応用編

紫微斗数の月運:流月・流日の見方と、短い周期で読めること

紫微斗数の月運は、大限と流年の下にある短い周期で読みます。流月はその月にどの宮が大きく映るかを、流日はその日のリズムだけを見ます。斗君の出し方、各層で尋ねてよいこととよくないこと、流日から人生を決める読み違えを解説します。

紫微斗数の月運は、時間の軸をさらに細かく切ったものです。まず大限(10年運)という道のりがあり、次に流年(年運)という一年があり、そのうえで流月が旧暦の一か月にどの宮が照らされるかを示し、流日が一日のリズムを受け持ちます。流月・流日は大限と流年の上に重なる細部で、別の命盤になるわけではありません。十年と一つの旧暦年の分け方は大限と流年の見方をご覧ください。以下では、短い周期の使い方と、流日に尋ねるべきでない問いについて書きます。

七殺遷移甲寅天同疾厄乙卯武曲財帛丙辰太陽子女丁巳破軍夫妻戊午天機兄弟己未太陰父母辛酉貪狼福徳身壬戌巨門田宅癸亥廉貞天相官禄甲子天梁奴僕乙丑紫微旺天府得命宮庚申木三局命主 廉貞 身主 文昌陽男
サンプル命盤:命宮を示しています。あなた自身の命盤ではありません

流月・流日は時間軸のどの層か

命盤を読む層は、長いほうから本命、大限、流年、そのあとに流月、流日と続きます。長い層ほど「この時期に何を鍛えているか」に答えられ、短い層ほど「この数日どこが落ち着かないか」にしか答えられません。大限や流年がなければ、流月・流日には座標がありません。

層見るもの尋ねてよいこと尋ねるべきでないこと
本命性格と課題自分はどんなやり方で日々を過ごしやすいか何日に何かが起こるか
大限十年のテーマこの時期の重心はどこか今月契約するかどうか
流年一つの旧暦年のリズムこの一年どの宮が大きく映るか今日告白すべきか
流月一か月の宮と四化今月は話す・まとめる・止める、のどれに向くか退職、結婚、家の購入
流日その日の宮その日のペースが速いか遅いか、言葉か数字か人生の方向

流月は、仮の命宮を本命十二宮のどれか一つのマスに重ねます。そのマスが、今月大きく映し出される分野です。流月は斗君(とくん)から始めます。流年の太歳の宮を正月として生まれ月まで逆に数え、次にその宮を子の刻として生まれた時刻まで順に数えます。止まった宮がこの一年の正月で、これを斗君と呼びます。そこから二月、三月と順に進みます。流日は、その月の宮を一日として、同じように一日に一マスずつ順に進みます。命盤ではどの宮に入るかが直接表示されます。

流月:この一年のテーマを月ごとに切り分ける

順番を逆にしてはいけません。大限と流年のテーマが見えていなければ、流月をどれだけ細かく見ても一か月分の雑音にしかなりません。流年が官禄宮を通っているなら、この一年はもともと仕事の比重が大きくなっています。そこに流月が本命の夫妻宮に重なれば、今月は仕事の場で関係、立場、協力相手の問題を扱いやすくなるということで、別の縁が急に現れたと考える必要はありません。流月の四化が財帛宮に入れば、今月は数字、見積もり、請求に敏感になりますが、これもやはり流年の仕事の軸に戻して見ます。

流年が遷移宮を通っていて、すでに引っ越しや人間関係の変化の最中にある人を例にとりましょう。流月が田宅宮に重なれば、その月は部屋探し、契約、家具、家族とどこに住むかの話し合いが主役になります。流月が奴僕宮に重なれば、新しい環境の同僚や友人関係が騒がしくなります。一年のテーマは変わらず、毎月照らされるマスが入れ替わるだけです。

流月は、退職や結婚を決めるのには向いていません。今月が話し合いに向いているかどうかを選ぶ助けにはなりますが、そのことをすべきかどうかは、本命と大限に戻って見ます。

流日:その日のリズムだけを見る

流日はもっと短く、流月がすでに絞り込んだ宮の下にとどめておく必要があります。流月がテーマをある宮に絞ったうえで、流日はその日のペースが速いのか、言葉が多いのか、数字に関わるのか、心をすり減らしやすいのかを教えてくれます。流月が夫妻宮、流日が財帛宮に重なれば、その日はお金と責任をはっきり話すのに向いていて、関係のことを感情に任せて決めるのは避けたほうがよい日です。流日が疾厄宮に重なれば、その日は早めに仕事を切り上げて早く寝る、生活リズムの注意として受け取れば十分です。

流日の化忌を災難の予告のように受け取り、予定を一日じゅう組み直す人がいますが、それは雑音を本筋と取り違えています。流日は本命も、この十年やこの一年の流れも動かせません。せいぜい、その日のペースを上げるか落とすかを知らせてくれる程度です。

逆から読むと必ず読み違える

いちばん多い間違いは、先に流日を見てから出来事を探しに戻ることです。その日うまくいかなければ流日に煞星(さっせい、凶星のこと)があったと言い、うまくいけば流日に化禄があったと言う。これは起きたことに後から命盤を合わせているだけで、何も読み取れていません。

流月・流日で本命をくつがえそうとする人もいます。本命の夫妻宮が示す関係の持ち方は、ある月が官禄宮に重なったからといって消えるわけではありません。その月は仕事の影響が大きくなるだけです。流年を飛ばして流月を読むのは、大限を飛ばして流年を読むのと同じ種類の間違いです。

もう一つは、生まれた時刻が確定していないのに流月・流日を先に見ることです。時刻が一つずれると本命の宮は一周まるごとずれ、短い周期を重ねても間違いが積み重なるだけです。まず命盤の見方で本命を一通り読み、次に大限と流年を重ね、最後に流月・流日を見ましょう。一つの旧暦年の全体のリズムは紫微斗数の流年の運勢で確かめられます。