命宮の禄存
命宮に禄存星(ろくぞんせい)が入る人は、何かあるとまず「足りるか、手元に残せるか」を考え、そのあとで「やるかどうか」を決めます。お金の数字に敏感で、安心感への欲求が人より強く、削れるところは手際よく削ります。禄存星が命宮に入る盤は、必ず羊陀夾命になります。
禄存星(ろくぞんせい)は生まれ年の十干で配置され、子・寅・卯・巳・午・申・酉・亥の八つの地支にしか入らず、辰戌丑未には入りません。擎羊星は必ず禄存星から順行で一つ先の地支に、陀羅星は一つ手前の地支にあるので、禄存星が命宮にあるとき、擎羊星は父母宮、陀羅星は兄弟宮にあります。
羊陀夾命は守りが固く、孤独も深い
擎羊星(けいようせい)が父母宮、陀羅星(だらせい)が兄弟宮に入り、命宮を左右から挟みます。これが羊陀夾命(ようだきょうめい)で、禄存星が命宮に入るすべての盤で成り立ちます。
羊陀夾命は、保守的で孤独を抱えやすく、財は守りに向く配置と読みます。かみ砕くと、あなたは何でも自分で背負い込む傾向があり、お金も決断も人に預けたがりません。上側(父母宮の擎羊星)では、急かされたり、きつく言われたりすることが多く、同世代側(兄弟宮の陀羅星)では、引きずる用事や立て替えるお金が出やすくなります。挟みの強さは、擎羊星と陀羅星がそれぞれどの主星と同じ宮に入るか、廟地か陥地かで変わります。
あなたは生まれつき、先を見て余力を残す人です
衝動買いはあまりせず、買う前に価格を比べ、今月の残りを考えます。給料が入ってすぐスマホを買い替える人がいる横で、あなたは家賃や生活費、固定費が揃っていることを確かめてから、欲しいものを考えます。
あなたは「底」に敏感です。口座の残高があるラインを割ると、眠れなくなります。この慎重さのおかげで、同年代より早く蓄えができ、勢いに乗った失敗も少なく済みます。
節約が行きすぎて動けない
いちばん多いのは、倹約が行きすぎる形です。支出をすべて損失とみなし、必要な出費まで先送りにするので、お金はたいして節約できず、時間ばかりが消えます。直すべきもの、診てもらうべきもの、学ぶべきことは、先送りするほど高くつきます。
もう一つは、安心感をすべて貯金額に預けてしまうことです。数字が増えれば安心、減れば不安という状態では、守ることはできても判断ができなくなり、チャンスが来ても先にリスクを考え、考えているうちにチャンスが去ります。この倹約が周りの人への要求になることもあり、自分が無駄遣いしないから他の人もすべきでないと考え、関係が張りつめてしまいます。
先に最低ライン、そのあとで使い道
お金をまず三つに分けます。動かさず守る分、日常で使う分、試してみる分です。分けておけば、お金を使うたびに迷って消耗することがなくなります。
健康、学び、道具に使うお金は長期のコストと考え、削るべきは衝動的な一回分です。守るだけで動かさなければ、土台がどれほど厚くても、インフレに少しずつ食われていきます。
命宮の禄存星、入る地支と天馬星
禄存星が入るのは寅・卯・巳・午・申・酉・亥・子の八つの地支だけで、辰・戌・丑・未の四つの宮には一度も入りません。ですから禄存星が命宮にある人の命宮は、この四つの宮にはなりません。位置は生まれ年の十干で決まり、甲は寅、乙は卯、丙と戊は巳、丁と己は午、庚は申、辛は酉、壬は亥、癸は子です。
甲子・甲申・甲辰・庚寅・庚午・庚戌の六つの年に生まれた人は、天馬星(てんませい)が禄存星と同じく命宮に入り、これが禄馬交馳(ろくばこうち)です。守りが固いうえに動くこともでき、動き回りながら収入を得る仕事に向きます。ほかの年に生まれて禄存星が命宮にある人は、ひとつの場所でゆっくり積み上げるほうに傾きます。
命宮の禄存星に火星・鈴星・地空星・地劫星・化忌が重なるとき
地空星(ちくうせい)・地劫星(ちこうせい)が禄存星と同じく命宮に入ると、貯めたい気持ちがある一方でいつも思わぬ出費があり、お金への不安が人より強くなります。火星(かせい)・鈴星(れいせい)が同居すると、ふだんは倹約しているのに、ときどき一度に大きな買い物をして、そのあと何日も後悔します。
生年の化忌(かき)が命宮の主星につくと、お金や安心感に関わることがいつも心の中で回っています。これは気がかりで、お金がなくなるという意味ではありません。その件を、いくら貯まったか、あといくら残っているかという数字にしてみましょう。目に見えれば慌てにくくなります。
命宮に禄存星と空劫、お金は入るのも出るのも早いのか
命宮に禄存星があり、地空星・地劫星も命宮にあると、お金は入るのも出ていくのも早いのか、誰かに管理を頼むべきかと聞かれることがよくあります。当サイトの読み方では、禄存星はお金を守る習慣を与え、地空星・地劫星は思わぬところからお金を流れ出させやすくします。この二つが重なると、貯金をとても気にしているのに、いつも突然の出費がひとつある、という形がよく見られます。管理を頼むより、まず思わぬ出来事のための分を取っておきましょう。毎月決まった額を突然の出費にだけ使う口座に入れ、何かあったらそこから出せば、ほかのお金に手をつけずに済みます。