地空星(ちくうせい)とは:紫微斗数での意味と入る宮ごとの読み方

同じ星でも、どの宮に入るか、どの星と組むかで意味が変わります。星一つだけで吉凶は決められません。

地空星(ちくうせい)は紫微斗数の六つの煞星(さっせい、凶星のこと)の一つで、空(くう)、考えすぎ、理想を追う性質、形あるものへの執着の薄さをつかさどります。主星に加わる意味は、おおよそ「この事は頭の中では完成しているが、手元にあるとは限らない」ということです。よい面は洞察、創造性、型にはまらない発想。難しい面は、計画が空振りする、お金が残らない、大きなことを言ってもやり遂げられないことです。

田宅甲寅天府官禄乙卯太陰奴僕丙辰廉貞貪狼遷移丁巳巨門疾厄戊午天相財帛己未天同天梁子女庚申武曲七殺夫妻辛酉太陽兄弟壬戌天機父母甲子紫微破軍福徳乙丑地空命宮身癸亥水二局命主 巨門 身主 文昌陽男
サンプル命盤:地空が命宮に入る例(あなたの命盤ではありません)

地空星は、まず執着を手放し、それから意味を考える

地空星が物事に出会ったときの最初の反応は、距離を置くことです。これにそこまでしがみつく必要があるのか、みんながそうしているのはただの習慣ではないのか、本当に欲しいものは何なのか。考えることが多いのは、たいてい手元にあるものが頭の中の絵とまだ合っていないからです。

この星が大切にするのは意味と本物であることで、名目にはあまりこだわりません。この空は、創造、研究、執着を見抜くことにはとても役立ちますが、人付き合いやお金に向けると、現実離れしていると見られがちです。主星はその人が突き進むか、落ち着いているかを決め、地空星はその力をいったん頭の中で一巡りさせます。

地空星は生まれた時刻で配置されます。亥の宮を子の刻とし、反時計回りに生まれた時刻まで数えます。地劫星(ちこうせい)も同じく亥の宮から始めますが、時計回りに数えます。ですから子の刻生まれなら二つとも亥の宮に、午の刻生まれなら二つとも巳の宮に入り、それ以外の時刻では別々の宮に分かれます。

空を頭の中に置きっぱなしにしない

地空星の人は、ほかの人が見落とすすき間をよく見つけます。従来の道が行き詰まれば別の道に切り替えられ、みんなが宝物のように扱うものを冷静に見られます。デザイン、研究、コンサルティング、型にはまらない仕事など、どれもこの目が役立ちます。

使い方を誤ると、空約束や計画倒れになります。計画はいくつも始めるのに日付は空白、お金に執着がなさすぎて帳簿を見ない、人に大きなことを言ってやり遂げられない。磨くべきなのは、一度に一つを選んで最後までやり切り、物事をいつまでも下書きのままにしないことです。

仕事における地空星

仕事では、構想を練る、なぜを問う、手順を変えるポジションが向いています。デザイン、研究、コンサルティング、コンテンツ、新規事業の初期段階などがよく合います。

いちばん耐えられないのは、スローガンだけで目的のない会議です。いちばん減点されやすいのは、ビジョンは正しいのに成果物が空っぽなことです。地空星そのものは四化しません。その宮に化禄が入れば、チャンスが来てもお金が手を素通りしないよう気をつけ、化忌が入れば、空想と計画倒れがより目立ちます。大限や流年が地空星のある宮に巡ってくると、その数年は構想も心変わりも多くなるので、日付を固めて書いておくと安定します。

恋愛・人間関係における地空星

友人の間では、地空星の人は一緒に考えてくれ、型にはまらない道も受け入れてくれます。この人と気が合うのは、話を一つの実行計画にまとめ、本当に動ける人です。気をつけたいのは、おしゃべりの場にしか現れないこと。飲み会にはいるのに、急ぎのときにはいない、という形です。

恋愛では、考えを語り合えるパートナーが必要です。毎日の食事や請求書の話だけでは、少しずつ心が離れていきます。会う時間を先に予定表に入れてから、人生について語ることです。物への執着は薄くてもかまいませんが、人への関心まで薄れると、それは不在になってしまいます。

地空星によくある読み違い

いちばん多いのは、地空星があればお金を失い、一生空振りに終わるという説です。この星がくれるのは、執着を手放し構想を先に立てる習慣で、習慣は調整できます。お金は先に取り分け、日付は先に書き、約束は少し控えめに言うことです。

地空星を消極的で志がないと読む人もいます。実際にはとても意味を大切にする星で、ただトロフィーがあまり響かないだけです。型にはまらない道の多くは、まさにこの意味へのこだわりから生まれます。

地空星と地劫星もよく同じものとして扱われます。地空星は頭の中の空、つまり考え、理想、執着を手放すことに寄り、地劫星は手元の空、つまり物が抜き取られ、苦労が無駄になることに寄っています。同じ宮にあれば二つが重なりますが、読み方はやはり分けます。

十二宮別に見る、地空星の空がある場所

命宮なら人生への執着が薄く、空回りもしやすくなります。夫妻宮なら空間が必要で、衝突が起きると距離を置きがちです。官禄宮なら仕事に意味を求め、進路がよく変わります。財帛宮ならお金への執着が薄く、そのために残りません。福徳宮なら内面が澄んでいるか空回りしているかで、田宅宮なら簡素に暮らし、よく引っ越し、奴僕宮なら友人は少なく淡い付き合いです。

巡りが地空星のある宮に来ると、その宮ではしばらく考えることも変えることも増え、手が半拍遅れます。残すべきものを先に確保し、次の一歩を日付として書いておくほうが、意味をくり返し問うより役に立ちます。