父母宮の天同
父母宮に天同星(てんどうせい)がある人は、目上や上司との付き合いであまり緊張しません。近づくことができ、甘えることもでき、権威への怖さが他の人より少なく、間違えたときも言い出しやすいほうです。
上の人とは柔らかい形で付き合う
親孝行の仕方は押しつけがましくなく、一緒にいて、甘えて、耳に心地よい言葉を言います。上司との付き合いでも、まず場の雰囲気を和らげてから用件に入るのが習慣です。
同宮する星で、上の人との距離が変わります。天梁と同宮なら、上の人の前では世話をされることも、口を出されることも多くなります。巨門と同宮なら、目上と話が多く、小さな言い争いも起きやすくなります。目上の本人がどんな人かは、本人の命盤で見ます。
甘えは外では通用しない
家の流儀を職場に持ち込むのが、いちばん損をしやすい形です。上司はあなたのために心を痛めてはくれませんし、契約もあなたがかわいいからと緩めてくれません。条件を話すべき場面では、条件を話します。
なだめてもらわないと動けない習慣があり、原則だけを言う上の人には冷たく感じます。書類や期限を引き延ばし続けるのも、誰かが処理してくれるからという同じ習慣です。
家と外を分ける
目上には近しく接してかまいませんが、制度には決まりどおりに従います。申し込み、支払い、申請といった期限のあることは、通知を受け取ったその週のうちに済ませ、上の人から催促されるのを待たないようにします。
家の世話の分担や大きな出費は、みんなが揃っているときに広げて話し合い、人当たりがいいからと大事な話を避けないようにします。あなたが先に口を開けば、目上も一緒に話をまとめやすくなります。
父母宮の天同星の明るさ
天同星が巳・亥で父母宮にあると廟で、上の人との行き来がいちばん気楽で、会うときに話題を用意しなくてもすみます。辰・戌の天同星は平どまりで、向かいの巨門星(こもんせい)は陥なので、上の人との間に誤解が多く、ひと言が聞き違えられることがよくあります。
子宮の天同星・太陰星(たいいんせい)は二つとも明るく、目上の人との間にぬくもりがあり、お互いの好みをよく覚えています。午宮の天同星・太陰星は二つとも弱く、近づきたいのに、会うと何を話せばいいか分からなくなりがちです。寅宮の天同星・天梁星(てんりょうせい)は天梁星が廟で、上の人の前での話し方に節度があります。申宮では天梁星が陥で、守るべき決まりを自分で覚えておく必要があります。父母宮に天同星がある人は、福徳宮が決まって武曲星(ぶごくせい)なので、口調は柔らかくても、心の中では自分にとても厳しいのです。
父母宮の天同星に煞星や化忌が重なるとき
陀羅星(だらせい)が同じ宮にあると、目上の人に頼まれたことを引き受けたのに、ずっと手をつけずにいて、聞かれてから思い出します。天同星・太陰星と卯・酉の天同星は陀羅星に出会いません。火星(かせい)が同じ宮にあると、ふだん話の分かるあなたが、上の人に誤解されたときに急に言い返します。
庚年生まれで天同星の化忌(かき)が父母宮に入る人は、目上の人との間の気持ちのことがひとつ引っかかり、分かってもらえないと感じながら、けんかもしたくありません。同じ年に武曲星の化権(かけん)が決まって福徳宮に入るので、心の中に考えはあるのに口に出せません。考えをまずメッセージに書き、よく読み返してから送りましょう。面と向かって話すより口調が落ち着き、その場で言葉に詰まる心配もありません。
父母宮に天同星があると、親と親しくなれるのか
父母宮に天同星があり、天同星は福の星なので親ととても親しくなれると聞いたのに、自分ではあまり親しくないと感じる人がいます。この宮の天同星が示すのは、上の人との付き合いで緊張しないということで、関係がよいと保証するものではありません。親しいかどうかは日ごろの行き来で決まります。たとえば毎月決まって一度実家で食事をするのが習慣になれば、話も自然と増えます。