紫微貪狼同宮とは:紫微星と貪狼星が命宮にある人の性格

紫微貪狼が同じ宮に入るのは卯と酉だけ

紫微星(しびせい)と貪狼星(どんろうせい)が同じ宮に入る組み合わせ(紫微貪狼)は、卯の宮か酉の宮にしか入らず、対宮には主星がありません。紫微の位置は旧暦の誕生日と五行局で決まり、紫微が卯か酉にあるとき、貪狼がちょうど同じ宮に入ります。輝度はどちらでも紫微が「旺」、貪狼が「利益」で、強さはほぼ同じです。違いは三方から会う星にあります。

奴僕甲寅遷移乙卯天同疾厄丙辰武曲破軍財帛丁巳太陽子女戊午天府夫妻己未天機太陰兄弟庚申巨門父母壬戌天相福徳癸亥天梁田宅甲子廉貞七殺官禄乙丑紫微旺貪狼利禄命宮身辛酉木三局命主 文曲 身主 文昌陽男
サンプル命盤:紫微貪狼がそろって命宮に入る例(あなたの命盤ではありません)

紫微貪狼が命宮にあると、官禄宮は廉貞星(れんていせい)と七殺星(しちさつせい)、財帛宮は武曲星(ぶごくせい)と破軍星(はぐんせい)で、三方四正に殺破狼(七殺・破軍・貪狼)がそろいます。そのため、外見は品よく整っていても、その下には変化の多い構造があります。遷移宮には主星がなく、紫微貪狼そのものを借りて読むので、家でも外でも同じ人ですが、外に出ると社交的な面がより目立ちます。『紫微斗数全書』巻二には「桃花犯主為至淫」とあり、桃花の星が帝王の星を侵すと情欲がきわめて強くなる、という意味です。注では身宮・命宮で紫微と貪狼が同じ宮にある場合のこととされ、「若得輔弼夾帝、貪狼受制、則不拘此論」とも書かれています。左輔星(さほせい)と右弼星(うひつせい)が紫微を両側からはさめば貪狼は抑えられ、この説にはあてはまらない、という意味です。今の読み方では、これをそのまま浮気と結びつける必要はありません。

紫微は化権と化科だけ(壬年に化権、乙年に化科)です。貪狼は戊年に化禄、己年に化権、癸年に化忌で、化科はしません。戊年は貪狼が化禄となり、この宮の人気とチャンスがはっきり増えます。癸年は貪狼が化忌となり、望むことと実際にできることの差がいちばん表に出やすく、出費、恋愛、投資で歯止めがきかなくなることがよくあります。

紫微貪狼は基準を決め、つてを探す

紫微が基準を決め、貪狼がつてを探します。紫微がまず「これは体面が保てるか、やる価値があるか」を問い、貪狼が引き継いで、社交、センス、手腕で形にします。合わさると、食べるもの、着るもの、暮らす空間、付き合う相手のどれにも自分なりのこだわりを持つ人がよく見られます。場の空気をつかむのがうまく、物覚えが早く、友人も多いタイプです。

綱引きは欲とメンツの間で起きます。貪狼は何でも試したがり、紫微がそれをふるいにかけて人前に出せるものだけを残すので、外から見ると貪狼だけのときより控えめです。ただ紫微はメンツを重んじるので、欲しいものにもっともな理由をつけることもあります。命宮にあれば、興味も出る場も多いので、一つか二つを選んで深めることがいちばん大切です。夫妻宮なら、恋愛には雰囲気とセンスを求めます。二人で張り合わないようにしましょう。財帛宮なら、お金はたいてい人脈や場とかかわり、入ってくるぶん出ていくのも早めです。三方の武曲破軍や廉貞七殺が流年(年運)で動かされる年は、転職したり付き合う輪が変わったりすることがよくあります。

紫微貪狼をそのまま色恋に奔放と読む人もいます。「桃花犯主」が語っているのは情欲のことですが、当サイトでは、紫微の判断が貪狼に引っ張られてぶれること、と読みます。それは恋愛に出ることもあれば、買い物、付き合い、投資に出ることもあります。左輔星・右弼星や天魁星(てんかいせい)・天鉞星(てんえつせい)が会えば紫微に助け手ができ、貪狼も抑えが効きやすくなります。欲が抑えられなくなることに特に注意したいのは、擎羊星(けいようせい)・陀羅星(だらせい)や化忌が会うときです。

夫妻宮の紫微貪狼

夫妻宮の紫微貪狼は、卯か酉の宮にしか入りません。対宮の官禄宮には主星がありません。三合の遷移宮は武曲破軍。福徳宮は廉貞七殺。命宮は天相。

紫微貪狼が夫妻宮にあると、恋愛では雰囲気とセンスにこだわります。デートには質の高さを、付き合いには新鮮さを求め、相手に自分の顔を立ててほしいとも思います。魅力と才能があり、暮らしを楽しめる人に惹かれやすいでしょう。

命宮が天相星(てんそうせい)なので、あなた自身は節度があり決まりを守りますが、恋愛の宮は情熱的で、しかも好みにうるさいのです。恋愛と楽しみへの欲求が強いので加減は自分でする必要がありますが、浮気の予告と受け取る必要はありません。まずできることを一つ。人付き合いの場でどこまでならよいか、あなたの考えを相手にはっきり伝え、相手の考えも聞いてみましょう。

子女宮の紫微貪狼

子女宮の紫微貪狼は、卯か酉の宮にしか入りません。対宮の田宅宮には主星がありません。三合の奴僕宮は武曲破軍。父母宮は廉貞七殺。命宮は天梁。

紫微貪狼が子女宮にあると、子どもや後輩を導くとき、センスと見聞を大切にします。おいしいものを食べさせ、よいものを見せ、習いごとをさせることを惜しまず、人前できちんとしているかも気にかけます。子どものいない人は、生徒や作品を育てるときにも同じようになります。

命宮が天梁星(てんりょうせい)なので、あなた自身は世話好きで注意したがり、人を導くときは甘やかしながら小言も言いがちです。子どもがどんな性格かは、その子自身の命盤を見なければわかりません。まずできることを一つ。習いごとや趣味はその子自身に選ばせ、あなたは一つをやり遂げるまで付き添う役に回りましょう。

福徳宮の紫微貪狼

福徳宮の紫微貪狼は、卯か酉の宮にしか入りません。対宮の財帛宮には主星がありません。三合の夫妻宮は武曲破軍。遷移宮は廉貞七殺。命宮は天府。

紫微貪狼が福徳宮にあると、楽しみ方を知っていて、その楽しみのセンスにもこだわります。食べるもの、着るもの、暮らす空間、趣味のどれにも質を求め、欲しいもののリストは長くなります。遊び心とメンツが同時に働くので、楽しみがそのまま社交になることもよくあります。

命宮が天府星(てんぷせい)なので、あなた自身は落ち着いていて守りも計算も得意ですが、心にはもっと欲しいという欲があります。対面の財帛宮には主星がなく、お金の使い方は気分とつながっています。まずできることを一つ。欲しいものはまず書き出して1週間置き、それでも欲しければ買いましょう。

父母宮の紫微貪狼

父母宮の紫微貪狼は、卯か酉の宮にしか入りません。対宮の疾厄宮には主星がありません。三合の子女宮は武曲破軍。奴僕宮は廉貞七殺。命宮は天機太陰。

紫微貪狼が父母宮にあると、目上や上司との付き合いでは場と交情を大切にします。一緒に食事をしたり趣味の話をしたりすると盛り上がり、上の立場の人の前ではメンツも気にします。学歴や書類のように、上とのやりとりにかかわることもこの宮が受け持ちます。

命宮が天機星(てんきせい)と太陰星(たいいんせい)なので、あなた自身は心が細やかで考えることが多いのですが、上の立場の人の前では人なつこい面を出します。目上の人がどんな人かは、その人自身の命盤を見なければわかりません。まずできることを一つ。にぎやかな場とは別に、落ち着いたときに一度、近況をじっくり話してみましょう。