天同星(てんどうせい)とは:性格・恋愛・仕事の特徴(紫微斗数)

同じ星でも、どの宮に入るか、どの星と組むかで意味が変わります。星一つだけで吉凶は決められません。

天同星(てんどうせい)は紫微斗数(しびとすう)で福星と呼ばれます。何人かで集まったとき、最初に場をゆるめ、「大丈夫、言い争うのはやめよう」と言うのは、たいてい天同星の人です。穏やかで、楽しむのが上手で、たしかに怠けがちです。気分は子どものようにすぐ表に出て、なだめてもらいたがり、なだめられるとまた笑います。ただ、だからといってずっと立ち上がらなくていいわけではありません。

廉貞子女甲寅夫妻乙卯破軍兄弟丙辰武曲天府父母戊午太陽太陰福徳己未貪狼田宅庚申天機巨門官禄辛酉紫微天相奴僕壬戌天梁遷移癸亥七殺疾厄甲子財帛身乙丑天同廟命宮丁巳土五局命主 武曲 身主 文昌陽男
サンプル命盤:天同が命宮に入る例(あなたの命盤ではありません)

性格・特徴:福とだらけ癖は同じ一本の線

何かあったときの最初の反応は「まあいいか」です。譲れるなら譲り、先送りできるなら先送りし、楽にいけるなら無理をしません。能力がないのではなく、争って勝っても疲れるだけだと感じています。とても穏やかで怒ることがないかのように見え、列に割り込まれてもたいていため息ひとつで済ませます。本当に追い詰められても面と向かってぶつかることは少なく、先延ばし、沈黙、その場を去ることで抵抗します。

暮らし方は本当に上手です。おいしく食べ、よく眠り、誰とでもうまくやれます。同じ気楽さも度を越すと動かなくなります。「もう少しだけ」が丸ひと季節に延び、チャンスが来てもまず「面倒じゃないか」と聞いてしまいます。表面は穏やかでも、心の中では悔しさや鬱屈を抱え、誰かに言葉をやわらげてほしいと思っています。

太陰星・天梁星・巨門星との違い:同じ「やわらかさ」にまとめない

太陰星(たいいんせい)もやわらかい星ですが、内に飲み込み、夜に帳尻を合わせ、細かいことをよく覚えていて、人の世話をするときは懐に抱え込むようにします。天同星はその場の和やかさに近く、気持ちが高ぶれば誰かにそばにいてほしく、過ぎればおいしいものを食べたくなり、貸し借りを覚えているとは限りません。太陰星は後まで覚えていて、天同星は過ぎたら終わりです。

天梁星(てんりょうせい)は蔭星で、先にかばい、先に筋を通し、先に大人の役を引き受けます。天同星は福星で、先にゆるめ、先に楽しみ、家長役はあまりやりたがりません。巨門星(こもんせい)は話をはっきりさせ、最後まで確かめたい星です。天同星は議論がいちばん苦手で、話すのはたいてい場を収めるためで、問い詰めるために使うことはほとんどありません。巨門星と重なると、口は愚痴にも、食べたいものをねだることにも使われます。太陰星と重なると、家庭と気持ちの比重が増します。天梁星と重なると、福の中に、どうしても大人にならなければならない味わいが少し加わります。命盤を読むときは、その宮が求めているのが受け止めてもらうことか、守ってもらうことか、筋を通してもらうことかを考えます。

開運のヒント:なだめてもらったあと、自分で立ち上がる

天同星がなだめてもらいたがるのは、恥ずかしいことではありません。それがないと、誰にも大事にされていないと感じ、気持ちが子どもの段階で止まってしまいます。一方で、自分で立ち上がる一歩がないと、福は「心地よい」ところで止まり、大事な選択をなだめてくれる人に任せてしまいます。

気分が少し子どもっぽいのは、話が通じないということではありません。慰めを求めてもいいのですが、すべての決定を人に預けてはいけません。だらけ癖も同じで、休んだあと自分から走り出すことはなく、外からの力がなければそのまま横になっています。メールを一通返す、一度外に出る、こうした小さな行動のほうが完璧な計画より役に立ちます。

仕事運と金運:仕事は雰囲気で選び、お金は暮らしに使う

サービス、教育や子育て、飲食、コンテンツ、人をくつろがせる仕事が向いています。厳しいノルマや足の引っぱり合いがあると、まず逃げたくなります。昇進の話が来れば受けますが、自分から勝ち取りに行くことはあまりありません。化権が天同星のある官禄宮や命宮に入ると、いちばん責任を負いたくない人が決定役に指名される、という形がよく見られます。引き受けたら範囲を確かめること。避けても課題は残ります。

お金は細く長く流れ、暮らしを暮らしらしくすることに使います。財はあるのに追いかけないのです。化禄が財帛宮や福徳宮に入ると、収入と使いたい気持ちが同じ日にやって来がちです。化忌なら手続きが滞り、気分が沈むとカードを使ってしまいます。命盤からわかるのはこのリズムまでで、預金の額はわからず、資産管理の代わりにもなりません。

恋愛と友人関係:友人は息抜きに来て、パートナーは立ち上がるのを待つ

友人の中ではいちばん気楽な遊び仲間で、細かいことを気にせず合わせてくれるので、皆ひと息つきたくて声をかけます。人が多いことと、本当の味方がいることは分けて考える必要があります。付き合いやすさが長く続くと、いつでも暇で、いつでも頼みを聞いてくれる人だと思われてしまいます。

恋愛ではやさしく思いやりがあり、相手に恥をかかせるのを嫌います。衝突が起きればまずなだめ、先に謝りますが、自分が悪いとは限りません。問題は、なだめたあとも肝心のことが解決していない場合があることです。求めているのは気持ちを受け止めてくれる人で、なだめたあとも、天同星の人が立ち上がって小さな一歩を踏み出すのを待ってくれる人です。

天同星は怠け者という誤解

天同星は怠け者で野心がない、とよく言われます。競争のために自分を追い込みたくないだけで、本当に興味のあることにはのめり込みます。外からはのんびりして見えるだけです。

お人よしで押しに弱い人と見られることもあります。譲ってくれても、心の中ではちゃんとわかっています。本当に追い詰められたら、姿を消すことで答えを出します。譲れない一線が深いところに埋まっているだけです。

福星なら一生順調、という話もあります。福星が与えるのは満足しやすさと譲ってもらいやすさで、波風は同じように来ます。安楽に過ごしすぎると、波風が来たときに自分に力がないことに気づきます。化忌が天同星のある宮に入るのは注意のサインで、呪いではありません。

四化と十二宮:天同星の使い方、入る宮でどう違うか

心地よくてもかまいませんが、その場にとどまってはいけません。一度「いいえ」と言えるようになれば、譲ることが際限のない借りになりません。化禄は楽しみと縁を開きますが、何かを保証するものではありません。化権は福星を責任を担う側へ押し出すもので、与えられるのは権限と責任であり、そのまま昇進と読むことはできません。当サイトの四化表では、天同星は化禄(丙年)、化権(丁年)、化忌(庚年)にだけなり、化科にはなりません。この宮に化科が見えるときはほかの星が入っていて、穏やかさが人に認められるという線を運んできています。化忌はだらけ癖と気分を照らし出すので、片づけが必要です。生年は下地、大限(10年運)はこの10年の課題、流年はその年の天気です。丙・丁・庚年生まれの人がそれぞれどう読むかは、天同星の四化の読み方にまとめています。

同じ天同星でも、命宮なら先に肩の力を抜いてから力を出す人、夫妻宮なら甘い関係だけれどふたりで先延ばしになりやすく、官禄宮なら権力争いを好まず指名されてから引き受け、財帛宮ならお金を楽しみに使い、福徳宮なら本当に楽しむのが上手で、楽しみで不安を覆い隠すのも上手です。対宮と三合もあわせて読みます。夫妻宮なら向かいは官禄宮、福徳宮なら向かいは財帛宮です。大限や流年が天同星の宮にめぐる時期のテーマは、面倒を見てもらいながら、自分でも動くことです。天同星がどの宮に入っているかを確かめ、その宮の個別ページを読んでください。

天同星は身主にもなります。旧暦の卯年・酉年(うさぎ年・とり年)生まれの人は身主が天同で、命宮に天同星が入るかどうかとは別の話です。命主・身主の調べ方と読み方は命主・身主の調べ方をご覧ください。