財帛宮の化科とは
財帛宮に化科(かか)が入ると、帳簿がはっきりして、料金も妥当で、評判そのものがお金を運んできて、人も安心してあなたにお金を預けます。ただし、化科が陥地に入るとき、あるいは擎羊星(けいようせい)・陀羅星(だらせい)・地空星(ちくうせい)・地劫星(ちこうせい)にさらに出会うとき、『紫微斗数全書』巻五は「科名陥於凶神、苗而不秀」と述べています。科名の星が凶星の中に落ちれば、芽は出ても実らない、という意味で、人目に触れるのが欠点のほうになることもあります。ここで述べているのは生年化科です。
帳簿がはっきりして、評判がお金を運ぶ
料金には筋が通っていて、帳簿が明快なので、人は安心してお金や帳簿をあなたに預けます。専門性への評判そのものが資産で、顧客は安心のために少し多く払ってもよいと思い、支払いでもめることも少なくなります。
あなたは速さを欲張らず、着実に稼いでサービスをきちんと行うことを選びます。このイメージが顧客を呼び戻し、値段交渉で関係が壊れる場面も減らしてくれます。
看板は良いのに、値段が動かない
評判で料金を取りながら、サービスの中身が何年も更新されず、顧客は評判で来たものの、他社とあまり変わらないとわかって、戻らなくなります。体裁よく見える案件ばかり引き受け、見栄えは良くなくても実のあるお金を、価値が下がるのを恐れて断るので、収入源がかえって狭まります。
人前で体面を保つためにもお金がかかります。人をもてなす、贈り物をする、装いを整えるなど、どれも相応の出費になります。ひとつずつは大きくなくても、1年では少なくありません。
評判と値段を、一緒に更新する
年に一度、自分の料金表とサービス内容を見直します。評判が上がったら、値段と中身も合わせて上げます。
体面の外にある案件も検討します。まず割に合うかどうかを計算します。見栄を張るための出費は別の欄に記録し、見えるようにしておけば、抑えられます。
武曲星・太陰星・天梁星の化科が財帛宮に入るとき
甲年生まれで武曲星(ぶごくせい)が化科となって財帛宮に入ると、あなたが稼ぐのは信用のあるお金です。見積もりが明快で納期を守るので、客は安心してまた戻ってきます。武曲星は辰・戌・丑・未で廟となり、この信用は積み重ねるほど価値が上がります。巳・亥では平和で、帳簿は明快でも、値段の話し方がまっすぐすぎて、客には融通が利かないと感じられます。
庚年または癸年生まれで太陰星(たいいんせい)が化科となって財帛宮に入ると、お金の扱いが細やかで、貯金にも値段比べにも家計簿にもやり方があり、人からどうやって貯めているのか聞かれます。太陰星は亥・子・丑で廟となり、このやり方が長く効きます。卯・辰・巳では陥となり、どうすべきか分かっているのに、いざとなると気持ちに負けて使ってしまいます。
己年生まれで天梁星(てんりょうせい)が化科となって財帛宮に入ると、お金は専門性や人の世話と結びつくことが多くなります。コンサルタント、教育、保険、医療や看護といった仕事で、評判を頼りに依頼を受けます。天梁星は子・午・寅・卯・辰・戌で廟となり、評判が安定した収入をもたらします。巳・申・亥では陥となり、人のために節約してあげるのに、自分の料金は安くつけすぎます。
財帛宮の化科に地空星・陀羅星・化忌が重なるとき
地空星(ちくうせい)が化科と一緒に財帛宮に入ると、評判はあるのにお金が追いつきません。皆があなたを専門家だと言うのに、実際にお金を払う人は多くありません。陀羅星(だらせい)が同じ宮にあると、支払いが遅れがちで、あなたは催促しにくく、客もずるずると遅らせます。
庚年生まれで太陽星(たいようせい)と太陰星が丑・未で一緒に財帛宮に入ると、太陽星の化禄と太陰星の化科が同じ宮に入ります。お金と評判が一緒にやって来る、比較的順調な形です。丁年生まれで天機星(てんきせい)と巨門星(こもんせい)が卯・酉で一緒に財帛宮に入ると、天機星の化科と巨門星の化忌が同居し、計算はきっちりしているのに、お金の話ではひと言で話がこじれがちです。見積もりは文書にしてから送ってください。
財帛宮に化科があると、会計や資産運用の仕事に向くのか
財帛宮に化科があると、会計や資産運用のような仕事に向いているのか、とよく聞かれます。化科が示すのは、お金のことで信用を重んじ、帳簿が明快なので、人が安心してお金を預けてくれるということです。これは仕事の習慣で、業種は限りません。物を売るときにも、依頼を受けるときにも、教えるときにも生きます。まず、今の収入源をすべて書き出し、どれが評判から来ているかを見てください。そこにいちばん力を注ぐ価値があります。