応用編

真太陽時とは:紫微斗数の命盤で時刻を補正するべきか

真太陽時は、出生地で太陽が実際に進んだ位置で決まる時刻で、時計の時刻と2時間以上ずれることもあります。当サイトの計算方法、日本の主な都市の経度差、サマータイム期間の扱い、補正するべきか、時刻の境目にかかるときの対処をまとめました。

時計の時刻は同じ時間帯(タイムゾーン)の中で一つを共有していますが、太陽は経線を一本ずつ順に通っていきます。紫微斗数(しびとすう)は時刻(子の刻・丑の刻…)で命盤を作り、その時刻はもともと太陽の位置で区切られていました。太陽が真南のいちばん高いところに来たときが正午で、午の刻のちょうど真ん中にあたります。真太陽時とは、生まれたその瞬間に、出生地で太陽が実際に何時何分の位置にあったかという時刻です。

七殺遷移甲寅天同疾厄乙卯武曲財帛丙辰太陽子女丁巳破軍夫妻戊午天機兄弟己未太陰父母辛酉貪狼福徳身壬戌巨門田宅癸亥廉貞天相官禄甲子天梁奴僕乙丑紫微旺天府得命宮庚申木三局命主 廉貞 身主 文昌陽男
サンプル命盤:命宮を示しています。あなた自身の命盤ではありません

時計の時刻を入力した場合、当サイトはすべて真太陽時に換算してから時刻を区切ります。命盤の上部、出生データの後ろの小さな文字に換算結果が書かれています。たとえば「真太陽時 13:42」、別の時刻に変わった場合は「補正後、午の刻から巳の刻に変わりました」のように表示されます。生まれた時刻がその土地のサマータイム期間中なら、「サマータイム分を差し引き」と書き添えられます。時刻を直接選んだ場合(たとえば「子の刻」)や、時刻の対照表から選んだ場合は、それがすでに出生地の真太陽時の時刻だとみなし、選んだ時刻のまま作成して、経度による換算はしません。

時計の時刻と太陽のずれはどこから来るか

ずれの原因は三つあります。

  1. 経度。 時間帯の時計は一本の経線を基準にしています。日本標準時(UTC+9)の基準は東経135度で、兵庫県明石市を通る線です。出生地が東へ1度ずれるごとに太陽は4分早く、西へ1度ずれるごとに4分遅くなります。東京(東経139.65度)は時計より約19分進み、札幌(東経141.35度)は約25分、名古屋は約8分、大阪は約2分進みます。福岡(東経130.4度)は約18分、那覇(東経127.68度)は約29分遅れます。海外では、台湾・香港・中国本土・シンガポールが同じUTC+8を使っていても、東経120度との差でずれ方が違います。台北は約6分進み、香港は約23分、北京は約14分、シンガポール(東経103.8度)は約65分遅れ、北京時間を使うウルムチは2時間以上遅れます。
  2. 均時差。 地球が太陽のまわりを回る軌道は楕円で、地軸も傾いているため、太陽が真南に来る時刻は1年の中で前後に揺れます。2月中旬はおよそ14分遅れ、11月初めはおよそ16分進みます。4月中旬、6月中旬、9月初め、12月末はほぼゼロです。
  3. その年の時計。 生まれた年にサマータイムが行われていた場合や、シンガポールとマレー半島が1945年から1981年までUTC+7:30を使っていたような場合は、まず時計の時刻そのものを元に戻す必要があります。日本でも1948年から1951年まで、毎年5月上旬(1949年だけは4月上旬)から9月上旬までサマータイムが行われていました。くわしくは「サマータイム期間に生まれた人の命盤」をご覧ください。

当サイトの計算方法

  1. 出生した都市でその年・その日に実際に使われていた時刻(サマータイムを含む)で、時計の時刻を実際の出生時刻に直します。
  2. 経度の差を、1度につき4分で加えます。
  3. 生まれた瞬間の均時差を加えます。計算式はアメリカ海洋大気庁(NOAA)の太陽計算ツールのものを使っています。
  4. 分単位に四捨五入してから、時刻を区切ります。

以下はいずれも、当サイトで実際に命盤を作成した結果です。

出生地時計の時刻真太陽時時刻
東京2000-02-11 12:0012:04午の刻
東京2000-11-03 12:0012:35午の刻
東京1950-07-01 12:0011:15午の刻(サマータイムの1時間を差し引く)
大阪1950-07-01 12:0010:58巳の刻(時計では午の刻)
福岡2000-02-11 12:0011:27午の刻
那覇2000-02-11 23:4022:56亥の刻(時計では子の刻)
シンガポール1990-06-01 12:0010:58巳の刻(時計では午の刻)

換算して夜中の0時をまたぐと、日付が前の日に戻ったり、次の日に進んだりします。当サイトは日付も時刻も換算後の結果で作成します。たとえば東京で2000年11月3日の午後11時40分に生まれた場合、換算後は11月4日の0時15分で、翌日の子の刻です。中国のラサで2003年11月13日の午前0時40分に生まれた場合は、換算後が12日の夜11時ちょうどで、前の日の夜子時になります。夜11時以降の日付の数え方は「夜子時生まれは何日か」をご覧ください。

どこで生まれた人のずれが大きいか

  • 日本: 経度だけを見ると東京は約19分、札幌は約25分進み、福岡は約18分、那覇は約29分遅れます。均時差を足すと、東京では1年の中で5分から35分ほど進み、那覇では13分から43分ほど遅れます。大阪・京都・神戸のように東経135度に近い土地は、ほぼ均時差だけのずれです。奇数の時刻(1時・3時・5時…)の前後40分ほどに生まれた人は、真太陽時で時刻が変わらないか確かめてください。
  • 台湾: 本島は東経120度から122度の間にあり、主に均時差でずれます。台北は1年でいちばん大きくても20分あまりです。
  • 香港・マカオ: もともと20分あまり遅れていて、2月にはさらに十数分遅れ、最大で40分ほどになります。
  • シンガポール・マレー半島: 1時間以上遅れます。ペナンの2月の正午は、換算すると10時27分です。時計の上の時刻から一つ前に戻ることがよくあります。
  • 中国西部: 成都は1時間前後、ラサやウルムチは2時間前後遅れます。
  • ヨーロッパ・アメリカ: 時間帯が広く、さらにサマータイムがあるので、数分から2時間あまりまでずれます。マドリードの夏の正午は、換算すると9時41分です。

補正するべきか

時刻はもともと太陽で区切られたもので、時計の時刻はあとからできた約束事です。真太陽時に換算するのは、時計の時刻を、時刻本来の意味に戻すことです。ですから時計の時刻を入力した場合はすべて補正し、補正を切る選択肢はありません。命盤の上部に出る四柱(八字)の時柱も、補正後の時刻を使います。

命盤作成ツールや占い師の中には、時計の時刻をそのまま使う人や、経度だけを補正して均時差は使わない人もいます。生まれた時刻が一つの刻の真ん中あたりなら、どの方法でも同じ命盤になります。違いが出るのは、刻の境目の近くと、経度が時間帯の基準線から大きく離れている土地だけです。二つのサイトの命盤が合わないそのほかの設定は「サイトによって紫微斗数の命盤が違うとき」をご覧ください。

当サイトの命盤と、ほかで作った命盤が合わないときは、まず換算後の時刻が刻の境目に近くないかを見てください。近ければ、二つの刻それぞれに候補の命盤があります。時刻を空欄にして作成すると、各時刻の命盤が一覧で出るので、「命盤を特定する方法(定盤)」で、性格や大きな出来事と照らし合わせてください。

入力するとき

  • 出生地は市区町村まで書きます。 当サイトは都市名で経度とその年の時間帯を調べます。一覧にない都市は、地名から経度を調べます。
  • 時刻は出生証明書や母子健康手帳のとおりに入力します。 自分で先に真太陽時に直したり、サマータイムを差し引いたりしないでください。自分で一度、システムでもう一度換算すると、二重に換算されてしまいます。

時刻の確かめ方は「命盤作成に正確な出生時刻は必要か」をご覧ください。