応用編

夜子時(23時台)生まれは何日?子の刻の日付の変わり目(紫微斗数)

夜11時台に生まれた夜子時(夜子の刻)の命盤は、その日と翌日のどちらで作るのか。紫微斗数には子初換日と子正換日の二つの考え方があります。違いと、盤のどこが変わるか、当サイトの扱い、二枚の命盤の見比べ方をまとめました。

出生時刻が「午後11時40分」と書かれていたら、命盤はその日で作るのか、翌日で作るのか。紫微斗数(しびとすう)でよく聞かれる、夜子時(夜子の刻)の日付の問題です。紫微斗数は時刻(子の刻・丑の刻…)で命盤を作ります。時刻の基本は「命盤作成に正確な出生時刻は必要か」をご覧ください。この記事では、夜11時から0時までに生まれた人の命盤をどう作るかだけを扱います。

貪狼父母甲寅天機巨門福徳乙卯紫微天相田宅丙辰天梁官禄身丁巳七殺奴僕戊午遷移己未廉貞疾厄庚申財帛辛酉破軍子女壬戌天同夫妻癸亥武曲天府兄弟甲子太陽不太陰廟権命宮乙丑金四局命主 巨門 身主 文昌陽男
サンプル命盤:命宮を示しています。あなた自身の命盤ではありません

日本では出生時刻は戸籍には載りませんが、出生届と一緒に出す出生証明書や母子健康手帳に書かれています。12時間表記で書かれていることが多いので、「午後11時」は23時、「午前0時」は夜中の0時と読み替えてください。

子の刻はなぜ意見が分かれるのか

1日の十二の時刻のうち、子の刻は最初の刻で、夜11時から翌日の午前1時までにまたがります。前半の1時間は前の日(23時から0時、夜子時)、後半の1時間は次の日(0時から1時、早子時)にあたります。問題はここです。夜子時の1時間は前の日に入れるのか、次の日に入れるのか。

子の刻の両端をどちらに入れるかで、命盤の「日」をどの日から数えるかが変わります。暦の上でこの線をどこに引くかで、違う命盤ができるわけです。早子時はその日に入れることで意見が一致しています。分かれるのは夜子時の1時間だけです。

当サイトは、出生地の真太陽時(太陽の実際の位置で決まる時刻)に換算してから時刻を区切ります。日本の時計は東経135度(兵庫県明石市)を基準にしているので、それより東か西かで実際の時刻がずれます。当サイトで計算すると、東京で午後11時40分に生まれた場合、2月中旬なら真太陽時は23時44分で夜子時のままです。11月初めなら0時15分になり、日付をまたいで翌日の早子時になります。反対に那覇では、2月中旬の午後11時40分が22時56分になり、亥の刻に戻ります。亥の刻になれば、夜子時の問題そのものがなくなります。ですから、まず出生地を正しく入力することが、日付の線を考える前提になります。

二つの考え方の日付の切り方

考え方日付の変わり目夜子時(23:00〜24:00)の扱い根拠と特徴当サイトの扱い
子初換日夜23:00翌日の子の刻とする干支の暦では「子が1日の始まり」で、時刻は子の刻から数える当サイトはこちら
子正換日夜中0:00その日の夜子時とする現代の暦の0時の日付変更に合わせ、ふだんの役所の感覚に近い切り替えはありません。比べたいときは、同じ日の早子時(0時から1時)に入力し直します。時刻は同じ子の刻で、日の干支はその日のままになります
  • 子初換日(夜子時は翌日):1日は子の刻から始まり、夜11時を過ぎたらもう翌日です。「子の刻は1日の始まり」という言い方は、この暦の慣習を指しています。
  • 子正換日(夜子時はその日):夜中の0時を日付の境とし、23時から24時はまだその日、0時を過ぎてから翌日です。カレンダーや多くの書類は0時で日付を切るので、「ふだんの暦と同じ」というのがこの考え方の根拠です。

どちらにも使う人がいて、どちらにも根拠があります。二つの暦の慣習の違いで、どちらかが必ず正しいとは言えません。

22時59分と入力して「子正換日」に合わせようとするのはやめましょう。22時59分はすでに亥の刻で、命宮が一つずれ、子正換日の命盤にもなりません。当サイトのオンライン命盤作成には子正換日の選択肢がないので、二枚を並べたいときは、同じ日の早子時に時刻を変えて作成してください。亥の刻に変えてはいけません。

日付が変わると盤のどこが変わるか

日付の線をどこに引くかは、「日」を基準にして数えるものすべてに影響します。日の干支、日で置く一部の星、流日(日運)の仕組みなどです。命宮と身宮は主に生まれ月と時刻で決まりますが、紫微星(しびせい)の位置は旧暦の誕生日と五行局で決まります。日付が変わると紫微星も動き、主星の一群がまとめて位置を変えます。夜子時生まれの人が二つの考え方で命盤を作ると、主星の位置まで違う二枚になることがよくあります。

日付の変更がちょうど旧暦の月の境をまたぐと、主星の位置だけでなく、命宮と身宮も動きます。ですから23時から0時までに生まれた人は、二つの考え方で命盤が一致しなければ、可能性のある命盤が二通りあることになります。同じ生年月日時でも、命盤作成ソフトや占い師によって盤が違ってくる理由の一つがここにあります。日付以外の違いは「サイトによって紫微斗数の命盤が違うとき」をご覧ください。

当サイトの考え方

当サイトの命盤作成は子初換日で、夜11時を日付の変わり目にしています。23時から0時までに生まれた人は、翌日の日の干支と星の配置で作成します。0時から午前1時までの早子時は、その日として作成します。

夜子時は可能性のある命盤が二通りできます。当サイトには子正換日の切り替えがないので、比べたいときは二枚作成してください。一枚は実際の時刻どおり(子初換日で翌日扱い)、もう一枚は同じ日の早子時(0時台で入力し、日の干支はその日のまま)です。候補が二枚そろったら、命宮の性質や人生の大きな出来事で照らし合わせる方法を「定盤:この命盤が自分のものか確かめる」で説明しています。時刻がまったくわからない場合は「生まれた時刻がわからないとき」をご覧ください。

境目にかかるときの対処

夜子時に生まれる確率はおよそ24分の1で、珍しくはありません。対処も難しくありません。出生証明書や母子健康手帳に何時何分と書かれていれば、そのまま入力して、考え方のルールどおりに作成します。自分で先に換算する必要はありません。どちらの考え方が合うか知りたければ、二枚を並べて、自分が経験した大きな出来事と照らし合わせます。避けたいのは、時刻がはっきりしないのに「聞こえのいいほう」を選んで作成することです。そうすると命盤全体が参考になりません。時刻の影響の大きさと入力のしかたは「命盤作成に正確な出生時刻は必要か」でくわしく説明しています。