天喜星(てんきせい)とは:紫微斗数での意味と入る宮ごとの読み方

同じ星でも、どの宮に入るか、どの星と組むかで意味が変わります。星一つだけで吉凶は決められません。

天喜星(てんきせい)は紫微斗数の恋愛の星(桃花星)の一つで、お祝いの星でもあり、慶事、にぎわい、人に好かれる場をつかさどります。生まれ年の地支で配置され、紅鸞星(こうらんせい)とはつねに対宮にあって、二つが同じ宮に入ることはありません。紅鸞星は縁が動き出し、誰かが扉をたたく側に、天喜星は慶事がすでに起きて場が盛り上がる側に寄っています。天喜星は四化に加わらず、吉凶を決めることもなく、入った宮にお祝いの気配を一層添えるだけです。

廉貞子女甲寅夫妻乙卯破軍兄弟丙辰武曲天府父母戊午太陽太陰福徳己未貪狼田宅庚申天機巨門官禄辛酉紫微天相奴僕壬戌天梁遷移癸亥七殺疾厄甲子財帛身乙丑天同廟天喜命宮丁巳土五局命主 武曲 身主 文昌陽男
サンプル命盤:天喜が命宮に入る例(あなたの命盤ではありません)

配置:生まれ年の地支に従い、紅鸞星とつねに向かい合う

紅鸞星は卯の宮を子年として、生まれ年の地支まで逆に数えます。天喜星はその紅鸞星の向かい側に入ります。ですから同じ年に生まれた人は天喜星が同じ地支にあり、一生位置が変わりません。当サイトの命盤では、流年の天喜星は別に配置していません。流年の夫妻宮や流年の命宮が生まれつきの天喜星のある宮に巡ってくると、その年はこの分野がにぎやかになります。

二つはつねに対宮にあるので、天喜星を読むときは必ず向かいの宮も一緒に見ます。天喜星が命宮なら紅鸞星は遷移宮、天喜星が夫妻宮なら紅鸞星は官禄宮、天喜星が財帛宮なら紅鸞星は福徳宮です。天喜星の側は物事が盛り上がる場所、紅鸞星の側は物事が始まる場所と考えるとわかりやすいでしょう。

お祝いの気配の二つの面

よい面としては、天喜星は人を親しみやすくし、誘われやすくし、あなたが加わるとその場が盛り上がります。結婚披露宴、忘年会、誕生日会、発表会といった場で、天喜星を持つ人はよく真ん中に押し出されます。

厄介なのは付き合いのコストです。ご祝儀、おごり、顔を出すための出費があり、予定表が他人のお祝いごとで埋まります。にぎわいのあとの落差もあり、場がお開きになっても物事は前に進んでいません。天喜星が火星(かせい)、鈴星(れいせい)、地空星(ちくうせい)、地劫星(ちこうせい)と同じ宮にあるか、擎羊星(けいようせい)や陀羅星(だらせい)に会照されると、こうした「お祝いは盛り上がったのに結果は空っぽ」がよく見られます。期待を少し下げ、その後の段取りを決めておけば十分で、悪いことが来ると読む必要はありません。

仕事・金運における天喜星

天喜星は、人や場と関わる仕事に向いています。イベントの企画、ブライダル関連、飲食、ギフト、広報、営業などです。お客さまが喜んでいる瞬間に特に強みを発揮し、収入も年末年始や繁忙期に集中しやすくなります。

補いたいのは記録と専門性です。人の和でつかんだチャンスは、終わるときに成果を残すこと。繁忙期のお金は先に貯めておけば、閑散期に慌てずにすみます。

恋愛・人間関係における天喜星

天喜星は結婚の慶事を見るのによく使われますが、実際には、お祝いの気配がどの宮に出やすいかを示すだけで、結婚を約束することも、その時期を決めることもできません。相手や結婚の時期は、夫妻宮の主星と、大限・流年が一緒に巡ってきているかで見ます。

人付き合いでは、天喜星の人は友人も集まりも多いものです。気をつけたいのは、にぎやかさと心を許すことを分けることです。一緒にお祝いできる人はたくさんいても、つらいことを話せる人は一人か二人いれば十分です。

ほかの恋愛の星との違い

紅鸞星は縁の始まり、天喜星は慶事とにぎわいに寄り、二つはつねに対宮にあります。天姚星(てんようせい)は人付き合いの手腕と色気、咸池星(かんちせい)は強い引力に寄り、この二つはどちらも天喜星と同じ宮に入ることがあります。重なると人気はより目立ちますが、それぞれの意味は違うので、「恋愛運が強い」のひと言にまとめないことです。

宮別に見る、天喜星のお祝いの気配がある場所

【命宮】雰囲気が明るく、チャンスはよく推薦や誘いを通してやってきます。【兄弟宮】同年代にお祝いごとや集まりが多い配置です。【夫妻宮】恋愛が次の段階に進みやすい一方、体裁ばかり気にしないよう注意すること。【子女宮】年下の人がよくうれしい知らせを持ち帰ります。成績のことばかり聞かないこと。

【財帛宮】収入がお祝いごとや付き合いと関わります。繁忙期には先に貯めること。【疾厄宮】元気が気分に左右されます。【遷移宮】外に出るとよく世話を焼いてもらえますが、本題を先に済ませること。【奴僕宮】友人も集まりも多い配置です。本当のことを言ってくれる人を選ぶこと。

【官禄宮】職場の人間関係に恵まれます。よい知らせは記録に変えておくこと。【田宅宮】家によく客が来て、お祝いごとも多い配置です。家族のための時間を残すこと。【福徳宮】考え方が楽観的です。楽しさで問題を覆い隠さないこと。【父母宮】目上の人にかわいがられます。困っていることも伝えること。