紫微斗数Q&A

やる気が出ないときの占い:福徳宮と疾厄宮で見る心と体の消耗

やる気が出ないときの占いとして、紫微斗数の命盤では福徳宮で心の充電のしかたを、官禄宮・夫妻宮・疾厄宮で気力を奪う入口を見ます。命盤は病気の原因探しではなく、手をつける場所を探すためのものです。気持ちが軽くなる時期の見方もわかります。

気分が沈んでやる気が出ないとき、占いで原因を探したくなるかもしれません。ただ、紫微斗数(しびとすう)の命盤で病気の原因は探せません。命盤からわかるのは、あなたがどうやって気力を取り戻すか、ストレスがどの宮から入ってくるか、そしていまの大限と流年で心の負担が特に重くなっているかどうかです。気分の落ち込みと不安は違います。不安は止まらない状態で、落ち込みは力が出ない状態です。手をつけるべきは生活リズム、境界線、休み方で、命盤の良し悪しは助けになりません。

廉貞子女甲寅夫妻乙卯破軍兄弟丙辰天同命丁巳武曲天府父母戊午貪狼田宅庚申天機巨門官禄辛酉紫微天相奴僕壬戌天梁遷移癸亥七殺疾厄甲子財帛身乙丑太陽得太陰不権福徳宮己未土五局命主 武曲 身主 文昌陽男
サンプル命盤:福徳宮を示しています。あなた自身の命盤ではありません

まず福徳宮で、気力の戻し方を見る

福徳宮は休息、一人の時間、心が落ち着いているかどうかを表します。天同星(てんどうせい)が福徳宮にある人は、そこそこ暮らせていれば満足ですが、おおらかすぎて自分の落ち込みにまで手をつけなくなることがあります。太陰星(たいいんせい)が福徳宮にある人は、内省が多く一人の時間が必要で、まわりが騒がしいと気分が下がります。巨門星(こもんせい)が福徳宮にある人は、言葉が胸につかえるタイプで、外がうるさいかどうかより、言えずにこもることのほうがつらいのです。七殺星(しちさつせい)や武曲星(ぶごくせい)が福徳宮にある人は、休みの日も進み具合を計算していて、暇になるとかえって落ち着かず、それが積もると急に気力がすべて抜けることがあります。

福徳宮に主星がないときは、対宮の財帛宮から借ります。手元のお金に余裕があるかどうかが、気分が下がるかどうかを左右しやすくなります。化忌が福徳宮に入ると、同じ会話や片づいていない同じことを一晩中考え続けがちです。化禄が福徳宮に入ると、食べる、遊ぶ、買い物をすることでしのぎやすくなります。一時はしのげても、もとの原因に手をつけなければ、落ち込みはまた戻ってきます。化忌と化禄の読み方は四化とはをご覧ください。

落ち込みはどの宮から来ているか

疾厄宮は福徳宮の対宮でも三合でもありません。福徳宮は気力の戻し方、疾厄宮は体のどこが先に音を上げるかを表すので、二つは分けて読みます。眠りが浅い、食欲が乱れる、肩や首がこる。そういうときはまず疾厄宮と、その対宮の父母宮、三合の田宅宮と兄弟宮を見ます。太陰星が疾厄宮にある人は、気分が悪くなると食欲と睡眠がまず乱れます。天同星が疾厄宮にある人は、やる気が出ないときは食事まで適当になります。こういうときに「気にしすぎだよ」と言われても役に立ちません。読み方は疾厄宮で大きな病気はわかるのかにあります。

次に官禄宮と夫妻宮を見ます。落ち込むのがいつも月曜から金曜なら、仕事を抱えすぎていないか、リズムがそもそも合っていないかをまず考えます。いつもある関係が絡んでいるなら、運の良し悪しより先に境界線を考えます。官禄宮に主星がないときは対宮の夫妻宮の主星を借ります。三合から借りることはなく、四化で補うこともしません。関係の中でどう背負い、どう引くかは平日にも持ち込まれ、気力を使い果たす原因になります。

星が示しているのはストレスがかかったときの習慣で、性格の欠点ではありません。巨門星は言葉ではっきりさせずにいられず、廉貞星(れんていせい)は最後まで背負わずにいられず、天機星(てんきせい)は次の一手を考え尽くさずにいられません。習慣は調整できるので、自分を責める必要はありません。

いまの時期が特に重いのか

生まれつきの命盤は土台にすぎません。いまの時期にどれだけ心が重いかは、大限(10年運)と流年(年運)がどこにあるかで見ます。大限が福徳宮か疾厄宮を通っている、あるいは流年の四化がどちらかに入っていると、考えごとが増えたり体が疲れやすくなったりします。だからといって二つの宮が同じものになるわけではなく、一生このままという意味でもありません。転職、引っ越し、家族の形が大きく変わった時期と照らし合わせてみてください。方法は大限と流年の見方にあります。

生まれた時刻が不確かなら、ここから先はまだ読まないでください。時刻が一つずれると福徳宮の位置も変わり、落ち込みの出どころを読み違えます。時刻を確かめるまでは、命盤と合わない理由を無理に探す必要はありません。

いつごろ軽くなるのか

本当に知りたいのは、この落ち込みがこの10年ずっと続くのか、この季節だけなのか、ということかもしれません。命盤で見るのは、四化が福徳宮・疾厄宮・官禄宮・夫妻宮から離れたかどうかです。

生年の化忌が福徳宮にある人は、一人になるともともとあれこれ考えやすく、変えるべきは気力の戻し方で、星が入れ替わるわけではありません。大限が福徳宮か疾厄宮を通るなら、この10年のテーマは休息か負荷です。ある年に化禄が福徳宮に入るのは少し持ちこたえさせてくれるだけで、食べたり遊んだり買い物をしたりで和らぎはしても、好転とまではいえません。流年の化忌が入れば考えごとが増え、流年の四化が別の宮へ移れば少し軽く感じられます。流月(月運)はこの数週間だけを担当し、大限の代わりにはなりません。大限は10年で一区切りで、福徳宮を通り終えれば次の宮へ移るので、落ち込みがそのためにさらに10年延びることはありません。もっと短い周期は流月・流日の見方をご覧ください。

宮ごとの手のつけどころ

福徳宮が張りつめているなら、まず睡眠を安定させ、休日に誰にも会わない時間をつくります。休み方が合っていないと、いくら休んでも空しく感じます。官禄宮が張りつめているなら、締め切りをはっきりさせ、一度に一つだけ引き受けます。夫妻宮が張りつめているなら、自分がどこまでなら引けるかを先に決めてから、話を最後までするかどうかを考えます。疾厄宮に光が当たっているなら、まず食事と睡眠と休息を整え、命盤は後回しにします。

気分の落ち込みが二週間以上続いて食事や睡眠、仕事に影響しているとき、あるいは自分を傷つけたい気持ちが出てきたときは、まず医療機関を受診してください。話を聞いてほしいときは、よりそいホットライン(0120-279-338、24時間)、いのちの電話(0570-783-556)、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)に相談できます。日本国外にお住まいの方は、お住まいの地域の相談窓口を頼ってください。命盤が示せるのは、どんなことがいちばんあなたの気力を削るかです。福徳宮と疾厄宮をいまの大限と照らし合わせたい方は、健康運の見方をご覧ください。