紫微家

官禄宮の禄存

官禄宮の禄存星(ろくぞんせい)を持つ人は、職場で積み重ねで勝負します。勤続年数、専門性、制度、決まった枠といった、人が遅いと嫌がるものこそが土台です。両側には奴僕宮の擎羊星(けいようせい)と田宅宮の陀羅星(だらせい)があります。

貪狼父母甲寅天機巨門福徳乙卯紫微天相田宅丙辰七殺奴僕戊午遷移己未廉貞疾厄庚申財帛辛酉破軍子女壬戌天同夫妻癸亥武曲天府兄弟甲子太陽太陰命乙丑天梁陥禄存官禄宮身丁巳金四局命主 巨門 身主 文昌陽男
サンプル命盤:官禄宮の禄存(あなたの命盤ではありません)

地位は安定、両側は衝突と停滞

仕事そのものは守りが固い配置です。擎羊星が奴僕宮にあるため、同僚や協力相手とぶつかりやすく、手柄を争ったり、面と向かって言い返したりしがちです。陀羅星が田宅宮にあるため、住まいや家事のことが、あなたの時間を少しずつ削ります。

そのため、この配置の人はよく、仕事は難しくないが、難しいのは仕事の周りの人と家のことだと感じます。同僚との分担を文書にしておき、家のことは決まった時間を割いて片づけると、本業が守れます。

あなたは時間と引き換えに地位を得ます

積み上げられる仕事が向いています。制度があり、勤続年数が評価され、専門的な敷居のあるポジションです。同じことを十年続ければ、人が追いつけない細部まで仕上げられます。

収入が毎月変わる環境や、今日はあっても明日はない環境は好みません。見通しが立つからこそ、安心して仕事に取り組めます。

安定が足踏みに変わる

成長していないと分かっているのに、その確実さを手放せず、守ったまま転職できません。長くいても強くなるとは限らず、毎年同じことをするだけなら、勤続年数は同じ一年を何度も繰り返しているにすぎません。

自分の土台をすべて会社に預ける人もいます。会社は潰れない、ポジションは動かないと信じて、自分のための別の備えを残していません。

年数を実力に換える

毎年一つ、持ち出せる能力を自分に加えます。資格、手法、説明できる成果などです。自分への投資として一定額を決めて回し、止められない支払いのように続けましょう。

心の中に、社外の相場を持っておきます。自分の価値が分かっていれば、残るか去るかを選ぶ元手になります。

官禄宮の禄存星、化禄と同じ宮に入る年

禄存星が官禄宮にあると、命宮と財帛宮が同じ組になるので、あなたの仕事が収入と安心感を直接支えています。生年の化禄(かろく)もこの宮に入れば双禄(そうろく)と呼ばれます。甲年の廉貞星(れんていせい)が寅、乙年の天機星(てんきせい)が卯、丙年の天同星(てんどうせい)が巳、丁年の太陰星(たいいんせい)が午、戊年の貪狼星(どんろうせい)が巳、己年の武曲星(ぶごくせい)が午、庚年の太陽星(たいようせい)が申、辛年の巨門星(こもんせい)が酉、壬年の天梁星(てんりょうせい)が亥、癸年の破軍星(はぐんせい)が子、この十通りのときだけ双禄が同じ宮に入ります。

双禄が官禄宮に入れば、仕事は守りが固いうえに入るお金もあり、積み上げ型のよい形です。双禄でなくても、禄存星があれば、年数と専門性で少しずつ上がっていけます。

官禄宮の禄存星に火星・鈴星・地空星・地劫星・化忌が重なるとき

地空星(ちくうせい)が官禄宮に同居すると、仕事についての考えは多いのに、禄存星のせいで安定を手放して試す勇気が出ません。地劫星(ちこうせい)が同居すると、苦労して積み上げた年数や成果が、組織の変化で目減りしがちです。火星(かせい)が同居すると、ふだんは落ち着いているのに、追い詰められると突然辞めてしまいます。鈴星(れいせい)が同居すると、仕事の不満をため込んだまま、一年また一年と引きずります。

官禄宮の主星に化忌(かき)がつくと、仕事でずっと手放せないことがあり、たいていは昇進や給料が止まっていることです。これは止まっているだけで、行き止まりではありません。まずこの一年の成果を一枚にまとめてから、話し合いに行きましょう。

官禄宮の禄存星、公務員や会社員に向いているのか

官禄宮に禄存星があると、公務員試験を受けたり会社員になったりするほうが向いていて、起業には向かないのかと聞かれることがよくあります。官禄宮の禄存星は、あなたが積み上げができて年数が評価される環境に向いているという意味で、公務員、大企業、専門分野は確かに合っています。起業できないわけではなく、人より多めに予備のお金を用意しておく必要があるだけです。自分が求めているのが安定なのか自由なのかを先にはっきりさせてから、方向を決めましょう。