文書に関わる物事がどの宮で起きやすいかです。

官禄甲寅天府奴僕乙卯太陰遷移丙辰廉貞貪狼疾厄丁巳巨門財帛戊午天相子女己未天同天梁夫妻庚申武曲七殺兄弟辛酉父母癸亥天機福徳甲子紫微破軍田宅乙丑太陽不文昌命宮身壬戌水二局命主 禄存 身主 文昌陽男
サンプル命盤:文昌が命宮に入る例(あなたの命盤ではありません)

配置:生まれた時刻で決まる

文昌星は生まれた時刻で配置されます。子の刻を戌の宮とし、生まれた時刻まで逆に数えます。文曲星は子の刻を辰の宮とし、順に数えます。ですから同じ時刻に生まれた人は文昌星が同じ地支にあり、卯の刻生まれなら昌曲はそろって未の宮に、酉の刻生まれならそろって丑の宮に入り、それ以外の時刻では二つは別々の宮にあります。

輝度(輝度は廟・旺・得地・利益・平和・不得地・陥の7段階)では、文昌星は巳・酉・丑の宮で「廟」、寅・午・戌の宮で「陥」です。廟のときは筋道がはっきりし、書類ごとがすんなり進みます。陥のときも勉強はできますが、書類の誤り、手続きの停滞、何度も書類を出し直すことがよく起こります。

文昌星の四化

丙年生まれの人は文昌星が化科になり、文書、試験、名声が人の目にとまりやすくなります。辛年生まれの人は文昌星が化忌になり、書類の誤り、契約の抜け、資格審査でのつまずきがよく見られます。化忌は注意の合図であって予告ではなく、文書に関わることをもう一度見直せば十分です。

大限や流年の天干が丙や辛にあたると、やはり文昌星の化科や化忌が動きます。その時期は、試験、資格、契約に関わることに特に気を配ることです。文昌化忌と文曲化忌それぞれの読み方は、文曲化忌・文昌化忌とはにまとめています。

文昌星がもたらす力と代償

文昌星の腕前は、複雑なことをはっきり書き、人が読んで理解でき、審査も通るものにまとめることです。国家試験、資格、公文書、教材、仕様書、契約書など、どれにも生かせます。

代償は形式にとらわれやすいことです。準備に時間をかけすぎてなかなか手を出さない、表はきれいなのに物事が進まない、書式へのこだわりが細かすぎて周りが疲れる。磨くべきなのは、まず使える版を一つ出して、それからゆっくり直すことです。

仕事・恋愛・人間関係における文昌星

仕事では、事務・総務、法務、編集、教育、研究、品質管理、企画といった、書くことや規則を扱うポジションが向いています。臨機応変さが求められる場面や、付き合いの比重が大きい場面では、文昌星の人は苦労しやすく、ほかの星の力と組み合わせることがよく必要になります。

恋愛では、文昌星の人は話し合いと約束を大切にし、筋道立てて話せるパートナーを好みますが、けんかを議論に変えてしまいがちでもあります。友人の輪の中では、履歴書の添削、契約書のチェック、資料の整理をよく頼まれるので、無理のない範囲で引き受けることを忘れずに。

宮別にひと言で見る文昌星のポイント

【命宮】話に筋道があり、準備しすぎる傾向があります。【兄弟宮】同年代の中で物事をはっきり説明する役です。【夫妻宮】話し合いを大切にします。けんかを議論に変えないこと。【子女宮】やり方を重んじます。ほめることも忘れずに。

【財帛宮】専門性でお金を得ますが、計算に時間をかけすぎると機を逃します。【疾厄宮】考えすぎ、座りすぎで、まず睡眠に疲れが出ます。【遷移宮】新しい環境では資料を頼りに足場を固めます。【奴僕宮】よく相談役にされます。手伝うなら範囲を決めること。

【官禄宮】企画、分析、執筆に向いています。まず提出し、それから直すこと。【田宅宮】家に仕事用の一角が必要ですが、休む場所も残すこと。【福徳宮】趣味が勉強に変わりがちです。【父母宮】目上の人がルールを重んじます。困っていることも伝えること。

文昌星は身主にもなります。旧暦の辰年・戌年生まれ(たつ年・いぬ年)の人は身主が文昌星で、命宮に文昌星があるかどうかとは別の話です。命主・身主の調べ方と読み方は、紫微斗数の命主・身主とはをご覧ください。