七殺星(しちさつせい)とは:性格・恋愛・仕事の特徴(紫微斗数)
同じ星でも、どの宮に入るか、どの星と組むかで意味が変わります。星一つだけで吉凶は決められません。
七殺星(しちさつせい)は紫微斗数で南斗の将の星です。性質は孤独で、厳しく張り詰めていて、まっすぐ。物事に向き合うとまず手を出し、成功と失敗の波が大きい星です。つかさどるのは道を切り開くこと、一分野を一手に担うこと、一つのことを最後まで貫き通すことで、人を怖がらせる材料に使うのは間違いです。七殺星自身は四化にならないので、命盤で見える化禄・化権・化科・化忌は、すべて別の星から入ってきたものです。
七殺星の性格:孤独で、張り詰めていて、まっすぐな将の星
七殺星が物事に向き合ったときの最初の動きは、前に出ることです。道がふさがり、周りがまだ迷っているうちに、もう足を踏み出しています。本当は考えているのですが、まどろっこしさと無駄話に耐えられず、考え終えたらすぐ動きます。人より無鉄砲に見えて、実は先にひと通り計算していることがよくあります。
孤独が基調です。人付き合いはあるのに、演じるのが嫌いで、人を待つのが嫌いで、自分で背負うことに慣れています。張り詰めた空気はリズムに表れます。言葉は短く、決断は速く、場が長引くと切り上げたくなる。このまっすぐさは、専門の仕事では潔さになり、食事の席では命令口調のように聞こえます。一つの分野を一手に任されればやりこなせますが、大勢の中に押し込まれて指示を待つ立場には、じっとしていられません。
向かいは必ず天府星:朝斗・仰斗と三通りの同宮
七殺星と天府星(てんぷせい)の位置は固く結ばれていて、七殺星がどの宮にあっても、その向かいには必ず天府星があります。将の星が前で突き進み、蔵の星が向かいで守る。七殺星を読むときに最初に覚えておくべきことです。七殺星が寅・申に単独で入るときは向かいが紫微星(しびせい)と天府星、子・午に単独で入るときは向かいが武曲星(ぶごくせい)と天府星、辰・戌に単独で入るときは向かいが廉貞星(れんていせい)と天府星です。古書は子・午・寅・申で命宮にある形を「朝斗」、三方から見る形を「仰斗」とし、突き進む勢いの後ろに帝星や財の星の支えがあることを言っています。
残りのおよそ半分の命盤では、七殺星に同じ宮の星があります。巳・亥で紫微星と同じ宮に入るのが紫殺で、帝星が将の星の力を人を率いる力にまとめます。卯・酉で武曲星と同じ宮に入るのが武殺で、決断とお金が結びつき、浮き沈みがいちばんはっきりします。丑・未で廉貞星と同じ宮に入るのが廉殺で、勢いの中にルールと計算が加わります。この三通りでは、向かいはどれも天府星が単独で入ります。同じ宮の星があるときは、まず二つの星の組み合わせを読み、それから七殺星の面に戻って見ます。
この人生で学ぶのは戦場を選ぶこと:止まれてこそ強い
将の才は、すべての戦いを戦う必要はありません。どの戦いなら体・人間関係・お金を賭ける価値があるかを見分けることです。成功と失敗の波はこの星にとって普通のことで、判決ではありません。前半は苦しく、中盤になってようやく足場が固まる人はたくさんいます。舞台が合わず戦いを変え続けていると、ずっと突き進む段階にとどまります。孤独は、正しく使えば一人で任されること、間違えれば誰もついてこず、自分もついてこさせないことになります。
うまくいくと、こうなります。まっすぐなのは変わらないけれど、止まれる。孤独なのは変わらないけれど、そばに止めてくれる人がいる。まず手を出すのは変わらないけれど、引き渡す内容は紙に書いておく。逆に、疲れを証明のように扱い、人間関係を第二の戦場にし、次の戦いでこの戦いの傷を覆い隠していると、将の才はそうしてすり減っていきます。
七殺星の仕事運・金運:専門と行動で稼ぎ、お金はしばしば戦果
仕事では、自分で手を動かし、決断でき、勝ち負けが見える専門の仕事が合っています。現場で決める必要があり、手に技があり、結果が目に見える仕事です。管理されて何も決められない、何年たっても成果が見えない手順中心の持ち場では、まず反発します。書類仕事もこなせますが、退屈になると自分で戦いを探しにいきます。
お金はしばしば戦果です。ひと波の案件、一度の勝ち戦、専門で勝ち取った収入。人から支給されるのを待つ、利息でゆっくり増やすといったリズムには、じっとしていられません。波が大きいことは破産することではなく、懐が温かいときこそ自分で止まる線を決めます。化禄が七殺星のいる財帛宮や官禄宮に入れば戦場に兵糧が増え、化忌が入れば、請求・範囲・無理に引き受けた案件で詰まりやすくなります。命盤でわかるのは収入の気質で、いくら投じていくら残すかは、やはり自分の帳簿で計算します。
七殺星の恋愛・人間関係:義理は固く、余白も残す
友人の間では義理堅く、恩と恨みをはっきり分けます。連絡先の数は多くありませんが、肩を並べる人とのつながりは固いです。うわべの社交辞令は面倒がってしませんが、何かあれば駆けつけます。同僚を兄弟のように扱う、義理に上限を設けない、すぐに人を身内と見なす。これがこの星の人付き合いで、いちばん高くつく使い方です。
恋愛では行動で示し、推し量るのは好みません。ついてこられて、受け止められる人を求めます。頼りなく、何でも察してほしいという相手には、すぐに我慢がきかなくなります。一人の空間が必要ですが、愛情はちゃんとあります。仕事が忙しくなると、まずいちばん身近な相手との関係が冷えます。時間を戦場に取られるときは、二人の時間を別に確保し、「片がついたら埋め合わせる」と後回しにしないことです。
七殺星は凶暴で一生波乱、というのは誤解
いちばんよく聞くのは、七殺星は凶暴で一生波乱に満ち、必ず流血沙汰があるという話です。将の星が表すのは気迫と道を切り開くことで、災いの時刻表などついていません。勢いを専門の仕事に使えば将の才になり、人とぶつかることに使えば、ますます孤独になるだけです。成功と失敗の波はリズムが激しいということで、壁にぶつかると一生決まっているわけではありません。
七殺星は衝動的で後先を考えない、と言う人もいます。考えてはいて、決断が速いだけです。本当に危ないのは、計算し終えても止まる線を決めず、次の戦いでこの戦いに負けていないことを証明しようとすることです。
七殺星は必ず警察や自衛官の道に進む、必ず短気だ、夫妻宮に七殺星があれば殺破狼だ、と決めつける人もいます。殺破狼とは、七殺星・破軍星(はぐんせい)・貪狼星(どんろうせい)の三つが三方に分かれて入る形で、それぞれ将・壊す・欲をつかさどります。夫妻宮に七殺星があれば、三つの星は夫妻宮・遷移宮・福徳宮に入り、命宮の殺破狼格とは別の話で、職業とも関係ありません。
七殺星は四化にならない:入ってくる化禄・化権・化科・化忌の読み方
七殺星の四化を読むときは、まずこの星自身は化禄にも化権にも化科にも化忌にもならないことを覚えておきます。この宮に化禄・化権・化科・化忌があれば、それは別の星が光を当てたものです。化禄は資源と縁が開けることで、将に兵糧が配られます。化権は権限と責任、前に進める力で、名指しで将に任じられます。化科は評判と秩序で、まっすぐさが専門性として受け取られます。化忌は注意と後始末が必要なことで、無理をする、孤独、成功と失敗の線が照らし出されますが、災いというほどのことではありません。
生年の四化が七殺星のいる宮に入るのは、生まれつき持っているテーマで、毎日突撃しているという意味ではありません。大限(10年運)の四化は、この10年に将の才が試されるということで、戦場・止まる線・働く時間を広げて見直すのに向いています。流年(年運)の四化はその一巡を照らすだけで、明かりが過ぎれば移っていきます。あなたの命盤に実際に入ってきた星を基準にしてください。
生年の化忌がすでに七殺星の宮を照らしているところに、大限や流年の化忌がさらに入ってくると、同じ戦いが二度名指しされるのと同じです。このときはまず戦線を縮め、兵を増やさないことです。化禄と化忌が同時に入ってくると、戦場が開けたとたんに兵糧や手続きで詰まることがよくあります。二つのことが同時に起きているので、打ち消し合うわけではありません。
七殺星の生かし方
七殺星を生かす前に、自分に問いかけてください。この宮の戦いは戦う価値があるか。あなたが飛び出したとき、止めてくれる人はいるか。手を動かしたことが、人に引き渡せる形になっているか。すべてそろっていれば、この星は道を切り開けます。どれもなければ、あちこちで戦いを探して回ることになります。大限(10年運)や流年で七殺星の宮に回ってくる数年も同じで、戦場を選び、止まる線を書く時期です。この宮がここから大きく浮き沈みするわけではありません。
同じ七殺星でも、命宮なら本人が将の気を帯び、官禄宮なら役職に戦う場が必要、夫妻宮なら恋愛で二人とも硬く、財帛宮ならお金と勝ち戦が結びつき、兄弟宮・奴僕宮なら身の回りの人が一人ひとり気骨を持っています。七殺星を読むなら、どの宮に入っているか、向かいの天府星がどの星と同じ宮にいるかを見る必要があり、「七殺星は突っ走る」の一言では語りきれません。