紫微斗数のサイトで命盤が違うのはなぜ?「当たらない」原因になる8つの設定
紫微斗数が当たらないと感じたら、まずサイトごとの命盤の違いを疑ってください。差が出るのは真太陽時、サマータイム、夜の子の刻、閏月、年の切り替え、四化表、雑曜、輝度表の八つの設定です。紫微家の設定と、二枚の命盤の照らし合わせ方がわかります。
同じ生年月日なのに、二つのサイトで紫微斗数(しびとすう)の命盤を作ると、片方は命宮に紫微星(しびせい)があり、もう片方は主星のない宮になっていることがあります。主星は同じでも、四化が一つだけ合わないこともあります。紫微斗数が当たらないと感じる人の中には、実はこの違いでつまずいている人が少なくありません。多くの人は、どちらかが計算を間違えたのだと考えます。
たいていは、どちらも間違えていません。紫微斗数の命盤を一枚作るには、長い換算の道をたどります。時計の時刻を十二の時刻(子の刻・丑の刻…)に直し、新暦を旧暦に直し、年干で四化を決め、月と時刻で命宮を決め、旧暦の誕生日と五行局で紫微星の位置を決め、残りの星を一つずつ配置していきます。この道にはいくつも分かれ道があり、古書がはっきり決めていないところで、後の人がそれぞれ一方を選んできました。二つのサイトが一つでも違う道を選べば、できあがる命盤は別々のものになります。
分かれ道は二種類です。最初の五つは命宮や主星を動かし、命盤全体が入れ替わります。残りの三つは命盤上の表示が変わるだけで、命宮と主星は動きません。
命盤全体が入れ替わる五つの分かれ道
一、時計の時刻を真太陽時に直すか
時刻の区切りは太陽の動きで決まりますが、時計の時刻はタイムゾーン全体で共通です。日本標準時は兵庫県明石市を通る東経135度を基準にしているので、経度の差だけでも、東京では真太陽時が時計よりおよそ19分、札幌では25分ほど進み、福岡では18分ほど遅れます。命盤作成によっては入力した時刻でそのまま区切るもの、経度の差だけを補うもの、経度の差と均時差(季節による太陽の進み遅れ)の両方を補うものがあります。紫微家はすべて真太陽時に直して作り、この換算を切る設定はありません。生まれた時刻が区切りの真ん中あたりなら、どの方法でも同じ命盤になります。区切りの境目に近いときや、生まれた場所がタイムゾーンの基準の経度から遠いときは、時刻の区切りが変わります。どのくらい差が出るか、どこで差が大きいかは真太陽時とはをご覧ください。
二、サマータイムとその年のタイムゾーン
生まれた年にサマータイムが行われていれば、出生の記録の時刻はふだんより一時間進んでいます。日本でも1948年から1951年まで、夏の間サマータイムが行われました。海外では、シンガポールやマレーシア半島部の標準時が1945年から1981年までUTC+7:30で、いまのUTC+8ではありませんでした。命盤作成によってはこうした事情を考えず、いまのタイムゾーンでそのまま計算します。紫微家は、生まれた都市でその年その日に実際に使われていた時刻に戻してから真太陽時に直すので、時刻は出生の記録どおりに入れ、自分で一時間引かないでください。各地で時刻が調整された年についてはサマータイムの時期に生まれた人の命盤にまとめています。
三、夜十一時以降はどちらの日か
子の刻は午前零時をまたぎます。夜十一時から十二時までの間は、「子初換日」の作り方では翌日、「子正換日」の作り方ではその日として扱います。日付が変われば旧暦の誕生日も変わり、紫微星の位置も動いて、主星がまとめて別の宮に移ることがあります。紫微家は子初換日をとり、真太陽時に直したあとで夜十一時以降になる場合は、翌日の朝の子の刻として作ります。二つの考え方それぞれの根拠は夜の子の刻生まれはどちらの日かをご覧ください。
四、閏月を何月とするか
閏月生まれの人の月を、その月とするか次の月とするかには、月全体をその月とする、月全体を次の月とする、月の途中で分ける、の三つの数え方があります。紫微家は十五日を境にし、一日から十五日まではその月、十六日以降は次の月とします。命宮を出すのに使うのは旧暦の月で、節気で区切る月ではありません。命宮も身宮も生まれ月から数えるので、月が動けば二つとも動くことがあります。
例を挙げます。2023年閏二月十六日(新暦4月6日)、東京で正午に生まれた場合、紫微家の命盤では命宮が戌にあり巨門星(こもんせい)が入り、水二局になります。閏月全体を二月とする作り方では、命宮が酉にあり紫微星と貪狼星(どんろうせい)が入り、木三局になります。三つの数え方の由来は閏月生まれの命盤の作り方をご覧ください。
五、どの日から新しい年とするか
紫微斗数の命盤の年干は、生年の四化を決め、禄存星(ろくぞんせい)・擎羊星(けいようせい)・陀羅星(だらせい)の宮を決め、五行局を出すのにも使われます。新しい年をどの日から数えるかには、旧暦の元日(旧正月)で切り替える方法と、立春で切り替える方法の二つがあります。紫微家の紫微斗数の命盤は旧正月で年を切り替えます。命盤に一緒に載せている八字(日本でいう四柱推命)は子平の決まりに従い、年柱を立春で切り替えます。そのため旧正月と立春の間に生まれた人は、八字ではまだ前の年なのに紫微斗数の命盤はもう新しい年になっていますが、二つは矛盾しません。
2023年1月25日、東京で正午に生まれた人は、旧暦の正月四日で、旧正月は過ぎていますが立春(2月4日)はまだです。紫微家は癸卯の年として作り、生年の四化は破軍化禄・巨門化権・太陰化科・貪狼化忌、木三局、命宮は申で主星はありません。立春で年を切り替える作り方では壬寅の年として扱われ、四化は天梁化禄・紫微化権・左輔化科・武曲化忌、五行局は土五局になり、命宮は同じ申でも、そこに天同星(てんどうせい)と天梁星(てんりょうせい)が入ります。この人の八字は、年柱が壬寅と書かれます。
表示だけが変わり、骨組みは動かない三つの分かれ道
六、四化表
十の天干がそれぞれどの四つの星を化すかは、ほとんどの天干で各流派が一致していますが、戊・庚・壬などいくつかの天干では説が分かれます。紫微家の四化表では、この三つの天干は次のとおりです。戊は貪狼化禄・太陰化権・右弼化科・天機化忌。庚は太陽化禄・武曲化権・太陰化科・天同化忌。壬は天梁化禄・紫微化権・左輔化科・武曲化忌。ほかのサイトの命盤と比べるときは、まず相手がこの三つの天干をどう書いているかを確かめてください。
この項目で差が出るのは、説の分かれる天干に当たったときだけです。生年や大限、流年の天干がちょうどその天干のとき、化す星が変わります。星がどの宮にあるかは影響を受けません。四つの化星の意味は四化とはをご覧ください。
七、雑曜と命主
十四主星の配置はどの流派も同じで、違いは主に雑曜(小さな星々)にあります。雑曜は数十あり、どれだけ載せるか、どう配置するかは各流派で少しずつ違います。紫微家は『紫微斗数全書』の配置法を基準にし、空亡の組を「截路」と「空亡」の二つに分けてそれぞれ一つの宮に示しています。旬空も一つの宮だけに示します。ほかのサイトの命盤では、截路・空亡を載せずに截空・劫殺・大耗・龍徳を載せているものもあり、陰男・陽女の天傷・天使の位置がちょうど入れ替わっていることもあります。地空星(ちくうせい)・地劫星(ちこうせい)は生まれた時刻で配置します。子の刻生まれなら二つとも亥、午の刻なら二つとも巳、卯の刻・酉の刻なら一つが寅、一つが申にあり、向かい合う宮に入ります。
命主にも二通りの調べ方があります。紫微家は命宮の地支で調べますが、生まれ年の地支で調べる作り方もあります。命宮が子にある人は、紫微家では命主が貪狼になります。その人が午年生まれなら、年支で調べる命盤では破軍と書かれます。身主は生まれ年の地支で調べます。子年と午年は紫微家ではどちらも火星と書きます。古書の原文は「子午人火鈴星」で、ほかのサイトでは子年や午年が鈴星になっていることがあります。命主・身主の命盤での働きは命主・身主とはをご覧ください。
八、輝度表
主星に示される廟・旺・得・利・平・不・陥は、表を引いて決まるものです。表にはいくつかの版があり、何段階に分けるか、どの宮を旺とし、どの宮を得地とするかが流派によって完全には一致しません。紫微家は七段階に分け、各主星が十二の地支でどの段階になるかを輝度一覧表にすべて載せています。輝度(きど)が示すのは、その星がその宮で力を発揮しやすいかどうかで、星を別の宮に移すものではありません。
二枚の命盤が合わないときは、この順で確かめる
- まず入力を確かめる。 西暦か旧暦か、時刻、生まれた市区町村、性別を、二つのサイトで同じように入れているか。旧暦の誕生日を西暦の欄に入れてしまうのが、いちばん多い間違いです。詳しくは命盤には旧暦と新暦どちらを入れるかをご覧ください。
- 次に、実際に命盤に使われた日付と時刻を確かめる。 紫微家の命盤の中央の欄に表示される西暦・時刻・旧暦は、真太陽時の換算と夜の子の刻の日付の切り替えを終えたあと、実際に命盤に使った組み合わせです。これをもう一つのサイトと比べてください。時刻が違えば一から三の項目、日付が同じで旧暦の月が違えば閏月を疑います。
- 生年の四化を確かめる。 四つの化星がまるごと違うなら、旧正月と立春の間の生まれではないかを確かめます。一つだけ違うなら、四化表の違いです。
- 最後に雑曜、命主、輝度を見る。 命宮と主星が合っていて、違うのがこれらだけなら、二枚の命盤の骨組みは実は同じです。
最初の二つを確かめて、違いが時刻か日付の切り替えにあったなら、手元に候補の命盤が二枚あることになります。両方を作り、命盤の確かめ方に沿って、性格とこれまでの大きな出来事で照らし合わせてください。もともと生まれた時刻がはっきりしない方は、先に生まれた時刻がわからないときをご覧ください。
二つのサイトで二枚の命盤ができるのは、どこかの分かれ道で違う道を選んだからで、どちらかが計算を間違えたわけではありません。紫微家が分かれ道ごとに何を選んでいるかはすべて上に書きました。もう一方のサイトの設定と照らし合わせれば、二枚の命盤がどの段階で分かれたのかがわかります。